喜多院で折り返して帰ります。喜多院を出て立ち寄ったのは川越熊野神社です。
大正ロマン通りの入り口付近にある川越熊野神社です。参道の両側は足つぼマッサージの健康ロードになっています。はだしになって乗るとすごく痛い!僕はかなり不健康のようです。
熊野さんは八咫烏さんがシンボルです。通常3本足のカラスとして描かれますが、でも「3本足である」と言う記述は確かなかったんじゃないかな。
金と黒の八咫烏さんが寄り添っています。奥に見えるのが本殿です。他に銭洗い弁天様が鎮座していますが、こちらの弁財天様は川越七福神巡りの弁財天様とは別人です。
八咫烏さんのおみくじがあって、大量に結び付けられていました。
デカい八咫烏さんもいます。だいたい大人と同じ高さがあります。これ等大小の八咫烏さんは発泡スチロール製で、川越在住の作家の人の製作物です。
境内にあったパネルです。川越はいくつかの作品の舞台になっていて、その紹介です。川越って、こうした聖地巡礼の対象になる作品群があるのに、それを観光に旨く生かしていないように感じます。そう言っちゃうと身もふたもないですが、「うちはアニメなんかに頼らなくても、観光客は充分に来てるんだよ」という本音が見え隠れします。あくまでも僕個人の感想ですが。
帰り道の路上でいくつか面白いものがありました。
古いマンホールの蓋です。最近マンホールはやたら人気があって、マンホールカード集めしている人も多いです。ただ、観光用に作成されたカラー蓋や、アニメや漫画のキャラクターの蓋ばかりが取り上げられているようです。こうした何でもない鉄蓋に注目する人はほぼいません。さて、これが何で古いと分かるかと言うと、滑り止めのパターンのデザインが古い事、そのすり減り具合、そして何より盤面のそり(中央部が微妙に盛り上がっている)が見られる、等々の見立てによります。
このように並べてみると、何となく古さ加減が感じられると思います。新しい方の蓋のすべり止めパターンはJIS規格に定められている基本パターンです。
裏路地にはこの古い蓋がけっこう残ってます。産業文化財的な価値は一般に認められてれていないので、道路の舗装工事などに合わせて交換されてしまう事もあります。
謎の建造物その1 この壁のような物は、政治ポスターを張るためにあるのではありません。だいぶ前は壁の前に自動販売機がずらっと並んで置かれていたのです。自販機が撤去されて壁だけが残った遺構です。朽ち果てつつあり、危険なのか近寄れないようにフェンスが建てられています。
こんなものが貼ってありました。川越市としては危険なので撤去させたいのでしょう。所有者不明とあります。法的な手続きって面倒ですね。
謎の建造物その2 マンションのごみ置き場にあった小屋です。正面の窓以外に開口部はなく、天井が低い2階建てになっています。1階には机のような物が置かれています。2階には窓の上に小さな横引きの窓もあります。
奥行き感はこんな感じです。上下の窓の間に床があります。床の広さはだいたい畳1枚ほどでしょう。つまり1畳間の2階建てです。出入りは正面の窓からしかできません。これって一体何の用途で建っているのだろうか?
こうやって歩いて見ると、なかなか面白いものに出会います。心と体の健康のためにも歩き回りましょう。