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映画「思い出のマーニー」@109シネマズ木場

2014-07-29 01:51:42 | 映画感想
2014/7/23、109シネマズ木場、シアター1。
カード会員の特典で良い席(エクゼクティブシート)を一般料金で確保。
まあまあの入りでした。



高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、黒木瞳



札幌に住む杏奈(あんな、声:高月彩良)は自分にコンプレックスを持っている。
養母の頼子(松嶋菜々子)には感謝しつつも「おばさん」と呼び、なぜか溝がある。

夏休み前のある日、杏奈は喘息の発作で早退、夏休みを頼子の親戚の大岩家で療養することに。

大岩家は田舎町、海岸近くの高台にあった。
清正(寺島進)、その妻のセツ(根岸季衣)は杏奈を歓迎しつつも自由に行動させる。

同じ年代の子たちは親しげに接するが杏奈にはそれがうざい。
散歩中にたまたま湿地の対岸に見つけた洋館。
潮が引いている間に洋館まで歩いていき、中をのぞいてみたが人が住んでいる様子はない。
ウロウロしている間に潮が満ち、歩いて戻れなくなるが、
無口で十一(といち、声:安田顕)と呼ばれる男性に助けられる。

セツに聞くと、洋館には以前は外国人が住んでいたが、もう何年も人が住んでないと言う。

しかし、杏奈は確かに洋館の2階の窓辺に長いきれいな金髪を梳いてもらっている少女の姿を見た。
それは夢だったのか。

翌日、祭り。
セツに勧められて浴衣を着て行ってはみたものの、一緒に行った同年輩の子になじめない。
気にしている少しばかり青みがかった眼のことに触れられ逃げ出してしまう。

そして、海岸にボートを見つけ、思わず漕ぎだし、洋館で金髪の少女と出会う。
二人が会ったことは秘密だと言う少女。
連れて行ってくれた彼女の部屋はなぜか懐かしい気さえした。
彼女の名前はマーニー。

その後、何度もマーニーと会う杏奈。
だが、誰もその存在を知らない。
本当にマーニーは実在するのか、それとも杏奈の妄想なのか。

果たしてマーニーの秘密とは。
そしてそれは杏奈とどういう関連があるのか。

**

ジブリらしからぬ展開だった。

チラシには監督の言葉として「子供たちのためのスタジオジブリ作品を作りたい」
とあったが、果たしてそうなっていただろうか。

主人公と同年代の子供たちにはやや難しい内容となっていたかもしれない。

夢か現(うつつ)か混沌とした洋館であり、サイロであり、
そして着物の汚れや忘れた靴や現実の自分に起こった事象との絡み具合はよかった。

エミリーのエピソードが殆どなかったのはやむを得ない面もあるが、
根底に流れるのは肉親への愛情であり、マーニーの心に引っかかっていたのは
杏奈でありエミリーであったわけで、もう少しエミリーの展開があっても良かった。

幼くして一切の身寄りが無くなってしまったのはしょうがないとして、
あれだけの洋館はいったい誰の手に渡ってしまったんだろう。
部屋の中に懐かしさを感じたと言うことは、杏奈とマーニーがある時期
あの洋館で過ごしたわけで、杏奈に引き継がれても良かったのではないか。

それと大岩家の誰もがいやひょっとしたら頼子さえ、
洋館とマーニーと杏奈の関係を知らなかったとすればそれはそれで違和感がある。

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