バレンティンのシーズン本塁打新記録間近

記録はいつか破られるもの。

５５本はいつになるでしょうか。
新記録の５６本はいつごろ達成でしょうか。
６０本打つところを見てみたい。

余程の事がない限り新記録は出るでしょう。

中には「飛ぶホールだから、記録の価値は低い」なんて
書いてある記事もありましたが、昔はもっと飛ぶボールだったわけで、
圧縮バットもあったし、今年が特に飛ぶ理由にはならない。

御大の中に「日本の恥だよ。破られるなら日本人に破ってほしかった」
と言った人がいるそうですが、事実ならピンボケ。

王貞治は日本プロ野球の多大なる貢献者であり至宝ともいうべき存在ですが、
国籍は台湾（中華民国）です。
だからと言って、人物や記録の価値が落ちるわけではなく、
偉大なことに変わりはありません。

「日本人に記録を破ってほしかった」はいいとしても
元々日本人の記録ではないのだから御大流に言えばそれも「日本の恥」？

むしろご本人の「彼にできることは自分もできると思って追いかけてほしい」とか、
別の御大の「ピッチャーには正々堂々と勝負をしてほしい」が正論でしょう。

更にいうならば、通算安打数記録３０８５本の張本勲も国籍は韓国（大韓民国）だし、
通算４００勝の大投手、金田正一も入団当初は韓国人だった（現在は日本人）
通算最多完封勝利はスタルヒン（ロシア出身で亡命で無国籍）。

シーズン記録で言えば、最多安打はアメリカ人のマートンだし、
最高打率はアメリカ人のバースだ。

そのほかにも外国人や元外国人の持つ記録はあるし、
本塁打記録だけにこだわってもしょうがない。

日本人もっと頑張れ、とか、日本人の偉大なホームランバッターが出てほしい、
はいいとして、「日本の恥」はないでしょう、って感じです。

うがった見方をすれば、自分が１９６３年にそれまでの小鶴誠の５１本を
１３年ぶりに抜いてプロ野球新記録の５２本打ったのに、
翌年王貞治に５５本打たれて、あっさり抜かれたことが
トラウマになっているのでしょうか。

ちなみに日本人選手で御大のシーズン本塁打を抜いた人はいない。
（落合博満が５２本で並んでいる、松井秀喜は５０本）

次いでに、シーズン５０本超は、２００３年のタフィー・ローズ（５１本）以来で、
１０年ぶりになる。