![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/e4/9144a036fe9997dd65c0ff0b4fc85b03.jpg)
2012/8/4、ユナイテッドシネマ豊洲。
10番スクリーン=オーシャン・スクリーンでの鑑賞。
このスクリーン、109シネマズ木場のIMAXよりでかいんじゃないか。
しかも普通料金だし、絶対お得。
**
クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ゲーリー・オールドマン、
アン・ハザウェイ、マリオン・コティヤール、トム・ハーディ、
ジョセフ・ゴードン・レビット、モーガン・フリーマン
**
CIAはソ連の科学者パベル博士とその仲間3人を飛行機での移送中、
3人の中の一人ベイン(トム・ハーディ)の部下に襲われ、博士を連れ去られる。
あれから8年。
ハービー・デント(アーロン・エッカート)の遺したデント法のおかげで
悪は牢獄に押しやられ、ゴッサム・シティはすっかり平和になった。
ハービー・デントは伝説の男となり、祝日が設けられるほどになった。
しかし、その実、ツー・フェイスの悪行を知っているのは
市警本部長のジム・ゴードン(ゲイリー・オールドマン)ただ一人。
ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は体を壊し、
すっかり引きこもりとなっていた。
ウエイトレスに扮したセリーナ・カイル(アン・ハザウェィ)は、
母のネックレスとウェインの指紋を盗んで逃げる。
セリーナがウェインの指紋をベインの配下のストライバーに渡す場所に
SWATが急行するが反撃されゴードンが拉致される。
一味はゴードン本部長を地下のベインの隠れ家に連れて行く。
ゴードンは隙を見て、下水に流れて逃れたものの撃たれる。
ゴードンが負傷したことを知り、ブルースは覆面でゴードンの病室に行き、
バットマンが必要だ、と言われる。
ブルースはアルフレッド(マイケル・ケイン)の心配をよそに
バットマンとしての復帰を目指す。
ベインの一味は証券取引所を襲い、プログラムに仕掛けをして
ブルース・ウェインの個人資産を売り払う。
彼を社から追い出すことが襲撃の目的だった。
しかし、本当の目的はいったい何なのか。
ベインはさらに大がかりな犯罪を仕掛けてくる。
果たしてバットマンの反撃は・・・・。
**
クリストファー・ノーランの「バットマン3部作」の最終章。
タイトル的には「ダークナイト」の続編だが、
内容は設定をがらりと変え、ジョーカーは勿論、
ツー・フェイスも登場させず、噂のあったリドラーも出さないで、
ベインを登場させ、ラーズ・アズ・グール、その娘タニアとの絡みなどを
織り込み、「ダークナイト」(2008)よりも
「ビギンズ」(2005)との関連性を強く意識させている。
そのことは、クレイン(スケアクロウ)も出てくるし、
少年ブルース・ウェインも登場したことで、一層強く感じた。
さらに「ビギンズ」では自分の弱さを「恐れ」とし、
それを克服するために鍛錬を行っていたが、
本作では「恐れを知らない」ことが弱点と指摘されている。
前作でジョーカー役のヒース・レジャーの死もあってか、
敢えて「ダークナイト」との繋がりを希薄にしたのでは無いかと邪推する。
*
ロビンと聞いた時にはピンと来ず、バットケイブでやっと気づいた。
字幕では「本名」となっていたはずだが、設定ではファースト・ネーム。
役名はロビン・ジョン・ブレイクとなっている。
*
あのシーンはアルフレッドの妄想シーンのように、
ブルース・ウェインは後ろ向きの方がよかった。
向こうにセリーナ・カイルがいて、あれっ?と観客に思わせ、
後ろ姿のブルース・ウェインに気づく。
そしてほんの一瞬、振り返った姿が見えて、アルフレッドが目を凝らすと、
そこには誰もいない。
よくあるけど、そういう演出がよかったなあ。
さらに言うなら、本編はロビンの登場で幕を閉じ、
アルフレッドのシーンはエンドロールの後がよかった。
*
トム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン・レビット、マリオン・コティヤール、
「インセプション」か、と思えるようなキャスティング。
ティム・バートン作品にヘレナ・ボナム・カーター、
クリストファー・リーが出るようなものか。
**
核融合炉と原子炉を混同した記事を書いている人が多い。
本作では「原子炉」ではなく「核融合炉」になっていたはずだ。
核融合炉にしてもあんなに小さくは作れないはずだがそれはさておき、、
原子炉があんなに小さいはずがないと思っている人がいると思うが、
原発の原子炉はかなりでかい。
原潜に搭載されているし、人工衛星搭載の原子炉も存在する。
もっとも人工衛星が放射線などの遮蔽をどの程度考慮しているかは不透明。
元々のセリフがどういう説明になっていたのかはよくわからないが、
映画では核融合炉も(原子炉と同様に)制御をしないと反応が進行し、
メルトダウンを起こし、ついには中性子爆弾として爆破することになっていた。
「核融合炉」があのサイズなわけがないのはまあ良いとして、
基本的に反応が暴走して核融合炉がメルトダウンすることはない。
むしろ逆に反応の維持が難しく、すぐに止まってしまうので、
映画のような爆発を起こす心配はない。
ただし、条件によっては核融合が爆発的に起こることがないわけではないし、
それを起こさせるのが水素爆弾である。
核融合によって放射性物質(=死の灰)が大量に作られることはない。
水爆が死の灰をまき散らすのは、核融合ではなく
起爆剤として使われる原爆の核分裂による。
しかしながら、核融合による中性子線(=放射線)は原爆に依らずとも発生し、
水(=水分)に吸収されやすいため、生物には多大な被害を与えるし、
中性子を吸収して放射性物質(=放射線を出す物質)ができることはあり得る。
物理的な原理はともかく、安全、クリーンと思われるエネルギー源が
使い方によって危険なものとなり、大爆発を起こすものとなると言う設定
だと思えば良いわけで、核融合炉はどうでもいいのかもしれない。
あくまで設定です。
なにせ映画では、反物質ですら小さい透明な容器に
閉じ込められるのだから(by「天使と悪魔」)
10番スクリーン=オーシャン・スクリーンでの鑑賞。
このスクリーン、109シネマズ木場のIMAXよりでかいんじゃないか。
しかも普通料金だし、絶対お得。
**
クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ゲーリー・オールドマン、
アン・ハザウェイ、マリオン・コティヤール、トム・ハーディ、
ジョセフ・ゴードン・レビット、モーガン・フリーマン
**
CIAはソ連の科学者パベル博士とその仲間3人を飛行機での移送中、
3人の中の一人ベイン(トム・ハーディ)の部下に襲われ、博士を連れ去られる。
あれから8年。
ハービー・デント(アーロン・エッカート)の遺したデント法のおかげで
悪は牢獄に押しやられ、ゴッサム・シティはすっかり平和になった。
ハービー・デントは伝説の男となり、祝日が設けられるほどになった。
しかし、その実、ツー・フェイスの悪行を知っているのは
市警本部長のジム・ゴードン(ゲイリー・オールドマン)ただ一人。
ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は体を壊し、
すっかり引きこもりとなっていた。
ウエイトレスに扮したセリーナ・カイル(アン・ハザウェィ)は、
母のネックレスとウェインの指紋を盗んで逃げる。
セリーナがウェインの指紋をベインの配下のストライバーに渡す場所に
SWATが急行するが反撃されゴードンが拉致される。
一味はゴードン本部長を地下のベインの隠れ家に連れて行く。
ゴードンは隙を見て、下水に流れて逃れたものの撃たれる。
ゴードンが負傷したことを知り、ブルースは覆面でゴードンの病室に行き、
バットマンが必要だ、と言われる。
ブルースはアルフレッド(マイケル・ケイン)の心配をよそに
バットマンとしての復帰を目指す。
ベインの一味は証券取引所を襲い、プログラムに仕掛けをして
ブルース・ウェインの個人資産を売り払う。
彼を社から追い出すことが襲撃の目的だった。
しかし、本当の目的はいったい何なのか。
ベインはさらに大がかりな犯罪を仕掛けてくる。
果たしてバットマンの反撃は・・・・。
**
クリストファー・ノーランの「バットマン3部作」の最終章。
タイトル的には「ダークナイト」の続編だが、
内容は設定をがらりと変え、ジョーカーは勿論、
ツー・フェイスも登場させず、噂のあったリドラーも出さないで、
ベインを登場させ、ラーズ・アズ・グール、その娘タニアとの絡みなどを
織り込み、「ダークナイト」(2008)よりも
「ビギンズ」(2005)との関連性を強く意識させている。
そのことは、クレイン(スケアクロウ)も出てくるし、
少年ブルース・ウェインも登場したことで、一層強く感じた。
さらに「ビギンズ」では自分の弱さを「恐れ」とし、
それを克服するために鍛錬を行っていたが、
本作では「恐れを知らない」ことが弱点と指摘されている。
前作でジョーカー役のヒース・レジャーの死もあってか、
敢えて「ダークナイト」との繋がりを希薄にしたのでは無いかと邪推する。
*
ロビンと聞いた時にはピンと来ず、バットケイブでやっと気づいた。
字幕では「本名」となっていたはずだが、設定ではファースト・ネーム。
役名はロビン・ジョン・ブレイクとなっている。
*
あのシーンはアルフレッドの妄想シーンのように、
ブルース・ウェインは後ろ向きの方がよかった。
向こうにセリーナ・カイルがいて、あれっ?と観客に思わせ、
後ろ姿のブルース・ウェインに気づく。
そしてほんの一瞬、振り返った姿が見えて、アルフレッドが目を凝らすと、
そこには誰もいない。
よくあるけど、そういう演出がよかったなあ。
さらに言うなら、本編はロビンの登場で幕を閉じ、
アルフレッドのシーンはエンドロールの後がよかった。
*
トム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン・レビット、マリオン・コティヤール、
「インセプション」か、と思えるようなキャスティング。
ティム・バートン作品にヘレナ・ボナム・カーター、
クリストファー・リーが出るようなものか。
**
核融合炉と原子炉を混同した記事を書いている人が多い。
本作では「原子炉」ではなく「核融合炉」になっていたはずだ。
核融合炉にしてもあんなに小さくは作れないはずだがそれはさておき、、
原子炉があんなに小さいはずがないと思っている人がいると思うが、
原発の原子炉はかなりでかい。
原潜に搭載されているし、人工衛星搭載の原子炉も存在する。
もっとも人工衛星が放射線などの遮蔽をどの程度考慮しているかは不透明。
元々のセリフがどういう説明になっていたのかはよくわからないが、
映画では核融合炉も(原子炉と同様に)制御をしないと反応が進行し、
メルトダウンを起こし、ついには中性子爆弾として爆破することになっていた。
「核融合炉」があのサイズなわけがないのはまあ良いとして、
基本的に反応が暴走して核融合炉がメルトダウンすることはない。
むしろ逆に反応の維持が難しく、すぐに止まってしまうので、
映画のような爆発を起こす心配はない。
ただし、条件によっては核融合が爆発的に起こることがないわけではないし、
それを起こさせるのが水素爆弾である。
核融合によって放射性物質(=死の灰)が大量に作られることはない。
水爆が死の灰をまき散らすのは、核融合ではなく
起爆剤として使われる原爆の核分裂による。
しかしながら、核融合による中性子線(=放射線)は原爆に依らずとも発生し、
水(=水分)に吸収されやすいため、生物には多大な被害を与えるし、
中性子を吸収して放射性物質(=放射線を出す物質)ができることはあり得る。
物理的な原理はともかく、安全、クリーンと思われるエネルギー源が
使い方によって危険なものとなり、大爆発を起こすものとなると言う設定
だと思えば良いわけで、核融合炉はどうでもいいのかもしれない。
あくまで設定です。
なにせ映画では、反物質ですら小さい透明な容器に
閉じ込められるのだから(by「天使と悪魔」)
KGRさんの仰るように、
>本編はロビンの登場で幕を閉じ、
> アルフレッドのシーンはエンドロールの後がよかった
同感ですね~。
ただ、敢えて本編の中に入れたという事は、オマケ的なものにしたくない強い想いの現われなのかな~と
キャラクターに対する監督の愛だったと勝手に思っています☆
アメリカ人のほとんどはエンドロールを見ないで退出されるそうで、
エンドロール後に重要なシーンを入れるのは
クリストファー・ノーランと言えども躊躇したのかもしれません。
ただそれでも、後ろ姿の方がよかったです。
映る時間は少なくてもその方が絶対に印象は強いのに。
いたのかもしれない、いなかったのかもしれない。
それでもにっこり笑う、というラストでも。
自分がビギンズで作った設定にけじめをつけたうえで、「次」を作る人へ変な負の遺産を残したくない気持ちがあったかもしれません。
「続編」あるでしょうか。
別キャスト、別監督で作られてもいい気がします。