ＴＯＫＹＯ２０２０ オリンピックいよいよ開幕

ブルーインパルスの飛行は見逃した。

開幕と言うか開会式直前に辞任が相次ぎ、ますます混乱の様相を呈しているオリンピックだが、
いよいよ今日、夜８時から開会式が行われる。

無観客で出席するのは関係者９５０人程度。

選手村で設備が貧弱だとロシア選手団が文句を言ったというのはジャーナリストが話を相当盛ったらしい。
日本を貶めようとする国が盛んにキャンペーンをやっているようだが、選手村で感染者が続出しているといっても
累計でせいぜい１００人たらず。
都内で１日に２千人近い新規感染者が出ているのに、オリンピックで感染が急拡大するとは片腹痛い。

（本当かどうか分からないけど）暑くてたまらんとか言う言葉も出ているようだ。
たしかに暑い、選手たちは大変だ。特に屋外スポーツは大変だろう。
しかし、日本の夏が暑いことは今年に限った話ではない。

東京でこの時期に五輪が行われるのは２０１３年に決まったことであり、暑いことは当初からわかっていたはずだ。
しかも、この時期に実施するのは東京の都合ではなく、ＩＯＣからの指示。
ＩＯＣの都合、もっと言えばＩＯＣの最大の収入源で、アメリカでの放映権を持つＮＢＣの都合だ。

全部日本の都合でやれるなら、何もこの時期を選ぶ必要はない。
１９６４年のように１０月にすればいい。
そうすれば選手も観客も（今回は無観客が大半だけど）快適に競技し観戦できたはずだ。

アスリート・ファーストなんて言うけど、個人的にはそんなのはただのお題目にすぎないと思う。
ＴＶ放映の都合があり、大会運営の都合がある。
それらを大々前提としての中でのアスリート・ファーストではないのだろうか。

思えばＴＶ中継のためにルールがずいぶん改定されてきたように思う。
元々の競技ルールではなくＴＶ放送の枠、もっと言えば「尺」に合わせたルールの改定。
若者向け、ＴＶ受け、見栄えのする競技の採用。

夏の大会でいえば体操もそうだが、個人的に採点競技には懐疑的な意見を持っている。
理由は審判の恣意的な採点が可能になるから。

体操などは長い歴史の中で採点方法には数々の工夫や改良が重ねてきたので、普遍的になっているだろうが、
歴史の浅い競技では、技の難易度や完成度、はっきり言って善し悪しが分かりにくい。

近代５種も採点ではないが点数を競う。
各々の競技の結果を点数評価してその合計点を争うものでこちらも長い歴史の中で積み上げられてきた。

なんのためのオリンピック、誰のためのオリンピック、とメディアなどではよく言うが、個人的には少なくとも
観客のためではないと考えている。
アスリートのため、といいたいところだが、果たしてそう言い切れるかどうかの自信はない。

そもそもオリンピックで行われる競技が世界最高峰のものではないから。
各競技には世界を舞台にしたオリンピックよりもずっと価値のある歴史ある大会が山ほどある。
例えばサッカー、ラグビー、例えばテニス。

オリンピックを過大評価せず、かといって過小評価する必要もなく、大きなスポーツイベントの一つとして
大いに楽しめばいいと思う。
どうせ現地に見に行くこともできず、ＴＶで見るしかないんだし。
パラリンピックは有観客でやりたいらしいけど、入場券もなく、東京で見れるのはマラソンぐらい。