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大相撲初場所、十日目

2021-01-19 23:05:36 | スポーツ
10日目。


ついに貴景勝が休場してしまった。左足関節の靭帯損傷だそうだ。
3日目の北勝富士戦で足首が返って崩れ落ちてしまったがあの時に痛めたのだろう。
常人なら4日目に「痛くてできません、休ませてください」だが、「やらせてください」で昨日まで頑張った。
貴景勝は7月場所でも負傷を押して出続け、勝ち越してやっと「もう取れません」と申告して休場している。
大相撲の世界では本当にどうしようもないところまでやるしかないんでしょうね。

他には照強。今日は勝ったけど、左二の腕の筋肉が断裂していると聞く。
本人が、痛むが動かないわけではない、と言っているらしい。
しかし、本人がやると言っているのは理由にならない。

「痛みに耐えてよく頑張った」と言われた元横綱はそのあと長く休場し結局辞めてしまったし、
左肩を負傷しながらも出場し本割と決定戦で2連勝した元横綱もそのあと休場が続き引退に追い込まれた。
ことほど左様に力士生命に影響するほどの怪我をしながらも出場するのが本当に美徳なのだろうか。

スポーツである以上、選手の健康を考えるべきだが、大相撲をスポーツにカテゴライズすることが
間違っているとしたらその指摘は当たらないのかもしれない。

さて、いろんな思いがよぎった10日目。


明瀬山は、今場所不調の十両東龍との対戦。
対戦成績ではここ2場所連勝しているし有利かと思われたが、うまく取られて土俵際で寄り倒された。
普通の寄り倒し、寄っていき勢い余って寄り倒しではなく、土俵際で投げ捨てる感じだった。
これで4連敗。序盤に連勝するとろくなことが無い。

豊昇龍は5連敗のあと5連勝で、勝ち越せそうな勢い。
逸ノ城は小兵翠富士を攻めあぐねたが、2分40秒ほどの時間をかけて最後は一気に寄り切って3敗を守った。
明生も霧馬山を下し3敗を守った。

しかし、琴ノ若、霧馬山、豊山、志摩ノ海、阿武咲、それに照ノ富士までが負け、3敗は3人に激減した。
照ノ富士は惜しかったけどね。

大栄翔は、北勝富士との対戦。
立ち合いからの一回目の土俵際は押し出せなかったけど、2日目位はきっちり押し出し、9勝目。

大関陣。
朝乃山は、玉鷲の突き放しに堪えて引っ張り込み体を密着させて動きを封じ寄り切って3敗堅持。
正代は遠藤にうまく取られていいところなく最後は捨て身気味の突き落としでわずかに勝り、逆転勝ち。
貴景勝は不戦敗で負け越しになった。来場所は負け越せば大関陥落のいわゆるカド番となる。

これで1敗に大栄翔。明日は阿武咲。
2敗に正代。3敗は朝乃山、明生、逸ノ城の3人。

大関の明日の対戦相手は朝乃山が隆の勝、正代は隠岐の海。

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