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街中の桜と雑感

2010-03-31 06:10:10 | 花卉草木
このところの東京地方は、天気がすぐれず、晴れても気温はやや低いまま推移しているが、
桜はどんどんと開花している。


(写真に撮るとぼやっと写ってしまうのは残念)

公園や散策ルートなどの桜や桜並木もなかなか見ごたえがあるが、
街中の桜も通勤の目を楽しませてくれる。





ところで、ちょっと気になることが。

それは近くの学校沿いの桜。
数年ほど前までは、入学式の時期には満開の桜、桜吹雪が美しかったものだが、
どうもこのところさえない。



華に気を取られていると気付かないが、どうも木に勢いがない。

これは近くのスポ館の桜だが、これもいまいちだ。


(左側の手前の木は桜ではなくポプラか何か。奥が桜)

半蔵門線だったと思うが、九段下駅の出口を九段坂の途中に作る際、
お堀端の桜の古木を全部切ってしまったことがあった。

その時はもったいないと思ったものだが、もう植え替えの時期だったようだ。

後には桜の若木が植えられた。
最近は見ていないが、もう20年は経つと思うので、ずいぶんと立派になったことだろう。

ご承知の方も多かろうが、
今の桜花の主流であるソメイヨシノは、江戸中期に作られた品種で(由来には諸説ある)
すべて接ぎ木ないし挿し木で作られたもので、種からは生えない。
つまり、すべてのソメイヨシノはクローンである。

ソメイヨシノ自体が自家不稔性(同じ種の木からは芽の出る種ができない)で、
別種の桜と掛ければ種はできるが、その種は雑種でもうソメイヨシノではない。

一般に、ソメイヨシノの寿命は50年とも60年とも言われ、環境変化にも弱い。
(希に100年を超える物もあるらしい)
クローンであるため、環境変化や大気汚染でやられるときは、
その近くのソメイヨシノが一斉にやられる可能性が高いようだ。

ということはある地域に一時期に植えられたソメイヨシノは、枯れるときもほぼ同じで、
弱ったもの、枯れたものを少しずつ入れ替えて、並木を維持することは難しいということ。

相当程度、気を遣って管理してやれば永らえることはできるらしいが、
街路樹の1本1本に特別の手当てをするのは難しいだろう。

美しい桜の陰で残念な事象も起きているということ。
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