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各国の思惑入り乱れ、円の先行き不透明

2007-02-12 11:51:37 | Weblog
G7声明・円安静観 日銀「追い風」吹かず(産経新聞) - goo ニュース

G7声明 円安是正言及せず 日本の景気回復は順調(産経新聞) - goo ニュース

1月の利上げ見送りの際は政府の圧力がどうのこうの騒がれたものだが、
G7で、直接的に円安についての言及がなかったことは、
またまた利上げ観測遠のく、と言ったところか。

案の定、マスコミ報道も円安静観で利上げ困難とのニュアンスに変わってきた。

記事を見ると欧州は米国に比べ、円安警戒感が強いが、それもそのはず。
大体1ユーロ158円前後で推移しているからだ。

私の記憶が正しければ、ユーロはずっと上がり続けていて、
数年前から比べても15~20%上がっているはずだ。
これじゃ、文句も言いたくなる。

一方のドルは、数円のブレは日常茶飯事、毎度のことで、
中くらいの波としては10円前後のブレを繰り返しながら推移している。
これが125円を超えて130円が見えてくればまた違うんでしょうが、
120円前後は想定内ということか。

今は低金利の円を借りて高金利のユーロやドルで回す、
という投機筋の思惑が為替相場に大きく影響しており、
いわゆる購買力平価でのみ為替が均衡するわけではない。
(皆さん承知でしょうけど)

金利平価では、金利の高い方が下落していくという解説もあるようだが、
短期にはそうはなっていない。

仮に計算を簡単にするため、
円金利が1%、ユーロが5%、1ユーロ150円だとすると、
300円借りて、為替市場で売って2ユーロ買えば、
1年後に借金は303円、その時も1ユーロ150円なら315円相当となり、
借金返しても12円儲かる計算だ。
そのため、円が売られユーロが買われる、つまり円安ユーロ高に振れる。

金利平価説では、1年後の儲けに着眼。
仮に1ユーロ145円に値上がりしたとしても、
5%の利息がつけば2ユーロは304.5円となり、303円より高い。
つまり、145円位までなら円高になっても損はしない。
したがって145円位までなら円高が進行するというわけだ。

しかし、この説は手持ちの資金のみでの理屈なら成立するのだろうが、
「円を借りて市場で売る」ことが計算されていないように思う。
(誤解があればコメントされたし)
まあ、いずれにしても経済の理論のようにはいかないのが現実だ。

あまり日常生活に大きくは関係しないように思える為替の変動だが、
実は預金金利にも影響がある、ということです。

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