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2012/8/11、ユナイテッドシネマ豊洲。
当日は東京湾大華火祭のため、午後から駐車場、および周辺道路の
規制があるということだった。
最も大きい10番スクリーンでの上映。
ついこの間は「ダークナイト・ライジング」をやっていたはずだが、
そちらは2番目に大きいスクリーン1に移動になっていた。
デジタル上映出来るのは、1番8番10番のみで、
それらのスクリーンも全映画がデジタル上映というわけではなさそうだ。
**
コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール、ビル・ナイ。
*
アーノルド・シュワルツェネガー主演の同名映画(1990)のリメイク。
基本的な流れは同じだが設定はかなり変えてある。
*
近未来。大戦争で環境が破壊され、人類が住めるのは
UFB(the United Federation of Britain 今のイギリス付近)と
コロニー(オーストラリア)のみ。
移動手段は「フォール」と呼ばれる地球貫通トンネル。
コロニーは労働者階層が住み、UFBでフォールを使って通勤している。
UFBは富裕層が住み、コロニー独立を目指すテロ組織の攻撃を受けている。
テロ組織の首謀者はマサイアス、大物実行犯はハウザーと呼ばれていた。
ダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は労働者、毎日あくせくと働いている。
警察関係に勤める美人妻、ローリー(ケイト・ベッキンセール)と二人暮らし。
クエイドは頻繁に悪夢をみていた。
警察に追われ、美女(ジェシカ・ビール)と逃げているが逃げ切れず、
美女は逃がすものの、自分は捕まってしまう、というもの。
毎日の仕事に辟易し、息抜きにリコール社の記憶を試してみたいと思っている。
同僚のハリーは否定するが、クエイドはついに意を決してリコール社に行く。
支配人のマクレーン(ジョン・チョウ)はどんな記憶もOKと言い、
クエイドはテロリストのマサイアスの部下で2重スパイの記憶を選ぶ。
ところが記憶埋め込み開始と同時に警察が突入、マクレーンと社員を撃ち殺す。
クエイドは反撃して10名ほどの警官を倒し、自宅に逃げ帰る。
家では、自分が犯人だとローリーに話すと、ローリーがクエイドに襲い掛かり、
自分は妻ではなくクエイドの監視役、そして、
6週間前まではクエイドのことは知りもしなかった、
すべては作られた記憶だとばらす。
クエイドはローリーから逃れ、手に埋め込まれた携帯で、男からメッセージを受けとる。
示された銀行の貸金庫にはパスポートや現金、それにビデオメッセージがあり、
自分は記憶を消されそうになっていること、
UFBの自分のアパートにメッセージを残してあること、などが告げられていた。
果たして自分はいったい何者なのか。
アパートに残されたメッセージとは。
*
オリジナルはクエイドにアーノルド・シュワルツェネガー、
妻のローリーにシャロン・ストーン、
メリーナはレイチェル・ティコティン。
レイチェル・ティコティンはその後とんと見かけないと思ったが、
実はそうではなく、
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(1994)、「コン・エアー」(1997)、
「マイ・ボディガード」(2004)、「旅するジーンズ」(2005、2008)等々、
多くの映画に出ている。
見た物も何本かあり、単に気づいていなかっただけのようだ。
ジョン・チョウは、「スタートレック」のヒカル・スールー(Mr.カトー)
日本未公開の「ハロルドとクマール」シリーズのハロルド。
*
舞台はオリジナルと違い、火星とミュータントは基本登場しないものの、
オリジナルと同様に乳房が3つの女性が登場する。
また、オリジナルの火星到着のシーンをパロッたというか、敬意を表したと言うか、
一瞬観客をミスリードするカットが入っている。
一説によれば、同一人物だそうだ。
オリジナルはすべて夢(偽の記憶)だった(かもしれない)と思わせる終わり方だが、
今作はそれを匂わせる終わり方には思えなかった。
*
紙幣の肖像の一部にバラク・オバマが使われていた。
*
「フォール」は地球貫通トンネル。
地球貫通トンネルは、原理的にはただまっすぐ掘り進んでいけばよい。
地球が丸いのでまっすぐなトンネルはいつか反対側の地表に出る。
近いところでは掘り進む角度が浅く、遠いところではより垂直に近くなる。
地面から見れば徐々に深くなり、中間地点で最も深く、また徐々に浅くなるが、
トンネル自体はまっすぐであり、重力によって加速し、中間点からは減速する。
仮にこんなトンネルが作れて、摩擦と空気抵抗がないとしたら、
理論上は地球上のどの2点間でも同じ時間で到達できる。
抵抗によるロスは何らかの推進装置を付けてその分加速してやればいいので、
他の輸送手段よりも効率よく使える可能性がある。
映画では到達時間を17分としていたが、物理の試験に出るくらい有名な問題で、
実際に計算してみると時間は42分ほどになる。
高速鉄道の乗車時間が42分であれば、通勤圏内の人も結構いるだろう。
実際には、地下は温度と圧力がべらぼうにが高く、到底それに耐えられないし、
さらには、何百キロ、何千キロものまっすぐなトンネルが掘れるのかとか、
地震や地殻変動、大陸移動などの地下の変位をどう修正するのかとか、
どこまで摩擦を減らせるのかなどの問題があって実現は無理だろう。
なお、映画ではコア通過前後の重力反転時に無重力となっていたが、
仮に地球中心を通過するトンネルだと、もともと自然落下なので、
内部はスタート時から無重力状態になる。
斜めに地球を貫通するトンネルなら無重力にはならず、角度にもよるが、
巨大ブランコとかジェットコースターのような感覚になると推測される。
出来たらすごいよね。
当日は東京湾大華火祭のため、午後から駐車場、および周辺道路の
規制があるということだった。
最も大きい10番スクリーンでの上映。
ついこの間は「ダークナイト・ライジング」をやっていたはずだが、
そちらは2番目に大きいスクリーン1に移動になっていた。
デジタル上映出来るのは、1番8番10番のみで、
それらのスクリーンも全映画がデジタル上映というわけではなさそうだ。
**
コリン・ファレル、ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール、ビル・ナイ。
*
アーノルド・シュワルツェネガー主演の同名映画(1990)のリメイク。
基本的な流れは同じだが設定はかなり変えてある。
*
近未来。大戦争で環境が破壊され、人類が住めるのは
UFB(the United Federation of Britain 今のイギリス付近)と
コロニー(オーストラリア)のみ。
移動手段は「フォール」と呼ばれる地球貫通トンネル。
コロニーは労働者階層が住み、UFBでフォールを使って通勤している。
UFBは富裕層が住み、コロニー独立を目指すテロ組織の攻撃を受けている。
テロ組織の首謀者はマサイアス、大物実行犯はハウザーと呼ばれていた。
ダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は労働者、毎日あくせくと働いている。
警察関係に勤める美人妻、ローリー(ケイト・ベッキンセール)と二人暮らし。
クエイドは頻繁に悪夢をみていた。
警察に追われ、美女(ジェシカ・ビール)と逃げているが逃げ切れず、
美女は逃がすものの、自分は捕まってしまう、というもの。
毎日の仕事に辟易し、息抜きにリコール社の記憶を試してみたいと思っている。
同僚のハリーは否定するが、クエイドはついに意を決してリコール社に行く。
支配人のマクレーン(ジョン・チョウ)はどんな記憶もOKと言い、
クエイドはテロリストのマサイアスの部下で2重スパイの記憶を選ぶ。
ところが記憶埋め込み開始と同時に警察が突入、マクレーンと社員を撃ち殺す。
クエイドは反撃して10名ほどの警官を倒し、自宅に逃げ帰る。
家では、自分が犯人だとローリーに話すと、ローリーがクエイドに襲い掛かり、
自分は妻ではなくクエイドの監視役、そして、
6週間前まではクエイドのことは知りもしなかった、
すべては作られた記憶だとばらす。
クエイドはローリーから逃れ、手に埋め込まれた携帯で、男からメッセージを受けとる。
示された銀行の貸金庫にはパスポートや現金、それにビデオメッセージがあり、
自分は記憶を消されそうになっていること、
UFBの自分のアパートにメッセージを残してあること、などが告げられていた。
果たして自分はいったい何者なのか。
アパートに残されたメッセージとは。
*
オリジナルはクエイドにアーノルド・シュワルツェネガー、
妻のローリーにシャロン・ストーン、
メリーナはレイチェル・ティコティン。
レイチェル・ティコティンはその後とんと見かけないと思ったが、
実はそうではなく、
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(1994)、「コン・エアー」(1997)、
「マイ・ボディガード」(2004)、「旅するジーンズ」(2005、2008)等々、
多くの映画に出ている。
見た物も何本かあり、単に気づいていなかっただけのようだ。
ジョン・チョウは、「スタートレック」のヒカル・スールー(Mr.カトー)
日本未公開の「ハロルドとクマール」シリーズのハロルド。
*
舞台はオリジナルと違い、火星とミュータントは基本登場しないものの、
オリジナルと同様に乳房が3つの女性が登場する。
また、オリジナルの火星到着のシーンをパロッたというか、敬意を表したと言うか、
一瞬観客をミスリードするカットが入っている。
一説によれば、同一人物だそうだ。
オリジナルはすべて夢(偽の記憶)だった(かもしれない)と思わせる終わり方だが、
今作はそれを匂わせる終わり方には思えなかった。
*
紙幣の肖像の一部にバラク・オバマが使われていた。
*
「フォール」は地球貫通トンネル。
地球貫通トンネルは、原理的にはただまっすぐ掘り進んでいけばよい。
地球が丸いのでまっすぐなトンネルはいつか反対側の地表に出る。
近いところでは掘り進む角度が浅く、遠いところではより垂直に近くなる。
地面から見れば徐々に深くなり、中間地点で最も深く、また徐々に浅くなるが、
トンネル自体はまっすぐであり、重力によって加速し、中間点からは減速する。
仮にこんなトンネルが作れて、摩擦と空気抵抗がないとしたら、
理論上は地球上のどの2点間でも同じ時間で到達できる。
抵抗によるロスは何らかの推進装置を付けてその分加速してやればいいので、
他の輸送手段よりも効率よく使える可能性がある。
映画では到達時間を17分としていたが、物理の試験に出るくらい有名な問題で、
実際に計算してみると時間は42分ほどになる。
高速鉄道の乗車時間が42分であれば、通勤圏内の人も結構いるだろう。
実際には、地下は温度と圧力がべらぼうにが高く、到底それに耐えられないし、
さらには、何百キロ、何千キロものまっすぐなトンネルが掘れるのかとか、
地震や地殻変動、大陸移動などの地下の変位をどう修正するのかとか、
どこまで摩擦を減らせるのかなどの問題があって実現は無理だろう。
なお、映画ではコア通過前後の重力反転時に無重力となっていたが、
仮に地球中心を通過するトンネルだと、もともと自然落下なので、
内部はスタート時から無重力状態になる。
斜めに地球を貫通するトンネルなら無重力にはならず、角度にもよるが、
巨大ブランコとかジェットコースターのような感覚になると推測される。
出来たらすごいよね。
手に埋め込まれた携帯を覚えてなかったです。なのでネタバレ・ストーリーをおさらいするのも観た者には必要です。
地球貫通トンネルは、マグマがつまっているので不可能でしょうね。ドラえもんの何処でもドアーならできそうです。
>「トータル・リコール」「アーティスト」「ダークナイト・ライジング」「崖っぷちの男」「アメイジング・スパイダーマン」「ヒューゴの不思議な発明」「ドラゴン・タトゥーの女」「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を見ました、と書いて思ったのは、見なかったのを書けばよかった。
とすると、余事象は「三丁目の夕日'64」と「ファウスト」になります。
おっしゃる通り、トンネルをコアを通すのは全く不可能です。
大体地上でも活断層がどうのこうの言ってるのに、
地下トンネルが真っ直ぐ維持できるとは思えませんので、
もっと浅くても無理だと思います。
理科系の問題のようで、面白いですね(でも物理とか苦手でした~)
フォールの重力反転エリアを使った攻防もあり、
手のひら携帯の奇抜なアイデアなど面白いものがあり、
そこらへんはなかなか面白かったと思います
ですが、やっぱりシュワちゃん版のイメージが強烈!
別作品として扱ったほうが良さそうですね
フォールは使えなくなりますが、今の時代だからこそ火星を舞台にした方が面白かったかもしれません。
実現性から言うと、途中までは宇宙エレベータにして、そこから火星シャトルみたいにしてもよかったかも。