前々から気になっていた映画です。
元はコミックブックですが、グラフィック・ノベル化され、評価は高いそうです。
*
ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェフリー・ディーン・モーガン、
ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン 、パトリック・ウィルソン、
カーラ・グギーノ、マシュー・グッド
*
冒頭、ウォッチメンのいきさつが説明される。
1930年ころ、マスクを付けた犯罪者が捕まらないことに業を煮やした警官が、
マスクをつけて犯罪者を制裁し始める。
そのうち大勢のマスクマン達が現れて犯罪を阻止、
ミニットマン(Minutemen、緊急招集兵、秘密軍団などの意味)と呼ばれるようになる。
1940年ころは民衆にもてはやされるが、時代が下り、ヒーローたちも代替わりし、
ウォッチメンと呼ばれるようになる。
ベトナム戦争でDrマンハッタン(ビリー・クラダップ)や、
コメディアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が、
残虐な戦い方でアメリカに勝利をもたらしたあたりから、
民衆のウォッチメンに対する見方が変わってくる。
ヒーローが反政府デモの鎮圧に駆り出されるようになって民衆の反感は強まり、
ニクソン大統領の制定したキーン法案によって非合法化されてしまう。
そして、Drマンハッタンやコメディアンは政府認可のもとで活動を続け、
ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は非合法のまま活動を続けた。
他のヒーローたちは姿を隠し、一般にまぎれて暮らしていたが、
ただ一人、オジマンディアス(ヴェイト、マシュー・グッド)は正体を明かし、
ビジネスで成功していた。
そして時は1985年、世の中は米ソ冷戦時代。
いつ核戦争が起きても不思議ではない緊迫した情勢。
アメリカはDrマンハッタンの超能力に依存して軍事的均衡を保っていた。
そんな時代。
*
ある日、高層マンションで一人暮らしをしていたコメディアンを暴漢が襲う。
暴漢はスーパーヒーローであるはずのコメディアンを簡単に倒し、
窓から投げ落として墜落死させる。
事件をヒーロー狩りと見たロールシャッハは、昔の犯罪者を締め上げて真相を調べようとする。
また、仲間に警告を始めたがみんなは過剰反応だとして取り合わない。
DrマンハッタンはTVの公開討論の場で元の同僚が次々と癌にかかったことの原因だとされ、
癌にかかったかつての恋人を捨てたと非難される。
さらには現在の同棲相手であるローリー(マリン・アッカーマン)とも揉めて
地球に嫌気がさし、火星に逃避してしまう。
この間にソビエトはアフガン侵攻を開始、アメリカのニクソン大統領は
キッシンジャーのアドバイスによって、ソ連への核先制攻撃準備を指令する。
果たしてヒーロー狩りの真相は。
また、Drマンハッタンが去り、戦力均衡の崩れた今、
世界は核戦争の危機から逃れられるのか。
*
まずまずでしょうか。
最後はこの真相を明らかにすべきかどうかを観客に委ねている感じ。
法にのっとって犯罪者を逮捕、処罰することの限界に憤りを感じる設定は
「ダーティ・ハリー」などでも同じですが、スーパーヒーローが犯罪阻止の過程で
起こした出来事に対し、一般からやり過ぎとの非難を受ける、と言う設定、
「Mrインクレディブル」や「ハンコック」でも使われていました。
日本のウルトラマンなどのTVシリーズでもあれだけ激しく街を破壊してたら
ただでは済まんぞと思うことはありますが、やり過ぎれば、やっぱりそうなるでしょうね。
スーパーヒーローたちはスーパーパワーはあるとしてもせいぜい10人力程度のものですが、
Drマンハッタンの超能力は常軌を逸しています。
いかに正義のためとはいえ、人を虫けら以下のように惨殺しつづければ、
単なる殺戮兵器、大量破壊兵器でしかありません。
だからこそ最後は人類共通の敵にされてしまうわけですが、
強大なパワーの何が正義なのかの象徴である気がします。
*
ほとんどのキャストに見覚えがなく、何とか名前が記憶にあるのは
カーラ・グギーノ、パトリック・ウィルソンぐらい。
パトリック・ウィルソンは映画のためにだいぶ太ったらしく、ぱっと見別人でした。
元はコミックブックですが、グラフィック・ノベル化され、評価は高いそうです。
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ジャッキー・アール・ヘイリー、ジェフリー・ディーン・モーガン、
ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン 、パトリック・ウィルソン、
カーラ・グギーノ、マシュー・グッド
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冒頭、ウォッチメンのいきさつが説明される。
1930年ころ、マスクを付けた犯罪者が捕まらないことに業を煮やした警官が、
マスクをつけて犯罪者を制裁し始める。
そのうち大勢のマスクマン達が現れて犯罪を阻止、
ミニットマン(Minutemen、緊急招集兵、秘密軍団などの意味)と呼ばれるようになる。
1940年ころは民衆にもてはやされるが、時代が下り、ヒーローたちも代替わりし、
ウォッチメンと呼ばれるようになる。
ベトナム戦争でDrマンハッタン(ビリー・クラダップ)や、
コメディアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が、
残虐な戦い方でアメリカに勝利をもたらしたあたりから、
民衆のウォッチメンに対する見方が変わってくる。
ヒーローが反政府デモの鎮圧に駆り出されるようになって民衆の反感は強まり、
ニクソン大統領の制定したキーン法案によって非合法化されてしまう。
そして、Drマンハッタンやコメディアンは政府認可のもとで活動を続け、
ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)は非合法のまま活動を続けた。
他のヒーローたちは姿を隠し、一般にまぎれて暮らしていたが、
ただ一人、オジマンディアス(ヴェイト、マシュー・グッド)は正体を明かし、
ビジネスで成功していた。
そして時は1985年、世の中は米ソ冷戦時代。
いつ核戦争が起きても不思議ではない緊迫した情勢。
アメリカはDrマンハッタンの超能力に依存して軍事的均衡を保っていた。
そんな時代。
*
ある日、高層マンションで一人暮らしをしていたコメディアンを暴漢が襲う。
暴漢はスーパーヒーローであるはずのコメディアンを簡単に倒し、
窓から投げ落として墜落死させる。
事件をヒーロー狩りと見たロールシャッハは、昔の犯罪者を締め上げて真相を調べようとする。
また、仲間に警告を始めたがみんなは過剰反応だとして取り合わない。
DrマンハッタンはTVの公開討論の場で元の同僚が次々と癌にかかったことの原因だとされ、
癌にかかったかつての恋人を捨てたと非難される。
さらには現在の同棲相手であるローリー(マリン・アッカーマン)とも揉めて
地球に嫌気がさし、火星に逃避してしまう。
この間にソビエトはアフガン侵攻を開始、アメリカのニクソン大統領は
キッシンジャーのアドバイスによって、ソ連への核先制攻撃準備を指令する。
果たしてヒーロー狩りの真相は。
また、Drマンハッタンが去り、戦力均衡の崩れた今、
世界は核戦争の危機から逃れられるのか。
*
まずまずでしょうか。
最後はこの真相を明らかにすべきかどうかを観客に委ねている感じ。
法にのっとって犯罪者を逮捕、処罰することの限界に憤りを感じる設定は
「ダーティ・ハリー」などでも同じですが、スーパーヒーローが犯罪阻止の過程で
起こした出来事に対し、一般からやり過ぎとの非難を受ける、と言う設定、
「Mrインクレディブル」や「ハンコック」でも使われていました。
日本のウルトラマンなどのTVシリーズでもあれだけ激しく街を破壊してたら
ただでは済まんぞと思うことはありますが、やり過ぎれば、やっぱりそうなるでしょうね。
スーパーヒーローたちはスーパーパワーはあるとしてもせいぜい10人力程度のものですが、
Drマンハッタンの超能力は常軌を逸しています。
いかに正義のためとはいえ、人を虫けら以下のように惨殺しつづければ、
単なる殺戮兵器、大量破壊兵器でしかありません。
だからこそ最後は人類共通の敵にされてしまうわけですが、
強大なパワーの何が正義なのかの象徴である気がします。
*
ほとんどのキャストに見覚えがなく、何とか名前が記憶にあるのは
カーラ・グギーノ、パトリック・ウィルソンぐらい。
パトリック・ウィルソンは映画のためにだいぶ太ったらしく、ぱっと見別人でした。
実際ケーブルでもう一度観た時も、その部分はやっぱり良く解らない。あえて解りにくく作ったのかとすら思ったりしました。^^;
というか、ミニットマンの部分は流して見てました。
説明のパートは、
「最初はもてはやされていたけど次第に疎まれる、Mrインクレディブルと同じ立ち位置」
程度の認識でした。
この原作はおっしゃるように評価が高いようで、10年以上前にアメコミブームが起こった際にも何度か「ウォッチマン」という名前は耳に入ってきていました。
ただ今のタイミングでは、似たような設定の話も多く作られていて、原作発表当時の衝撃というのは薄れた中での映画化って感じで、そこが残念な所じゃないですかね。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
>原作発表当時の衝撃は薄れた
時代の変遷を感じます。
かつてあれだけ人々の心をとらえた話も
今となっては大した共感が得られず
ありきたりに思える、あるいは反発を覚える。
「スーパーマン」もそうかもしれません。