2013/11/11、109シネマズ木場、2番スクリーン。
2番スクリーンはIMAXシアターだが、映画は通常版。
プレミアムシート(ポイント会員は通常料金)のL列中央を選択した。
*
役所浩治、大泉洋、佐藤浩市、小日向文世、中谷美紀、鈴木京香、浅野忠信、でんでん。
*
物語は本能寺の変から始まる。
大勢が出てくる上に人物が入り組んでいるので、まず整理しておこう。
織田信長(篠井英助)、
妹:お市(鈴木京香)、
弟:織田信包(のぶかね:伊勢谷友介)
織田信長の息子たちは
長男:信忠(中村勘九郎)、
二男:信雄(のぶかつ:妻夫木聡)、
三男:信孝(坂東巳之助)
信長の重臣、五宿老。
柴田勝家(役所浩治)、
丹羽長秀(小日向文世)、
滝川一益(かずます:阿南健治)、
羽柴秀吉(大泉洋)、
明智光秀(浅野和之)
*
本能寺の変によって、織田信長と長男信忠が死去。
織田家の跡継ぎを巡って、三男信孝を担ぐ柴田勝家、丹羽長政と、
二男信雄を担ぐ羽柴秀吉が清須会議で対決する。
信長の妹お市は浅井長政に嫁いでいたが、夫長政と長男の万福丸が殺されたため、
秀吉を憎んでいる。
信長の弟信包は表向き跡目相続にはあまり興味を示していない。
長男信忠は本能寺の変の際二条城で自害。
妻で武田信玄の娘松姫(剛力彩芽)と長男の三法師(後の秀信)を
前田玄以(でんでん)に託し、清洲へ逃がす。
二男信雄は嫡子、能天気でうつけ者と呼ばれている。人望も実力もない。
三男信孝は側室の子で信雄より数日先に生まれたものの信長により三男とされた。聡明だが気弱。
*
さて、信長を討った光秀だが、備中高松より転進した羽柴秀吉に討たれる。
丹羽長秀は宿老筆頭の柴田勝家とともに跡目に信孝を担ぐ算段をし、
清須城で会議を開く段取りをする。
柴田勝家は策略、策謀には疎いため、丹羽長秀の指示に沿って動く。
羽柴秀吉は信孝が柴田勝家側となったため、黒田官兵衛(寺島進)とも相談
二男の信雄を担ぐことにした。
お市の方は勝家を田舎者と蔑んでいるが「秀吉憎し」の一念で勝家に味方する。
時間がかかると不利になると見た丹羽長秀は、跡目相続決定を急ぐため、
五宿老と信雄、信孝による合議で決めようと提案する。
その頃清須についていない滝川一益を待つかどうかで秀吉と勝家がもめるが、
信包が会議を急がせたため、代わりの宿老を選ぶことになる。
秀吉は池田恒興(つねおき:佐藤浩市)を宿老に推挙するが、
両陣営から引っ張られる恒興は大いに悩む。
両陣営の思惑とそれに振り回される人々らが絡み合い、いよいよ会議の日をむかえる。
果たして結末や如何に。
**
各シーンの動きが若干たるい気もしたが、邦画としてはテンポ良く面白かった。
セリフ回しや動作など多少大げさな部分もあって、やや舞台的な感じがした。
所作や難波走りなどの動きや衣装髪形なども細かく考証してあるらしい。
現代の動きと異なる立ったり座ったりの所作はさぞ大変だろうと思える。
*
登場人物が多く、一人の人物がいくつもの呼び方で呼ばれるのでややこしい。
中谷美紀は見違えた。いつもの線の細い硬いイメージが柔らかく穏やかに見えた。
眉だけであんなにも違って見えるものか。
三谷幸喜によれば、織田家の一族は皆鼻が高い設定で付け鼻をしていたらしいが、
伊勢谷友介だけはつけなくてよかったそうだ。
同様に大泉洋の耳はつけ耳である。
明智光秀の浅野和之は「ステキな金縛り」ではしかばね荘の親父。
ついでに言うと大泉洋は「ステキな金縛り」ではエンドロールで
「勝訴(の紙)を持つ男」として出演。
*
戦で会議に遅れる滝川一益が北条家家臣、更科六兵衛(西田敏行)と対峙するシーンが出てくる。
劇中では、滝川一益は小田原での戦で清須会議に遅れることになっているが、
実際には一益は上野国(かみつけのくに:今の群馬県辺り)にいて、
本能寺の変に便乗した小田原の北条氏の攻撃を受けて戦っており、諸々あって敗走、
何とか清須までたどり着いたと言うところが真相のようだ。
勿論、織田家重臣が劇中のように一人で奔走するはずはなく、
家臣を伴っての移動であった。
尚、更科六兵衛(モデルは笠原新六郎政晴、笠原政尭=まさたか)は
その8年後の秀吉の小田原攻めで豊臣側(堀秀政)に内通したとして処刑された。
亡霊となった更科六兵衛が化けて出るのが「ステキな金縛り」である。
また、その際北条家の家臣、成田氏長の居城、忍城を石田三成が攻めたが、
城代家老の長親が反発して、北条家陥落まで城を守りぬく物語が「のぼうの城」である。
*
映画では三法師、後の秀信の母は武田信玄の娘、松姫となっていて
それが重要なキーでもあるが、実際には諸説あるらしい。
原作の「清須会議」の作者は監督自身。
2番スクリーンはIMAXシアターだが、映画は通常版。
プレミアムシート(ポイント会員は通常料金)のL列中央を選択した。
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役所浩治、大泉洋、佐藤浩市、小日向文世、中谷美紀、鈴木京香、浅野忠信、でんでん。
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物語は本能寺の変から始まる。
大勢が出てくる上に人物が入り組んでいるので、まず整理しておこう。
織田信長(篠井英助)、
妹:お市(鈴木京香)、
弟:織田信包(のぶかね:伊勢谷友介)
織田信長の息子たちは
長男:信忠(中村勘九郎)、
二男:信雄(のぶかつ:妻夫木聡)、
三男:信孝(坂東巳之助)
信長の重臣、五宿老。
柴田勝家(役所浩治)、
丹羽長秀(小日向文世)、
滝川一益(かずます:阿南健治)、
羽柴秀吉(大泉洋)、
明智光秀(浅野和之)
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本能寺の変によって、織田信長と長男信忠が死去。
織田家の跡継ぎを巡って、三男信孝を担ぐ柴田勝家、丹羽長政と、
二男信雄を担ぐ羽柴秀吉が清須会議で対決する。
信長の妹お市は浅井長政に嫁いでいたが、夫長政と長男の万福丸が殺されたため、
秀吉を憎んでいる。
信長の弟信包は表向き跡目相続にはあまり興味を示していない。
長男信忠は本能寺の変の際二条城で自害。
妻で武田信玄の娘松姫(剛力彩芽)と長男の三法師(後の秀信)を
前田玄以(でんでん)に託し、清洲へ逃がす。
二男信雄は嫡子、能天気でうつけ者と呼ばれている。人望も実力もない。
三男信孝は側室の子で信雄より数日先に生まれたものの信長により三男とされた。聡明だが気弱。
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さて、信長を討った光秀だが、備中高松より転進した羽柴秀吉に討たれる。
丹羽長秀は宿老筆頭の柴田勝家とともに跡目に信孝を担ぐ算段をし、
清須城で会議を開く段取りをする。
柴田勝家は策略、策謀には疎いため、丹羽長秀の指示に沿って動く。
羽柴秀吉は信孝が柴田勝家側となったため、黒田官兵衛(寺島進)とも相談
二男の信雄を担ぐことにした。
お市の方は勝家を田舎者と蔑んでいるが「秀吉憎し」の一念で勝家に味方する。
時間がかかると不利になると見た丹羽長秀は、跡目相続決定を急ぐため、
五宿老と信雄、信孝による合議で決めようと提案する。
その頃清須についていない滝川一益を待つかどうかで秀吉と勝家がもめるが、
信包が会議を急がせたため、代わりの宿老を選ぶことになる。
秀吉は池田恒興(つねおき:佐藤浩市)を宿老に推挙するが、
両陣営から引っ張られる恒興は大いに悩む。
両陣営の思惑とそれに振り回される人々らが絡み合い、いよいよ会議の日をむかえる。
果たして結末や如何に。
**
各シーンの動きが若干たるい気もしたが、邦画としてはテンポ良く面白かった。
セリフ回しや動作など多少大げさな部分もあって、やや舞台的な感じがした。
所作や難波走りなどの動きや衣装髪形なども細かく考証してあるらしい。
現代の動きと異なる立ったり座ったりの所作はさぞ大変だろうと思える。
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登場人物が多く、一人の人物がいくつもの呼び方で呼ばれるのでややこしい。
中谷美紀は見違えた。いつもの線の細い硬いイメージが柔らかく穏やかに見えた。
眉だけであんなにも違って見えるものか。
三谷幸喜によれば、織田家の一族は皆鼻が高い設定で付け鼻をしていたらしいが、
伊勢谷友介だけはつけなくてよかったそうだ。
同様に大泉洋の耳はつけ耳である。
明智光秀の浅野和之は「ステキな金縛り」ではしかばね荘の親父。
ついでに言うと大泉洋は「ステキな金縛り」ではエンドロールで
「勝訴(の紙)を持つ男」として出演。
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戦で会議に遅れる滝川一益が北条家家臣、更科六兵衛(西田敏行)と対峙するシーンが出てくる。
劇中では、滝川一益は小田原での戦で清須会議に遅れることになっているが、
実際には一益は上野国(かみつけのくに:今の群馬県辺り)にいて、
本能寺の変に便乗した小田原の北条氏の攻撃を受けて戦っており、諸々あって敗走、
何とか清須までたどり着いたと言うところが真相のようだ。
勿論、織田家重臣が劇中のように一人で奔走するはずはなく、
家臣を伴っての移動であった。
尚、更科六兵衛(モデルは笠原新六郎政晴、笠原政尭=まさたか)は
その8年後の秀吉の小田原攻めで豊臣側(堀秀政)に内通したとして処刑された。
亡霊となった更科六兵衛が化けて出るのが「ステキな金縛り」である。
また、その際北条家の家臣、成田氏長の居城、忍城を石田三成が攻めたが、
城代家老の長親が反発して、北条家陥落まで城を守りぬく物語が「のぼうの城」である。
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映画では三法師、後の秀信の母は武田信玄の娘、松姫となっていて
それが重要なキーでもあるが、実際には諸説あるらしい。
原作の「清須会議」の作者は監督自身。
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
あと、間違いのご指摘、ありがとうございました(汗)
僕的には期待したほどの出来ではなかったように思います。
なんとなく“間”が従来の三谷作品と違和感があって(笑)
ま、小笑い満載でしたが、あれだけのメンツそろえてますからねぇ・・・。
あんまり演出の裏話をしない方がいい気もしました。
男性陣では毎度ながら浅野忠信が面白かった。
「登場人物が多く、一人の人物がいくつもの呼び方で呼ばれるのでややこしい」と記事にありますが、まさにそのとおりだと思います。
勿論、酷く混乱してしまうために映画の通りで構わないのですが、元々、映画のように「信雄様」とか「信孝様」などと家臣は言わなかったと思われます。よくわかりませんが、秀吉のことを「関白様」などと呼ぶのと同じように、授与されている官位とかで名指されていたのではないでしょうか?
それに、例えば「信雄」の場合、wikiによれば、清須会議当時は「信意」(のぶおき)であり、同会議後に「信雄」に改名しているそうですから、その意味でもややこしいところです。
おっしゃる通りで、本名で呼ぶのはごく近い肉親だけで、家臣は通称や職位で呼んだようですので、信雄は「三介様」または「御本所様」と呼ばれたんではないでしょうか。
信孝は「三七様」あるいは「神戸(かんべ)様」でしょうか。
また本名にしてもよく変わるのも困りものです。
TB承認いただきましてありがとうございました。
つけ鼻、つけ耳面白過ぎですね。
この映画の場合は、製作当時からラジオ(J-WAVEの「メイキング・センス」)で髪型にはこだわったことなど、いわゆる制作秘話を語っておられました。
きちんと見分けがついて、かつ話がわかりやすくなっているところは良かったように思います
ただ面白く見たことは見たのですが、
心に響くほどのものはなかったように思います
中谷さんは雰囲気が変わって見えましたね
可愛かったです
髪型はともかく、眉ひとつであんなに変わるか、と思いました。別人のようでした。
風体や衣装、髪などはリアリティを重視したようですが、やはり限界があります。
滝川一益は単身走るのではなく、騎馬でよかったと思います。