2018/6/28、109シネマズ木場。
1番シアター、H列を選択。
*
長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、笹野高史、深田恭子、小池栄子、
寺脇康文、ムロツヨシ、岸部一徳、六角精児、阿部顕嵐
*
ある晴れた日。
赤松運送のトラックが、緩いカーブでブレーキをかけたとたん、激しい振動とともに
左前輪のタイヤが外れて飛び、前方を歩いていた母子を直撃する。
程なく赤松運送の2代目社長の赤松徳郎(長瀬智也)に連絡が入り、警察署に向かうと、
被害者の柚木妙子(谷村美月)が即死だったと知らされる。
赤松は激高して、直前に整備を金髪チャラ男の門田(阿部顕嵐)を首にする。
翌日、運輸局の事故調査が入り、整備簿などが押収される。
査察後、宮代(笹野高史)が門田のロッカーから独自の整備簿を見つけると、
法定の点検整備項目以上の細かい整備項目が設定されチェックされていた。
赤松は、門田に謝罪し社に戻す。
赤松は被害者の告別式に参列しようとするが、けんもほろろに追い返されてしまう。
一方、トラックの製造メーカーであるホープ自動車による事故の原因調査の結果は整備不良。
神奈川県警新港北署による家宅捜索が行われるが、いつまで経っても赤松は逮捕されない。
調査結果が信じられない赤松は、ホープ自動車本社の販売部課長、沢田(ディーン・フジオカ)に
再調査を懇願するが無視される。
取引先からの取引中止、子供のいじめ、銀行の追加融資を断られ、赤松は追い詰められていく。
そんな中、宮代が3年ほど前のトラック事故の新聞記事を持ってくる。
一見、ありふれた小さいトラック事故。
しかし、そこにあった事実は。
事故は本当に整備不良だったのだろうか。
赤松は真実にたどり着くことができるのだろうか。
大企業に歯向かう中小企業を待つ運命とは。
*
2004年の三菱リコール隠し事件をヒントに描かれた池井戸潤の同名小説の映画化。
社会派ドラマであり、アクションやサスペンスのようにテンポよく展開するものではなく、
じりじりと追い詰められながらも真相解明に粉骨する主人公の姿を描く。
観ようによっては盛り上がりに欠けるが、じっくりと丁寧に描いているともいえる。
世の中そう簡単に思い通りにはいかないし、いろんなところのいろんな人の思惑が交錯し、
思わぬ展開になるものだが、そのあたりの感じもよく出ていた。
ただ、時間経過がわかりにくく、葬儀や49日法要でしか経過を知ることができない。
それでも法要は確かに経過の目安にはなるが、49日法要も49日目にやるとは限らず、
季節の変化もあまり表現されないので、一周忌と言われても、ああそうですか、ぐらいにしか思えない。
監督は本木克英。
「釣りバカ11~13」「鴨川ホルモー」「超高速参勤交代」などの監督。
「踊る・・」の本広克行監督とは全くの別人だが、字面が似ているせいかよく間違われるらしい。
*
結局、赤松と沢田は理解しあえないで終わる。
この辺りは原作者の大企業、中小企業に対する考え方、見方を反映しているのかもしれない。
実際のところ、売上高1兆円超、従業員数1万人超の企業と、高々(失礼)従業員何十名の企業の
仕組みや文化を同列に論ずることはできないのも事実。
原作やWOWWOWでのTVドラマとの違いはよく分からないが、家族に対するいやがらせ、
子供へのいじめは妻がうまく対応したことにしてあり、この部分を削除してしまうよりも
ずっとうまい触れ方だなと思った。
実際、深キョンがああいう対応を取ってくれたら、嬉しいし実に頼もしい。
*
気になったのはノートPCの扱い方。警察はPCをああいう扱い方をしてはいけない。
特に起動中にああいう使い方をしたらHDDが壊れても文句は言えない。
大切な証拠が吹っ飛んでしまう可能性がある。
ヘッドがハードディスクの磁気面を引っ掻いたら、故障するだけでなく、復元が難しくなる。
大切な証拠が入ったノートPCをテーブルに置きっぱなしで目を離すのもいただけない。
わざと出なくても床に落として、踏みつけたら壊れる。
そんなことをすれば、より罪が重くなることは自明だが、うっかりしていた、
動揺したと言い訳するかもしれないし、証拠隠滅のためならあり得る。
1番シアター、H列を選択。
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長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、笹野高史、深田恭子、小池栄子、
寺脇康文、ムロツヨシ、岸部一徳、六角精児、阿部顕嵐
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ある晴れた日。
赤松運送のトラックが、緩いカーブでブレーキをかけたとたん、激しい振動とともに
左前輪のタイヤが外れて飛び、前方を歩いていた母子を直撃する。
程なく赤松運送の2代目社長の赤松徳郎(長瀬智也)に連絡が入り、警察署に向かうと、
被害者の柚木妙子(谷村美月)が即死だったと知らされる。
赤松は激高して、直前に整備を金髪チャラ男の門田(阿部顕嵐)を首にする。
翌日、運輸局の事故調査が入り、整備簿などが押収される。
査察後、宮代(笹野高史)が門田のロッカーから独自の整備簿を見つけると、
法定の点検整備項目以上の細かい整備項目が設定されチェックされていた。
赤松は、門田に謝罪し社に戻す。
赤松は被害者の告別式に参列しようとするが、けんもほろろに追い返されてしまう。
一方、トラックの製造メーカーであるホープ自動車による事故の原因調査の結果は整備不良。
神奈川県警新港北署による家宅捜索が行われるが、いつまで経っても赤松は逮捕されない。
調査結果が信じられない赤松は、ホープ自動車本社の販売部課長、沢田(ディーン・フジオカ)に
再調査を懇願するが無視される。
取引先からの取引中止、子供のいじめ、銀行の追加融資を断られ、赤松は追い詰められていく。
そんな中、宮代が3年ほど前のトラック事故の新聞記事を持ってくる。
一見、ありふれた小さいトラック事故。
しかし、そこにあった事実は。
事故は本当に整備不良だったのだろうか。
赤松は真実にたどり着くことができるのだろうか。
大企業に歯向かう中小企業を待つ運命とは。
*
2004年の三菱リコール隠し事件をヒントに描かれた池井戸潤の同名小説の映画化。
社会派ドラマであり、アクションやサスペンスのようにテンポよく展開するものではなく、
じりじりと追い詰められながらも真相解明に粉骨する主人公の姿を描く。
観ようによっては盛り上がりに欠けるが、じっくりと丁寧に描いているともいえる。
世の中そう簡単に思い通りにはいかないし、いろんなところのいろんな人の思惑が交錯し、
思わぬ展開になるものだが、そのあたりの感じもよく出ていた。
ただ、時間経過がわかりにくく、葬儀や49日法要でしか経過を知ることができない。
それでも法要は確かに経過の目安にはなるが、49日法要も49日目にやるとは限らず、
季節の変化もあまり表現されないので、一周忌と言われても、ああそうですか、ぐらいにしか思えない。
監督は本木克英。
「釣りバカ11~13」「鴨川ホルモー」「超高速参勤交代」などの監督。
「踊る・・」の本広克行監督とは全くの別人だが、字面が似ているせいかよく間違われるらしい。
*
結局、赤松と沢田は理解しあえないで終わる。
この辺りは原作者の大企業、中小企業に対する考え方、見方を反映しているのかもしれない。
実際のところ、売上高1兆円超、従業員数1万人超の企業と、高々(失礼)従業員何十名の企業の
仕組みや文化を同列に論ずることはできないのも事実。
原作やWOWWOWでのTVドラマとの違いはよく分からないが、家族に対するいやがらせ、
子供へのいじめは妻がうまく対応したことにしてあり、この部分を削除してしまうよりも
ずっとうまい触れ方だなと思った。
実際、深キョンがああいう対応を取ってくれたら、嬉しいし実に頼もしい。
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気になったのはノートPCの扱い方。警察はPCをああいう扱い方をしてはいけない。
特に起動中にああいう使い方をしたらHDDが壊れても文句は言えない。
大切な証拠が吹っ飛んでしまう可能性がある。
ヘッドがハードディスクの磁気面を引っ掻いたら、故障するだけでなく、復元が難しくなる。
大切な証拠が入ったノートPCをテーブルに置きっぱなしで目を離すのもいただけない。
わざと出なくても床に落として、踏みつけたら壊れる。
そんなことをすれば、より罪が重くなることは自明だが、うっかりしていた、
動揺したと言い訳するかもしれないし、証拠隠滅のためならあり得る。
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