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映画VoD「アンドロメダ」

2018-07-29 01:09:23 | 映画感想
ビデオ鑑賞。
1971年の伝説的SF。
派手なドンパチは一切ないが、SFらしい作品である。



アーサー・ヒル、デビッド・ウェイン、ジェームズ・オルセン、ケイト・レイド。



小型の人工衛星がニューメキシコの小さい町に墜落(着陸)した。
衛星の蓋を開けた町の住民は全滅。
直ちに特別部隊が招集された。

その一人、ストーン博士(アーサー・ヒル)は、ホームパーティの最中呼び出される。
ストーン博士とホール博士(ジェームズ・オルセン)とヘリで町に向かい、防護服で町に降り立った。

衛星を発見し風袋に入れて回収した二人は、泣きわめく赤ん坊と酔っ払い老人の生存を確認ヘリで運ぶ。

生存者は衛星とともにネバダ州にある秘密研究所に運ばれる。
別に招集されたダットン博士(デビッド・ウェイン)とリービット博士(ケイト・リード)が加わり、
事件の原因調査が始まる。

施設は農務省の圃場と管理棟に偽装されていたが、地下5階の除菌、防護処理が行われた施設。
4人は時間をかけて最下層の地下5階に到達した。

その感染力や致死率などから、直ちに町全体を焼き払う必要があると考えた4人は、
大統領に核爆弾による町全体の焼失/消失を進言した。
しかし、政府幹部は核爆発をためらい、48時間の猶予を設定、さらに詳しい捜査を行うこととした。

調査/実験の過程で、感染するとほんの十数秒で死に至ること、空気感染すること、
病原の大きさが2ミクロン程度であることがわかってきた。

製造している老人と赤ん坊の共通点が見つからない中、衛星内部に付着した物質の培養を始める。
地上では、軍が新たに調査を始めていたが、偵察機が上空を飛んだだけで感染し、部品が崩壊し墜落した。
しかし、政府幹部は単なる操縦ミスだとして汚染の危険性を無視、偵察機の捜索を始めた。
果たして病原の特定はできるのか。
その対策、対応、治療方法は見つかるのか。

核爆弾による焼失を猶予した地上の汚染拡大は防げるのか。

そして病原の想像を超えた正体とは。



1971年の伝説的SF。
今から見ると機器、装置などは陳腐だが、当時としてはかなり斬新だったんだろう。

研究所の階層ごとのレベル設定、いまでいえば「バイオセーフティレベル」になるだろうが、
防護壁や防護服など設定もきちんと考えられ、設定にも破綻なく伏線も回収されていく。

ストーリーも淡々と進み、実際に発生した場合に、焦りつつもやきもきしながらも
少しずつしか進めない現実の焦燥感をあおる。

研究所が実際には宇宙生命体の分析機関ではなく、細菌兵器対策の研究所である点なども現実味があるし、
持病があるなどの設定もよく考えられていた。

ただ、実際には行われなかったが、「核爆弾で全部消失」作戦は核を安易に捉えすぎ。



宇宙生命体の構造の妥当性や、エネルギーの取り込み、増殖に関するメカニズムはさておき、
未知の生命体に対して少しずつ解明していく様は真面目に作られている。

ただ、結局、治療、予防についての予見が得られた訳ではなく果たしてそれで解決したことになるのか。
それとも未知のものに対する人類の知見なんてそんなものよ、と示唆しているのかも知れない。



戦闘機(おそらくF4ファントム)での2度の偵察飛行は最初に機影が若干映るものの、
操縦士の正面からのアップのみで展開し、予算がなかったんだろうなと思わせた。

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