アゲハの蛹と終齢と３令

昨日前蛹になった１匹は、夜のうちに蛹化してました。

前蛹になる前に、とりあえずどの辺にとりつくかお試しで探っていたようです。

この辺かな、と決めた後、そこからは離れた場所で体内の余分な水分を排泄し、
前蛹になる旅に出ます。

今回のように下調べしてあってあっさり決まる場合もあれば、
延々と虫かご内をさまよっていることもあるし、場所は決まったものの
壁にとりつこうとして失敗、何回も虫かごの底に落っこちることもあります。

いよいよ場所が決まれば、さかさまになって尻を固定する部分に糸を吐きつけ、
上下を元に戻し、尻の部分は直接固定して、上体は体に糸を回し固定します。

それが前蛹。


その後、最後の脱皮をして蛹になるわけですが、しばらくの間はびっくりさせないように
放っておいて、敷き紙の交換、餌の取り出しを行いました。

慎重にやったつもりでしたが、前蛹には気づかれてしまい、体をゆすってイヤイヤを
されてしまいました。同時に臭角も出してました。

あの状態でも外界の刺激に反応するんだな、と改めて気づきました。
実際のところ、蛹もイヤイヤはやります。
ほかの終齢が前蛹への旅に出て、蛹の上を通ろうとすることがあり、
掴られた蛹はイヤイヤをすることがあります。

写真は今朝。もうそっくり返ってきれいな蛹になっています。


下に落ちているのが脱ぎ捨てた皮。
同時に何日か前に取り込んだ幼虫が終齢になっているのを確認。


これから食欲が増し、急激に大きくなります。

もう１匹。三齢らしき個体を確保。


最近は初齢か二齢ぐらいはたくさんいるのですが、三齢から終齢になると行方不明に
なってしまう（捕食される）ことが多く、取り込みタイミングが難しい。