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UNIX著作権のSCOつぶれる

2007-09-19 10:23:38 | IT
UNIX。
ご承知のように1960年から1970にかけて、
ベル研(AT&Tベル研究所)で生まれ、
いろいろな紆余曲折を経て、
BSD、Solaris、HP-UX、AIX、Linuxなど、
多くの派生を生んだ。

何度も統一の動きがあり、そのたびに失敗している。

で、大元のUNIXの著作権はAT&Tにあったわけだが、
当初はライセンス料を請求するようなことはなかった。

AT&T分割後、法改正に伴ってライセンス料の請求が始り、
これもまたいろいろな紆余曲折を経て、
現在はSCOが権利を有している。

SCOは、UNIXに関連する多くの企業団体に対して、
高額なライセンス料を請求、支払った会社もあるが、
係争が何年も続いていた。

ところが、今年になって、
SCOにUNIXのライセンスを売ったNovellが、
SCOが得たライセンス料の大半を譲り受ける契約になっていると主張、
SCOの経営危機が言われるようになってきた。
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そしてついに、経営破たんとなった。
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本業がうまくいかないからライセンス料でしのいで頑張ろうとしたのか、
真面目に開発するより、権利料で儲けるほうが簡単だと思ったのどうか
その真意はよく知りませんが、表面つらだけ見ると、
法外なライセンス料で濡れ手に粟の目論見はあえなく失敗、
というところでしょうか。

もちろん内情はよく分かりませんが、過去の遺産にしがみついて、
そこから搾れるだけ搾ろうという根性が破綻したとすれば、
世の中捨てたもんじゃないって思えます。

保全や維持に金がかかるというのはわからないではありませんが、
やはりそこには一定の許される範囲というか常識的な線というか、
納得できる額、というものがあります。

UNIXのように既に全世界に浸透し、
使用差し止めが、一個人一企業にとどまらず、
社会全体に影響があるようなものを、
いわば人質に取るような金の要求の仕方はいただけない、
ということです。


直接は関係ないですが、黒沢作品やチャップリン映画の
廉価DVD販売差し止めも、気になります。

確かに彼らは偉大ですし、その作品は評価されるべきでしょう。
しかし、それらは時を経て人類共通の文化遺産、文化的財産と
言うべきものであって、特定の個人や企業にその権益を
独占させるべきものではない、と思います。

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