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2020年国内映画産業概況

2021-02-01 13:26:55 | 映画関連
大方の予想通り、昨年の映画産業は大きな落ち込みだった。

入場者数は106,137千人と辛うじて1億人はクリアーしたものの、前年比55%。
興行収入も「鬼滅の刃・・」という超大ヒット作があったにもかかわらず、全般に低調で
143,285百万円とこちらも前年比55%に激減した。

内訳では邦画が1092億76百万円で前年比77%と健闘したが、洋画は340億9百万円で
前年比29%と壊滅的な落ち込み。
邦画洋画比率は3:1と近年になく邦画の率が高くなった。

一方で公開本数は邦画506本で前年比73%、洋画は511本で前年比87%となっている。
本数が87%で興収が29%と言うことは1本当たりの興収は1/3に激減したことになる。

これを推測すると、洋画はアメリカの映画産業の影響をもろに受け、ヒット作が軒並み公開延期となったため
代わりに興収の少ないヨーロッパ映画やアジア映画が公開本数を増やしたのではないだろうか。

客単価(平均入場料)は1350円で前年(1340円)とほぼ同じ。
大手シネコンで客単価低下につながるような割引をしたとの話は聞かなかったので、当然かもしれない。

昨年10億円以上の興収を上げた映画は邦画21本、洋画4本の合わせて25本。

ちなみに2019年は邦画40本、洋画25本の計65本だった。

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