みやしたの気まぐれblog

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新幹線車両 東海道・山陽・九州新幹線篇

2011-07-07 00:49:09 | 鉄道その他
前回までの記事で旅行記の記事が底をつきまして、今回は穴埋め企画として、新幹線車両特集でもやってみます。

昭和39(1964)年に東海道新幹線が全線開業。まだ私も生まれていない頃に誕生した新幹線。私が生まれた頃はすでに山陽新幹線が博多まで全通していて(山陽新幹線は昭和47(1972)年に岡山開業、昭和50(1975)年に博多全通)、小学生になった頃の昭和57(1982)年に東北新幹線、上越新幹線が開業(当時は大宮発着)。ミニ新幹線方式の山形新幹線が山形開業した平成4(1992)年はまだ高校生で、以降は平成9(1997)年に秋田新幹線開業と長野新幹線開業(当時は長野行新幹線)、平成11(1999)年に山形新幹線の八戸延伸、平成14(2002)年に東北新幹線八戸延伸、平成16(2004)年に九州新幹線鹿児島ルートの部分開業(新八代~鹿児島中央)と続き、平成22(2010)年の東北新幹線全線開業(新青森延伸)を経て、今年の3月に九州新幹線鹿児島ルートの全線開業(博多~新八代開業)で新青森から鹿児島中央まで新幹線だけを乗り継いで移動することが可能になりました。
新聞記事や雑誌記事では「レールが繋がった」と表現されていることもありますが、実際には東京駅で東海道新幹線と東北・上越・長野・山形・秋田新幹線の線路は物理的に接続されていません。ついでに言うと、交流の周波数が違うし(東海道は60Hz、東北上越は50Hz)、保安装置も違うので、レールをつなげただけでは直通することも出来ません。

さて、さすがにこれだけ新幹線が出来ると一回の記事だけで全形式(とは言っても、掲載するのはデジカメ撮影の物だけなので、初期の0系の写真とかは無いです)までカバーできません。正直なところ、試験車両とか検査車両まで全部写真撮っているわけでもないですし。まあ、あるだけの写真を掲載していきましょう。今回は東海道・山陽・九州の新幹線車両です。


0系。全ての新幹線の始祖。正確には試験車両の1000形が始祖だが、営業運転車両としては0系が始祖。元々は単に「新幹線車両」と呼ばれ、0系という名称は200系と100系が開発されたために名付けられた物である。写真は引退間際の国鉄色。最高速度は210km/hが長らく続いたが、昭和61(1986)年からは220km/hである

0系の「ウエストひかり色」。基本的には0系の国鉄色に準じているが、細い青帯が窓の下に追加され、白色が元々のアイボリーから100系と同じパールホワイトに変わった。700系7000番台の登場で「こだま」運用に移ったが、しばらくは塗装が維持された

0系の末期は平成14(2002)年からこのようなグレーとグリーンを使用した塗装になった。この塗装は最終引退寸前の平成20(2008)年まで続き、最後は最初の写真の通り原色へ戻された

0系の引退直前、100系のグレー系塗装と。0系引退後の山陽新幹線「こだま」運用は100系と500系が主に受け持ったが、その100系も引退が迫っている

922形20番台「ドクターイエロー」。JR西日本所属、0系ベースの電気軌道総合試験車。東海道新幹線から0系の撤退後、最後まで東海道新幹線を走る0系型車両となっていた。写真もすでに東海道新幹線から0系が撤退した後の平成15(2003)年の物で、静岡駅で撮影した


100系G編成。100系は国鉄末期に0系のフルモデルチェンジ車として2階建て車両を組み込んで登場した。当初は食堂車を持つX編成が製造されたが、JR化後はカフェテリアに変更されたG編成が増備された。登場時のX編成は「ニュー新幹線」と呼ばれた。設計上は270km/hまで出るようになっていたが、騒音規制をクリアできないために0系と同じ220km/h(ただし西日本のV編成のみ230km/h)での営業運転となった

100系の特徴であった2階建てグリーン車。生涯で一度しか乗れたことがない

100系P編成とN700系Z編成。両者の車体の高さの違いに注目。近年の新幹線が低騒音化のために車体を低くして断面積を小さくしたのに対し、100系はとても大きい。なおP編成は4両編成で、全ての新幹線の中で最短の編成であったが、すでに全廃されている

100系K編成。6連の「こだま」用で、現在山陽新幹線にわずかに残るのみ。今年度中に引退が予定されている


300系。最初の「のぞみ」型車両。新幹線で初めて270km/h営業運転を達成した。また新幹線車両として初めてVVVFインバータ制御を採用した車両でもある。軽量化に重点が置かれたために居住性は100系よりも悪化し、座席の質や車内の高さが犠牲になった車両でもある。すでにJR東海所属車が大量廃車されており、来年度にはJR東海所属車の全廃が予想されている


500系W編成。登場時は世界最速の営業運転速度300km/hを誇った新幹線車両。戦闘機のように絞り込んだ先頭部は新幹線の持つスピード感を体現しており、新幹線伝統の白+青のツートンではなくJR西日本としてのカラーを纏って登場した。しかし車体が丸くなったことで、居住性は300系よりもさらに悪化したと言え、座席数が300系、700系と異なったことからJR東海には毛嫌いされた。すでに16両編成のW編成は無く、全て8両のV編成となった

500系V編成。「のぞみ」として最高速を誇った500系が「こだま」用に堕ちた姿。最高速度も300km/hから285km/hと700系と同じに落とされた。特徴的だったパンタグラフも交換され、かつての栄光が偲ばれる姿になってしまった


700系。JR東海とJR西日本が共同開発した形式。16両編成の製造費用が46億円と言われた500系を見直し、経済性(製造費約36億4000万円)と速度を両立させ、さらに居住性を向上(300系よりも天井を高く、室内は角形)した車両として登場した。最高速度は285km/hと500系W編成よりも劣る。特徴的な「カモノハシ」のような先頭部形状は、全ての新幹線の中で最もかっこわるいと思う

700系30000番台。JR西日本が、100系で運行されていた「ひかり」の置きかえ用に製造した物で、700系の車体ではあるが、台車はJR東海が300系をベースにした物を採用したのに対し、JR西日本は500系をベースにした物を使用している。先頭部に「JR700」の文字があるので、JR東海のC編成とJR西日本のB編成は容易に区別できる

700系7000番台「ひかりレールスター」。山陽新幹線の「ひかり」用車両で、製造時から8連固定として登場した。最高速度は0番台、3000番台(こちらの方が後から登場したが)と同じ285km/hだが、指定席車は2列シートとなって優遇されている。また個室(コンパートメント)も存在する


800系。九州新幹線鹿児島ルート用として登場した車両。ベースは700系であり、整備新幹線の九州新幹線を走る関係で、最高速度は260km/h。車内は全車2+2列シートとゆったりしており、和の雰囲気にあふれる

787系「リレーつばめ」と800系「つばめ」。平成16(2004)年の九州新幹線暫定開業から平成23(2011)年の全線開業まで見られた新八代駅での同一ホーム乗り継ぎ

800系1000・2000番台。800系の増備車で、3編成のみ存在する。側面のラインが直線から曲線多様に変わり、ライト形状が少し変わって盛り上がっている。また車内に金箔を使用するなど、和の豪華さを演出しており、全車普通車でありながらグリーン車並みの雰囲気を感じさせる


N700系。JR東海とJR西日本が共同開発した車両で、500系以来の最高速度300km/h(東海道新幹線では270km/h)運転を達成しつつ、東海道新幹線でのR2500(半径2500mのカーブ)対応で車体傾斜機構を新幹線車両で初めて搭載。座席幅の拡大など、居住性も700系より大きく改善した。なお、車体強度維持のため、窓は逆にかなり小さくなってしまった。JR東海の0番台Z編成とJR西日本の3000番台N編成が存在するが、外観で見分けることは難しい

多摩川を渡るN700系。新幹線の16両編成を全てカメラに納めるのはなかなか難しい、よほどちゃんとポイントを取らないと、合計400mを越える新幹線を捉えるのは不可能だ

N700系8000番台。山陽・九州新幹線の直通運転用に登場した車両。車内は700系7000番台を踏襲しており、指定席のみ2+2列シートである。JR西日本所属車が7000番台でS編成、JR九州所属車が8000番台でR編成である

まあ、「動いている」ところを前提に撮影した写真だとこんなもんです。
保存車両化したものだと、他にもありますけど。
しかし、これだけまとめるだけでも、結構時間掛かったな・・・新幹線は奥が深い
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