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「かちょう」と「かじゅう」

2014-02-03 13:05:24 | 観察
先程、間違えやすい漢字について述べたのでついでに。

今日のニュースで、安武総理が「現役世代の『かちょう』な負担」について
言及されたとの報道がありました。

どこの局か忘れましたが、「加重」の字を振ってました。

それって「かじゅう」じゃん、と思われた方もおられるのではないでしょうか。

かじゅう=過重
かちょう=加重

なのかな、と思いました。

「かちょう」(加重)を調べると、辞書には「かじゅう」「かちょう」の両方の読みがありました。

おそらくは「かちょう」の読みが正しかった(=元々の読みと言う意味)のに、
「かじゅう」と読む人が増え、「かじゅう」への許容が増えて、
いつしかどちらでも良いんじゃないの(=どちらも正しい)となったと思われます。

「加重」は「かじゅう」「かちょう」の両方の読みが載っていますが、
「過重」は「かじゅう」だけなのが、そう推定した理由です。

同じ「重」では、「ちょうふく」もそうですね。
元々、重複は「ちょうふく」ですが、いまや「じゅうふく」が普通に使われています。

似たような例に「初孫」があります。

「初」は「うい」とよみ、「初孫」は「ういまご」ですが、
TVCMでも「はつまご」との言い方がごく普通に使われます。

でも「初陣」を「はつじん」「しょじん」とは言いませんね。
「ういじん」は普段使わない語だからでしょうか。

言葉が時代とともに変わっていくのはしょうがないことで、
「もともとは」「本来は」と言っていてもしょうがありません。

例えば、「めど」と「もくと」。

「加重」は、重さを加えることで、「過重」は重すぎることで
明確に意味合いが違います。

一方、「めど」と「もくと」はどちらも今は同じ意味で使われ、
漢字は、めど=目処、もくと=目途ですが、
目途を「めど」と読む方が増えるとともに、いまや、「めど」の項には
「目処」と「目途」の両方の字が載っています。

「もくと」を普段の会話で使う人は少ないと思われ、目処と目途を
混同してしまうのもやむなしでしょうか。


**

職場で「ちょうふく」と読むと「じゅうふく」の間違いだと指摘されるとの
コメントをいただきました。

「重」を「ちょう」と読むことはご存じなんでしょうか。

今や「重複」は「じゅうふく」でも止むを得ませんが、
「尊重」「慎重」「貴重」「軽重」は「じゅう」とは言いませんもんね。

あれっ、「重」が後ろにつく熟語で「ちょう」と読むことが多い?

「重」で始まる言葉で「重複」以外に「ちょう」と読む熟語は有るかな。

うーん、「重畳」=ちょうじょう、位しか思い浮かばん。
あっと、「重陽の節句」=ちょうようのせっく、がありましたね。

他には?

それよりも「え」との読みを思いついた。「八重」=やえ、とか。
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2 コメント

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Unknown (akt)
2014-02-03 23:19:28
昨今では職場でですら、
「ちょうふく」と読むと「『じゅうふく』でしょ?それぐらい知らないと恥ずかしいよ」と突っ込まれるようになってしまいました。
困ったものです。。。
返信する
aktさんへ (KGR)
2014-02-04 00:44:52
「ちょうふく」が恥ずかしいとは、恥ずかしい限りですね。

私だったら「ちょうふくが正しいんですよ」って言っちゃいます。
更に「ばかだな、何も知らないんだね」とまで言っちゃうかもしれません。
舌禍注意ですな。
返信する

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