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映画「記憶にございません!」@ユナイテッドシネマ豊洲(2019/9/17)

2019-10-26 09:46:39 | 映画感想
2019/9/17、ユナイテッドシネマ豊洲、10番スクリーン、G列を選択。



中井貴一、ディーン・フジオカ、小池栄子、草刈正雄、石田ゆり子、吉田羊、ROLLY、佐藤浩市、木村佳乃、斉藤由貴。



男(中井貴一)は病院のベッドの上で目を覚ます。
なぜここにいるのかはもちろん、自分が誰かもわからない。

病院を抜け出して町の食堂に入り、TVに総理大臣である自分が映っているのを見る。
手持ちの金がないというと、店主に金は要らないから出てってくれと言われる。

路でうろたえていると、若い警官、大関(田中圭)に連行される。
自分は総理らしいというと、じゃSPにしてくれ、と返される。
しばらくして黒塗りの車が何台もやって来て男を連れ去った。

男の名は黒田啓介、支持率2.3%の嫌われ総理。
演説中に投げられた石に当たって入院していたというのだ。
秘書官の井坂(ディーン・フジオカ)は番場(小池栄子)に首相の記憶喪失を秘密にするように指示。
井坂はこの機を利用して政治を思い通りに動かそうと考えていた。

黒田は公邸で女性(斉藤由貴)を妻だと思いハグをするが、彼女は料理人の寿賀だった。
次いで出てきた妻の聡子(石田ゆり子)は、ハグしようとする黒田を怖いと言って避ける。
一人息子の篤彦(濱田達臣)は黒田の態度が気に入らない。

翌日の官邸で、転んだ女性記者を気遣うところを見せみんなにびっくりされるが、
TVのニュースでは、キャスター(有働由紀子)に相変わらずこき下ろされる。

仕事に復帰したものの、閣僚の顔もわからず、「例の件は例の通り進めます」と言われてもちんぷんかんぷん。
内閣を牛耳るのは官房長官の鶴丸(草刈正雄)。もう10年も官房長官を務めている。

妻の聡子は秘書官の井坂と不倫していてそれがばれたのではないかと疑っている。
井坂は首相に対する反発から聡子を誘惑していたが、首相の記憶喪失は隠している。

黒田は対立する野党第一党の党首、山西あかね(吉田羊)にホテルに呼び出される。
山西は与野党合流を模索していたが、突然着替えて黒田に迫る。実は二人は不倫関係にあった。
黒田は焦って部屋から逃げ出す。
黒田に見知らぬ男(忘れているだけ)から電話が入る。
男は「例のもの」の代金を支払えというが黒田には全く記憶がない。

一体全体こんな状態で、記憶喪失を隠し通し、首相を続けることができるのだろうか。

そんななか、アメリカ初の女性日系大統領、スーザン・ナリカワ(木村佳乃)が来日する。
得意のはずの英会話、ゴルフ、手料理は全く覚えておらず、渉は前途多難。
果たして日本の運命を黒田に託して大丈夫なのだろうか。



最後は記憶が戻っていたが、記憶が戻ったのがいつだったのかは観客に想像させる結末。

きれいにまとまって破綻なく笑いどころも満載で、監督には失礼だが久々によくできた邦画を見た感じ。
各キャストはそれぞれキャラが立っていたが、互いに邪魔をせず、いい具合にコンビネーションを見せていた。
チョコバナナやキムチなどの小ネタも面白いし、梶原善との絡みもよかった。



メインキャストだけで9人の名前が挙げられているが、飯尾和樹、梶原善、有働由紀子、宮沢エマ、田中圭、
などなど、サブの役回りもそれぞれ光っていた。

大勢の有名どころを使う映画の場合、それぞれに見せ場を作ろうとするあまり、散漫になりがちだが、
全くそういうことがなく、ジグソウパズルのピースのように個々がきれいに役柄にはまっていた。

なお、あとで知ったが宮沢エマは、あの宮沢喜一のお孫さんだそうです。
DAIGOと一緒に元総理の孫つながりでバラエティに出たことがあるとのこと。

ROLLYにはびっくり。
最初から声でROLLYだと分かってはいたが、顔は見違えた。
さりげなくギターを弾くシーンを入れるなどは憎い演出。

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