ミリオンダラー・ベイビー (MILLION DOLLAR BABY)を見ました。
新橋ヤクルトホールでの開催
ご承知のとおり、第77回アカデミー、
作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を獲得。
クリント・イーストウッド監督主演、
ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンらの共演。
**
物語は、片目の元ボクサー、モーガン・フリーマンの語りで進められていく。
クリント・イーストウッド(フランキー・ダン)は、
ボクシング・ジムのオーナーでトレーナー。
腕は一流だが、金儲けは下手。
ボクサーが潰れるのを恐れるあまり、タイトル戦を先延ばしにし続けている。
その結果、有能なボクサーに逃げられジムの会計はいつも火の車。
ヒラリー・スワンク(マギー・フィッツジェラルド)は、31歳。
(途中32になるところはやります。その後の時間経過は不明)
貧乏育ちで才能はあるがまともなトレーニングを受けたことがない。
イーストウッドに無理やり師事、押しかけ練習生となってめきめき腕を上げていく。
ゲール語で「モ・クシュラ」という愛称をつけられ、欧州を転戦。
アメリカに凱旋して、ついにタイトル戦に挑戦することに。
後半の30分は、つらく悲しい物語。
イーストウッドの演技は秀逸。
モーガン・フリーマン、ヒラリー・スワンクもすばらしい。
音楽もイーストウッドが担当、主題のあの悲しい曲は彼の作曲による。
しかし、残念なことに背景が日本人にはわかりづらい。
少なくとも私には分からんかった。
深読みしすぎかもしれないが、「アイルランド系」に引っかかったのだが、
それが何かよくわからん。
フィッツジェラルドというアイルランド系の苗字、
ゲール語、
カソリックなのにミサに行っては神父にケチをつける、
レモンパイがすき、
"I don't train girl"「女の子は訓練しない」(字幕は「女は入れない」)
と頑固に言っていたのに、泣かれるとあっさりOKしちゃうのはなぜ。
"Tough ain't enough"「タフだけじゃダメ」(字幕失念)の台詞も何か意味が。
(壁に貼ってあったし)(ain'tはaren'tの俗語)
モ・クシュラとは
(言っちゃっていいかな、多分英語族の人には意味のあることだろうが)
I Love You, My Darling, My Blood(そんなに長いのかよ)とのことだが、
よくわからんかった。
****
公開から少し経ったのでもう少し違う部分も書き加えておく。
演技はうまい、と思う。
ヒラリー・スワンクが、年を聞かれて「サーティ、ワン」と言うところ。
心の中で思わず「かわいいじゃん」と思った。
ちょっと苦笑いし、半分自嘲気味な言い方のくせに、
イーストウッドにケチつけられると切れる。
考えさせられると言う意見が多い。大絶賛の声も多い。
しかし、自分はクリント・イーストウッドの言いたいことの半分も判っていない、
いや判れそうもないので諸手をあげて褒めちぎることができない。
ごめんね。判ってあげられなくて。
新橋ヤクルトホールでの開催
ご承知のとおり、第77回アカデミー、
作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を獲得。
クリント・イーストウッド監督主演、
ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマンらの共演。
**
物語は、片目の元ボクサー、モーガン・フリーマンの語りで進められていく。
クリント・イーストウッド(フランキー・ダン)は、
ボクシング・ジムのオーナーでトレーナー。
腕は一流だが、金儲けは下手。
ボクサーが潰れるのを恐れるあまり、タイトル戦を先延ばしにし続けている。
その結果、有能なボクサーに逃げられジムの会計はいつも火の車。
ヒラリー・スワンク(マギー・フィッツジェラルド)は、31歳。
(途中32になるところはやります。その後の時間経過は不明)
貧乏育ちで才能はあるがまともなトレーニングを受けたことがない。
イーストウッドに無理やり師事、押しかけ練習生となってめきめき腕を上げていく。
ゲール語で「モ・クシュラ」という愛称をつけられ、欧州を転戦。
アメリカに凱旋して、ついにタイトル戦に挑戦することに。
後半の30分は、つらく悲しい物語。
イーストウッドの演技は秀逸。
モーガン・フリーマン、ヒラリー・スワンクもすばらしい。
音楽もイーストウッドが担当、主題のあの悲しい曲は彼の作曲による。
しかし、残念なことに背景が日本人にはわかりづらい。
少なくとも私には分からんかった。
深読みしすぎかもしれないが、「アイルランド系」に引っかかったのだが、
それが何かよくわからん。
フィッツジェラルドというアイルランド系の苗字、
ゲール語、
カソリックなのにミサに行っては神父にケチをつける、
レモンパイがすき、
"I don't train girl"「女の子は訓練しない」(字幕は「女は入れない」)
と頑固に言っていたのに、泣かれるとあっさりOKしちゃうのはなぜ。
"Tough ain't enough"「タフだけじゃダメ」(字幕失念)の台詞も何か意味が。
(壁に貼ってあったし)(ain'tはaren'tの俗語)
モ・クシュラとは
(言っちゃっていいかな、多分英語族の人には意味のあることだろうが)
I Love You, My Darling, My Blood(そんなに長いのかよ)とのことだが、
よくわからんかった。
****
公開から少し経ったのでもう少し違う部分も書き加えておく。
演技はうまい、と思う。
ヒラリー・スワンクが、年を聞かれて「サーティ、ワン」と言うところ。
心の中で思わず「かわいいじゃん」と思った。
ちょっと苦笑いし、半分自嘲気味な言い方のくせに、
イーストウッドにケチつけられると切れる。
考えさせられると言う意見が多い。大絶賛の声も多い。
しかし、自分はクリント・イーストウッドの言いたいことの半分も判っていない、
いや判れそうもないので諸手をあげて褒めちぎることができない。
ごめんね。判ってあげられなくて。
ブログを見ても泣いたとの書き込みは結構ある。
中には号泣したなんて人も。
最初に渡されたアンケートに「印象に残ったせりふは」なんてあったもんだから、「ぐっと来るせりふ」を探そうとしてしまったかも。
でも、「かわいそう」だけじゃ泣けないよ。
単なる「かわいそう」映画じゃ薄すぎる。
もっと奥があるはず、その奥が判らないで、上っ面で泣いてるのではと思ってしまった。
深読みしすぎでしょうか。
文化的な背景のちがいを気にしていなかったなぁと
思いました。
ためになります。
確かにアカデミー賞受賞作品だから…と期待して観て
しまう部分あるけど、やはりすべてを把握して観る
ってことは難しいと思いました。
私も、ゲール語とか何故神父にケチつけるのか??
よく分からなかったです。
“モ・クシュラ”の意味をあんなに引っぱった割には
長すぎてピンとこなかったし…。
近々、ジャパン・プレミアでもう一度観てきますが
なにか発見できるといいなぁ~
ご承知のとおり、黒人に対する差別用語として知られており、新庄がメジャーにいた時、コーヒーを飲んで「苦ー」と言って殴られそうになったなんてニュースも伝わったことがある。
TVでは絶対言えない言葉で、公の場で言おうものならつるし上げ間違いなし。
それを黒人に向かって何べんも繰り返し、モーガン・フリーマンは軽くあしらうのだが、当の本人は悪気がまったくない。
そんな環境で、アイリッシュに対してどんな思いを持っているのかも背景の中に絶対あるはず。
深い思いでなくていいんです。
古臭いとか、田舎っぽいとか、よくいやあ伝統と歴史を重んじるとかね。
あるいは、同胞意識が強いとかね。
ゲール語が消え行く言語で「消え行く」もキーワードになっていると書かれている方もおられるが、そういうことが知りたいのよ。
単に訳わからん言葉を勉強してて、たまたま思いついて、「モ・クシュラ」とつけたわけじゃないってこと(だと、想像する)
観た限りにおいては、軽々しく評価できないと思え、言葉を失いますね。
観た映画のコメントは読めますが、そうでない方は余程なでないと読みません。ご安心ください。
よかったです。泣いてるひとは見当たりませんでしたがw
上で仰られてるアイリッシュの設定ですが、「モ・クシュラ」の意味を念頭において、
マギーの家族が、父親の死からトラッシュに落ちていくこと、
フランキーの家族のこと、フランキーがカットマンであること、
そして、なんであの程度にしか「同胞意識」を描かなかったのか、
それらを考えれば、とても明快な物語だと思いますよ。
あとKGRさんが「私がアイリッシュにこだわる理由に~」と書かれてることですが、
この映画の語り部がモーガン・フリーマン自身だということをお忘れでは?
それを踏まえないと、デンジャーのエピソードの意味もわからないのではないかしら。
>ヒラリー・スワンクが貧乏である必然性がまったく理解できない。
というのは冗談で書いたのでしょうけどw(貧乏である必然性しかない)
レモンパイに関しては、フランキーはホームメイドに拘ってましたよね。
あのお店の雰囲気のつくりかた。細かいなあと思いました。
>アカデミー作品賞を取るくらいなんだから、背景に深い意味があるはず。
深い意味にオスカーを渡すシステムじゃないですけど、
肩書きによって陽の目を見やすくなるのはよかったな、と思いました。
(その逆に作用することも多分にありますけどw)
あまり絶賛の声が高いものですから、少し天邪鬼になっていました。
もともとあまりアカデミー作品賞の映画を見ていないものですから少し構えすぎて見てしまったかもしれません。
(この10年で言えば、劇場で見たのはロードオブザリングぐらい)
また、観る機会があったらもう少し素直に見てみようと思います。
栄光の直前で挫折した女性ボクサーの物語ではなく、精一杯生きることの重さを描いた物語として観ました。ごまかして生活保護を受けている妹は安穏として生きているのかもしれないけれど、マギーは自分の全てを賭けて生きた。そして輝いた。
エンディングは、尊厳死を肯定しているのではなく、マギーとフランキーの選択を「あなたならどうする?」とイーストウッドが問いかけていると思います。
アイルランド系はアメリカではマイナーな敬虔なカソリックが多く、それゆえ迫害されています。貧しい人が多く、プア・ホワイトといわれている。黒人と同じ扱いだったりする。3人ともアメリカでは底辺の人々なのです。
アイルランドはイギリスとの根の深い紛争もあって、イギリスチャンピオン戦が異常な盛り上がりを見せるのも、そのためです。
>アイルランド系はアメリカではマイナーな敬虔なカソリックが多く、それゆえ、、、
大変参考になりました。
これを(軽くでも)念頭においてみていたらかなり見方が変わっていたでしょう。
残念なことに、大方の評価とは異なり、興行成績はいまいちです。
公開第1週は、「真下」に負けはしましたが2位発進。
第2週の先週末は、4位に下がってしまいました。
「電車男」もそうですが、「フォーガットン」に負けたことはショックです。
非難された事もあったんですね。。。
ま~こればっかりはそれぞれの好みの問題ですからね。
色々新しい映画も見られているようで、非常に羨ましい限りです。。。コープス・ブライドとか。
子供が小さいからいけないんですよね。
嫁さん置いていくと怒られるので一人では劇場いけません。。。(笑)
また遊びに来ます。