今日の都内の新規感染者は1308人。
1300人を超えるのは半年ぶりだそうだ。
20代と30代で706人と過半数。
先週、先々週辺りは前週同曜日より多いと言っても微増から増加程度だったのに激増。
それも徐々に増数が増しており、急拡大。
緊急事態宣言もやむなしと思える状態。
しかし、どうも説得力がないし緊迫感もない。
何故だろう。
都道府県別の感染者や重症者をフォローしていないので何とも言えないが、死者はさほど多くない。
通常傷病の死亡率は、累計死亡者数/累計感染者数(患者数)だが、COVID19のように
日々の数字が発表され、それが時とともに大幅な増減を繰り返している場合、果たして
死亡率は傾向として上がっているのか下がっているのかはよくわからない。
感染と死亡にはタイムラグがあるので死亡率を日々の死者数/感染者数で割るのは間違い。
日々の死亡者/感染者は感染者が増加しつつあるときには低くなるし、減りつつあるときは高くなる。
感染から不幸にしてお亡くなりになるまでの平均期間は浅学にして存じ上げないが、仮に10日だとすれば
当日の死亡者/10日前の感染者が一応の死亡率の目安となる。
これを計算すると昨年3月頃は5~6%で最大7%強。
徐々に下がり、8月頃には3%を切る。
9月下旬に2%を切ると12月には1.6%台。
その後増減を繰り返しながら、今年の3月には2%を超える。
4月初めに2%を切ってからは徐々に下がり、現在は1.8%台後半で推移。
当日死亡者/15日前感染者で計算すると、また違った様子が見えてくる。
感染初期の2020/2月には10%を超えることもしばしばで、15%を超える日も。
3月下旬に10%を切ってからは徐々に下がっていくものの、4月一杯は1桁%の後半で推移。
その後いったんは5%を切るものの、4%台と5%台を行ったり来たり。
8月初めにやっと4%を切り、8月半ばには3%、10月半ばに2%を切ると、今年の2月初めには
1.7%台まで下がったが、再び増加に転じ、3月半ばに2%を超えた。
4月半ばに2%を切ると、増減を繰り返しながら1.9%前後で推移している。
累計の死亡率は1.81%なので、10日前、15日前ともそれよりは少し多い。
感染初期のころは著名人の方が感染したというニュースが流れると、ほどなくして死亡したと伝わり、
このウィルスの恐ろしさをまざまざと思い知らされた。
ところが、累計で感染者数80万人を超え、死亡者も1万5千人を超える現在、誰が感染したとか
不幸にしてお亡くなりになったと聞かされると、故人を悼む気持ちに変わりはないが、不謹慎にも
さほど驚かないのが正直なところである。
ところで死亡率2%弱と言うと実はかなり大きい数字ではある。
インフルエンザだって毎年何千人も死んでいる、と言うのは確かに事実で年によって増減はあるが、
新型のインフルが出現したときには1万人を超えることだってある。
しかし総じて、死亡率は0.1%程度でCOVID19はその20倍近いわけだ。
インフルだってそうだし、ワクチン接種は義務ではないから受けたくなければ受けなくてよいが、
積極的に受けない若者が10%を超えるのはちょっとすごい数字。
ワクチンに関するデマを信じて接種を忌避している人もいるようだが、デマを飛ばすやつは論外としても、
ある程度の副作用が出るのはある意味しょうがないと言うか宿命。
100%副作用のないワクチンや治療薬はない。
インフルの特効薬であるタミフルやリレンザだって、直接の副作用ではないにしても異常行動で死亡する例はある。
タミフル服用後の異常行動で息子を亡くしたお母さんが「タミフルなんか禁止してしまえ」と言ったニュースが
流れたことがあって、心情としてはまさにその通りだろうけど、インフルで重症化し、タミフルが使えないで
インフルエンザ脳症になったり死亡したりしたりする人に対してどう責任を取るんだと思った記憶がある。
軽症なのに特効薬使い過ぎ、と言う批判もあるが、患者それぞれの事情もあり一律良いとかダメとかは言えない。
「風邪でも絶対に休めないあなたに」が批判を受けたように病気を押して仕事に行くことが善にならない社会
が実現すればいいと思う。自分のためだけでなく、周りに迷惑をかけないためにも調子が悪い時には休むのが当然。
こういうとまた大して悪くもないのにすぐ休むやつが出るとか、ずる休みの正当化だとかいう人がいるから困る。
話がそれたが、感染者数の急増には若い世代の感染者数、すなわち罹患率が急増していることが大きい。
しかし、年代別の累計数を見ると20代の層感染者数は突出して多いものの、重症者数、死亡者数は非常に少ない。
30代に入って死亡者は20代の3倍以上に増えるが、それでも40代以上に比べるとはるかに少ない。
40代では累計死亡者は30代の4倍、20代の13倍。
50代はさらに40代の3倍、30代の11倍、20代の40倍近い。
60代以上は累計ではさらに多いものの、ワクチン接種効果で最近は重症者、死亡者とも減少しているらしい。
これではワクチンは接種しなくても大差ないと思っても無理はないかもしれない。
家族や身近に高齢者でもいない限り、仮に自分がかかって人にうつすことはさほど心配していないかも。
ましてや高齢者のワクチン接種が進めば、逆におじいちゃん、おばあちゃんにうつす危険性は下がる。
医療崩壊云々言うけれど、現実に若者の重症者はごく少ないわけで友人が重症化したり、死亡して、
身につまされることでもないと、結局は他人事なのかもしれない。
もう何度も緊急事態宣言になって、個人的には飲み会、外食、旅行、行楽は激減または皆無になってしまったが、
たまに行く食品の買出しや銀行や郵便局でもさほど人の流れが変わったようには思えない。
もちろん手洗いの励行、マスクの着用、スーパーなどの出入りで体温測定や手指の消毒は欠かせないが、
皆さん良くも悪くも「慣れ」ているように思える。
江東区では高齢者のうち7割が2回の接種を終えた状態で、より若い世代の予約が始まっているが、ご承知のように
配布されるワクチンの量が激減しており(区の希望量の半分程度)今後の接種の遅れが気になる。
当初1日100万回とか言ったときにはそれほどの医療従事者が、会場が確保できるのかと政府が無理な計画を
ぶち上げていると、散々罵っていたマスコミ(一部野党も)。
自治体などの体制が整い順調に接種が進むようになると今度はワクチンが足りなくなってきて、供給が減らされるとなると
一転して政府の無策を罵り始めた。
良くも悪くも変幻自在。
そもそもワクチンの自主開発が低迷したのは誰のせい。
今それを声高に言うつもりはないが、医療事故を薬害などと厚労省や製薬会社をののしり、2番じゃダメなんですかと
研究開発を切って捨てた当時の与党やマスメディアじゃないのかって気がしないでもない。
(当然ですが薬害はダメですけど)
全く別の話ですが、今の政府がいかに無能無策でもそれを指摘したところで自分の評判が上がるわけではない。
またぞろ大臣の首を取ったら勝ちみたいな無為な攻防を繰り返している野党に賛同こそすれ、将来は託せない。
1300人を超えるのは半年ぶりだそうだ。
20代と30代で706人と過半数。
先週、先々週辺りは前週同曜日より多いと言っても微増から増加程度だったのに激増。
それも徐々に増数が増しており、急拡大。
緊急事態宣言もやむなしと思える状態。
しかし、どうも説得力がないし緊迫感もない。
何故だろう。
都道府県別の感染者や重症者をフォローしていないので何とも言えないが、死者はさほど多くない。
通常傷病の死亡率は、累計死亡者数/累計感染者数(患者数)だが、COVID19のように
日々の数字が発表され、それが時とともに大幅な増減を繰り返している場合、果たして
死亡率は傾向として上がっているのか下がっているのかはよくわからない。
感染と死亡にはタイムラグがあるので死亡率を日々の死者数/感染者数で割るのは間違い。
日々の死亡者/感染者は感染者が増加しつつあるときには低くなるし、減りつつあるときは高くなる。
感染から不幸にしてお亡くなりになるまでの平均期間は浅学にして存じ上げないが、仮に10日だとすれば
当日の死亡者/10日前の感染者が一応の死亡率の目安となる。
これを計算すると昨年3月頃は5~6%で最大7%強。
徐々に下がり、8月頃には3%を切る。
9月下旬に2%を切ると12月には1.6%台。
その後増減を繰り返しながら、今年の3月には2%を超える。
4月初めに2%を切ってからは徐々に下がり、現在は1.8%台後半で推移。
当日死亡者/15日前感染者で計算すると、また違った様子が見えてくる。
感染初期の2020/2月には10%を超えることもしばしばで、15%を超える日も。
3月下旬に10%を切ってからは徐々に下がっていくものの、4月一杯は1桁%の後半で推移。
その後いったんは5%を切るものの、4%台と5%台を行ったり来たり。
8月初めにやっと4%を切り、8月半ばには3%、10月半ばに2%を切ると、今年の2月初めには
1.7%台まで下がったが、再び増加に転じ、3月半ばに2%を超えた。
4月半ばに2%を切ると、増減を繰り返しながら1.9%前後で推移している。
累計の死亡率は1.81%なので、10日前、15日前ともそれよりは少し多い。
感染初期のころは著名人の方が感染したというニュースが流れると、ほどなくして死亡したと伝わり、
このウィルスの恐ろしさをまざまざと思い知らされた。
ところが、累計で感染者数80万人を超え、死亡者も1万5千人を超える現在、誰が感染したとか
不幸にしてお亡くなりになったと聞かされると、故人を悼む気持ちに変わりはないが、不謹慎にも
さほど驚かないのが正直なところである。
ところで死亡率2%弱と言うと実はかなり大きい数字ではある。
インフルエンザだって毎年何千人も死んでいる、と言うのは確かに事実で年によって増減はあるが、
新型のインフルが出現したときには1万人を超えることだってある。
しかし総じて、死亡率は0.1%程度でCOVID19はその20倍近いわけだ。
インフルだってそうだし、ワクチン接種は義務ではないから受けたくなければ受けなくてよいが、
積極的に受けない若者が10%を超えるのはちょっとすごい数字。
ワクチンに関するデマを信じて接種を忌避している人もいるようだが、デマを飛ばすやつは論外としても、
ある程度の副作用が出るのはある意味しょうがないと言うか宿命。
100%副作用のないワクチンや治療薬はない。
インフルの特効薬であるタミフルやリレンザだって、直接の副作用ではないにしても異常行動で死亡する例はある。
タミフル服用後の異常行動で息子を亡くしたお母さんが「タミフルなんか禁止してしまえ」と言ったニュースが
流れたことがあって、心情としてはまさにその通りだろうけど、インフルで重症化し、タミフルが使えないで
インフルエンザ脳症になったり死亡したりしたりする人に対してどう責任を取るんだと思った記憶がある。
軽症なのに特効薬使い過ぎ、と言う批判もあるが、患者それぞれの事情もあり一律良いとかダメとかは言えない。
「風邪でも絶対に休めないあなたに」が批判を受けたように病気を押して仕事に行くことが善にならない社会
が実現すればいいと思う。自分のためだけでなく、周りに迷惑をかけないためにも調子が悪い時には休むのが当然。
こういうとまた大して悪くもないのにすぐ休むやつが出るとか、ずる休みの正当化だとかいう人がいるから困る。
話がそれたが、感染者数の急増には若い世代の感染者数、すなわち罹患率が急増していることが大きい。
しかし、年代別の累計数を見ると20代の層感染者数は突出して多いものの、重症者数、死亡者数は非常に少ない。
30代に入って死亡者は20代の3倍以上に増えるが、それでも40代以上に比べるとはるかに少ない。
40代では累計死亡者は30代の4倍、20代の13倍。
50代はさらに40代の3倍、30代の11倍、20代の40倍近い。
60代以上は累計ではさらに多いものの、ワクチン接種効果で最近は重症者、死亡者とも減少しているらしい。
これではワクチンは接種しなくても大差ないと思っても無理はないかもしれない。
家族や身近に高齢者でもいない限り、仮に自分がかかって人にうつすことはさほど心配していないかも。
ましてや高齢者のワクチン接種が進めば、逆におじいちゃん、おばあちゃんにうつす危険性は下がる。
医療崩壊云々言うけれど、現実に若者の重症者はごく少ないわけで友人が重症化したり、死亡して、
身につまされることでもないと、結局は他人事なのかもしれない。
もう何度も緊急事態宣言になって、個人的には飲み会、外食、旅行、行楽は激減または皆無になってしまったが、
たまに行く食品の買出しや銀行や郵便局でもさほど人の流れが変わったようには思えない。
もちろん手洗いの励行、マスクの着用、スーパーなどの出入りで体温測定や手指の消毒は欠かせないが、
皆さん良くも悪くも「慣れ」ているように思える。
江東区では高齢者のうち7割が2回の接種を終えた状態で、より若い世代の予約が始まっているが、ご承知のように
配布されるワクチンの量が激減しており(区の希望量の半分程度)今後の接種の遅れが気になる。
当初1日100万回とか言ったときにはそれほどの医療従事者が、会場が確保できるのかと政府が無理な計画を
ぶち上げていると、散々罵っていたマスコミ(一部野党も)。
自治体などの体制が整い順調に接種が進むようになると今度はワクチンが足りなくなってきて、供給が減らされるとなると
一転して政府の無策を罵り始めた。
良くも悪くも変幻自在。
そもそもワクチンの自主開発が低迷したのは誰のせい。
今それを声高に言うつもりはないが、医療事故を薬害などと厚労省や製薬会社をののしり、2番じゃダメなんですかと
研究開発を切って捨てた当時の与党やマスメディアじゃないのかって気がしないでもない。
(当然ですが薬害はダメですけど)
全く別の話ですが、今の政府がいかに無能無策でもそれを指摘したところで自分の評判が上がるわけではない。
またぞろ大臣の首を取ったら勝ちみたいな無為な攻防を繰り返している野党に賛同こそすれ、将来は託せない。
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