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映画「耳をすませば」@ユナイテッドシネマ豊洲(2022/10/14)

2022-10-14 17:30:20 | 映画感想
2022/10/14、ユナイテッドシネマ豊洲。8番スクリーン。

H列を取りたかったが、列中央が埋まっていたので、G列を選択。



松坂桃李、清野奈々、近藤正臣、山田 裕貴、内田理央



「耳すま」こと「耳をすませば」と言えば、私にとっては、ジブリスタジオのアニメ映画(1995年)だが、
実は見たことがない。

したがって、アニメ版と比較するなどはおこがましい話だが、アニメ版は、中学3年の月島雫と、
同級生の天沢 聖司の淡い恋物語。

天沢聖司は聖司は、バイオリン職人になるため2か月間イタリアに留学し、その後帰国して月島雫に告白。
(中3なのに)将来の結婚の約束をしてハッピーエンドと言った感じ。



今作は、その10年後と、中3時代の二人の関係を行きつ戻りつしつつ恋の波乱を描いていく。

10年後、天沢聖司は、バイオリン職人ではなく、プロのチェリストを目指して、中卒でイタリアに移住後、
腕を磨いて、弦楽四重奏を率いるまでになる。

一方の月島雫は、中学時代からの小説家を夢見て、コンテストに応募しているがいずれも落選。
出版社の仕事もうまくいかず、パワハラ時代錯誤編集長に叱られてばかり。

親友でシェアハウスに一緒に住む原田夕子(内田理央)は、かつて月島雫に告白した杉村竜也( 山田裕貴)と
結婚することになり、シェアハウスを出ていくことが決まっている。

編集長の指摘を受けて作家の園村(田中圭)に作品の訂正を依頼。
不本意ながら、本音を隠して対応し、担当を外されてしまう。

気が滅入る月島雫は、意を決してイタリアに天沢聖司に会いに行くことを決めるが、行った先でも、
自分の居場所がないと感じてしまう。

果たして恋の行方は。



原作は少女漫画で中学生の淡い恋。
それはそれでいいと思うが、10年後の設定が、いまいち共感できなかった。
いくら設定が20年以上前とはいえ、あいまいなまま、「10年もの遠距離恋愛」が成立するのだろうか。

聖司もイタリアでは、はっきりしないし、雫も引っ込み思案すぎる。
それに、サラはどうなってしまったのか。あのままだと、とんだ笑い者だ。



当時は職場でたばこぷかぷかも、公開叱責も、熱血上司もごく普通だっただろうとは思うが、
映画の設定として、今の時代に受け入れられるかは疑問。

緑色の公衆電話や、テレカも若い子は知らんだろう。
田中裕貴が引っ越しで使う青のホンダのカブリオレは確か「シティ・カブリオレ」
すれ違ってやってくる郵便バイクはエンジン駆動のカブ。
(現在の郵便バイクは電動)
服装も古いし、時代こうしようと言うか大道具小道具は大変だったろう。

松坂桃李はチェロを弾けるのかどうかはわからないが、音と動きはよく合っていた。
(弓の動きが不自然なのは、目をつぶるとして)

1998年当時。
物書きはまだ紙の原稿用紙と鉛筆を使っていたのだろうか。知りませんけど。

**

全くの余談だが、携帯が一気に普及したのは1995年の阪神淡路大震災がきっかけ。
パソコンが、多くの人に使われるようになったのは1990年のWindows3.1がきっかけ。

1998年だと1995年11月末近くに出て、爆発的に売れたWindows95が一般的だったと思う。
それより以前からワープロは業務では普通に使われており、原稿を推敲する人にとって、追加、修正、削除はもとより、
入れ替え、複製などが容易に行えるワープロソフトは大変重宝していたと思う。
文筆家を目指すならぜひ欲しいところではないだろうか。

それとも10年も執筆をつづけているとはいえ、素人にとって個人用と言えどもPCなど論外。
やはり紙と鉛筆でしょう、ということなのだろうか。
田中圭の原稿はプリンタで出されたものの様だったけど。

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