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守護霊、前世、大安売り。

2007-03-05 14:26:56 | Weblog
超能力や心霊現象のテレビ番組、行き過ぎ是正を要望(朝日新聞) - goo ニュース

前々から気になっていたんだ。

昔から霊が見えるとかの番組で有名だったタレントがいました。

その時は霊能者と言われる人たち自体がそんなに多くなかったし、
番組自体が特番でレギュラー番組じゃなかった気がするし、
相手が一般人だろうが有名人だろうがのべつ幕なしではなかった。

ところが今は誰にでも侍が付いているとか貴族が付いているとか、
高貴な出だとか、霊の有無うんぬんより
数から言ってあり得ないと思える話が多い。

大体世界人口が爆発的に増えたのは、ほんのこの200年くらいのことで、
日本だって、明治初期には今の1/3くらいの人口だったはずだ。

江戸時代は、大きな戦乱がなかったにもかかわらず、
ほとんど人口が増えていなかったはずで、
しかもその大半は農民だったはずだ。

幼くして死んだ人も多かったろうし、
ちゃんとした教育を受けたり、武芸などの訓練を受けた人も少なかったろうから、
徳を積んで守護霊となれるような人物はどのくらいの比率でいたんだろう。

仮に誰でもが霊になって誰かに取り憑くことができるとしても、
霊として憑いてもらったありがたいと思える人物なんてほんの一握りでしょう。

大体昔の経験則で何か教えてもらっても役に立たない。

これが江戸時代なら、世の中の変化が緩やかで、経験の蓄積が生きていたので、
親の言うことを聞いていればまず間違いがない、と言えたとは思う。

しかし、わずか100年前は、車も電車も飛行機も電話もTVもパソコンも
一般的なものはなかったわけで、
社会も経済も政治もそして人々の人生も暮らし方も考え方も価値観も違うのに、
ご大喪に守護霊がどうのこうのという輩の胡散臭いこと。

言っときますが、
先祖を敬うとか、先祖の霊を祭るとかに反対しているわけではないです。
先人の知恵を馬鹿にする気もない。
人類の知恵そのものが先人たちの知識や経験の積み重ねで発展してきたものです。

死んだら仏、とは日本的な考え方ですが、
(たとえ無神論者であっても)死んだ者はもう関係ないとは思わないでしょう。

自分の親であり親戚であり、友人であり知人であり、先輩後輩、世の中に尽くした人、
それらの人々の死を悼み、功労に感謝する。
あって然るべきだし、すべてではなくても大抵の人はそう思うでしょう。

でもそういう心につけこんでというといい過ぎかもしれないが、
こういう霊が憑いているからああだこうだというのはちょっと信用できません。



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