田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

冬の旅&田切大掃除4

2009-01-22 21:48:35 | 飯田線の旅
 え~、直江津で昼飯です。局長は直江津港を漁港だと思い込んでいたようで、「港で旨い蟹を・・・!」と鼻息荒くなってるんだが、実は直江津港は漁港ではなく、横浜や清水みたいな商業港(なんて言葉あるかな?)なのだ。今を去ること25年も前にこの辺に済んでた僕には承前の事なのだ。でも、日本海沿いに点在する漁港が近いから、当然いい魚を食わせる店が駅の周りにも多い。



 駅前のメインストリート。この先の右のず~っと先の方に直江津港がある。
空は相変わらずの鉛色。確かこの写真左に写っているホテルのあたりに、僕が居た頃には木造の六角だったか八角だったかの塔がある旅館が建っていて、山小屋風の駅舎と合わせていい風情だった。ネットで少し探したが古い駅前の写真は見つからなかった。
 駅を出て駐車場の縁に観光案内所がある。勝手の分からない町で食事処を探すには、まず観光案内所だ!僕らは迷わず観光案内所に行き、駅の近くで旨い魚を食べさせる店を教えてもらった。観光案内所のおね~さんは観光パンフレットの地図を示し、幾つかのチェックを入れてお薦めの店を教えてくれた。



 そんな中の1軒に入り各々好みのものを注文する。局長が熱望した「蟹」も頼む。
てな訳でこれが「蟹」さっきまでカウンターのケース内でうごめいていた。つまり生きていた。それを茹でてもらったのだが、これ1匹(蟹は1杯か?)で3000円。
食べる前に記念撮影。これが実に旨い!!スーパーなんかで売っているパックに入った茹でてから冷凍して解凍した蟹とは全くの別物だ。



 次々に運ばれてくる料理をみんな平らげる。地魚はとにかく新鮮で旨い。
あまりに興奮したものだから、食べる前に記念撮影するの忘れた。そこで、食べたあとの風景。



 満腹&大満足で駅に戻る。駅に帰る途中のお土産屋で局長とあ~る君がそれぞれに「笹団子」を、局長はさらに「寒ずり」を買った。寒ずりはこの辺りの特産品の調味料で、トンガラシを雪にさらしたあとで漬け込んで発酵させた香辛料。辛酸っぱくて、焼き鳥などにつけて食べるとすこぶる旨いのだ。
 駅のエスカレーターは、途中でいったん平らになる面白い構造。



 ホームの屋根は、古いレールの再利用で、曲線が美しい。



 いよいよ僕らの乗る「妙高号」が入線してきた。これまた特急型車両だ。
一応念のために「指定券」を押さえてあるものの、自由席はガラガラだ。当然1両しかない指定席車両もガラガラだった。局長の事前リサーチでは指定席より自由席の方が座席のグレードが高いという。入線した列車の現物を確認すると、確かに自由席車の座席の方が幾分グレードが高い。何で、特別料金を取る座席の方がグレード低いんだよJR!



 入線して来たほくほく線のはくたかと並んだ。
いよいよ、今年の大河ドラマで盛り上がる上越から信州へ抜けるのだ。

 さて、明日金曜日の夜から副部長一家は九州にとんぼ返り旅に出かけます。寝台特急「富士」に乗るのだ。
 日曜に帰ってきてから再開します。

冬の旅&田切大掃除3

2009-01-21 21:07:11 | 飯田線の旅
 結局、強風によるダイヤの乱れで弥彦線に乗れなかった。
乗り継ぎの列車で直江津に向かう。しばらく内陸寄りを走ってから、日本海沿岸に出る。冬の日本海は波が荒く、鉛色の寒々した風景だ。



 米山駅を通過、ホームの隅っこの方と、駅を出てすぐ先のあたりで工事をしている。
局長のリサーチによると、一番海よりの測線の土台部分が荒波で削られて崩れたのだそうだ。



 波除けのコンクリートごと崩れている。自然の力恐るべしだ。



 直江津駅に着いた。ここで長時間休憩を取り、ゆっくりお昼ご飯を食べる予定だ。
到着したホームの反対側にこんなのがいた。ちょっと見は昔の山手線のようだが屋根が少し角張っている。



 てな訳で、クモハ419だとさ。窓の外から見る座席もちょっと変わっていて面白そうだ。



 普通列車の富山行きのようだ。う~ん、乗りたいけど、ここからは信越線を南下しなければならないのだ。後ろ髪は引かれるが、今回は見るだけとする。



 直江津駅外観です。有名な豪雪地帯のはずだが・・・雪がない。
雪はないが風が強くて寒い。昼ご飯は旨い魚と蟹を食べよう!

冬の旅&田切大掃除2

2009-01-19 23:47:24 | 飯田線の旅
 前回の終わり方がちょっと分かりにくかったかな。「ここで」と言うのは、「あのベンチ」ではなく新潟駅周辺でという意味です。

 さて、MLえちごが新潟に着くと、駆け足で在来線に乗り換える乗客が結構多かった。あとで時刻表を見たら、ほんの数分の乗り継ぎで「村上」行きが出ているのだった。かつて「MLえちご」は、村上まで行っていたのだが、今は新潟止まり。こういったきわどい乗り継ぎで距離を稼ぐのも青春18切符の使い方だろうが、僕らは休憩を目一杯取りつつだらだら旅をするのだ。

 まだ暗い中、駅を出るとコンビニが何軒か、ロイヤルホスト、牛丼屋が2件開いていた。ファミレスでゆっくり食事&お茶をする程の時間はないので、牛丼屋で朝食を取る。駅に戻り越後線の吉田行きに乗り込む。



 吉田行きの車内。暖房が効いて暖かい。さて、定時になっても出発しない。不審に思っていると、折からの強風でダイヤに乱れがでており、接続の列車到着待ちだそうだ。
余裕あるプランだから今のところ大丈夫だが、先行きいきなり不安である。



 乗り継ぎ駅、吉田に着きました。ここで約1時間待ち時間があるので、交差する弥彦線にの乗って弥彦まで往復する予定だった。んだけど、強風による遅れで乗れなくなってしまった。中途半端な待ち時間だが、仕方なく吉田駅で乗り継ぎを待つ。



 駅のスタンプ・・・の筈だが、なぜか盆栽。スタンプはない。



 黒い雲が低いのが分かるだろうか?今にも何か降りそうな気配。気温が低いので雪になる可能性が高いだろう。この時期の日本海側はこのように色彩がない灰色の世界だ。



 副部長の息子が、ホーム時刻表の経路図を確認している。雪に備えて長靴を履いてきたのに、まだ効果を発揮していない。



 ホームでこんなのを見つけた。階段下の支えに古い鉄柱が隠れていた。強度に不安があるのか、新しいH型鋼の支柱を追加してある。古い方は鋳鉄製のようだ。大変作りが凝っている。



 やっと来た乗り継ぎの直江津行きに乗り込む。運転台周りはワンマン化で、色々と付いていて面白い。

冬の旅&田切大掃除1

2009-01-18 20:35:19 | 飯田線の旅
 1月の第2週目の週末日曜日は恒例の田切駅大掃除。今回はいつものコースを変更して、東北方面を回ることにした。金曜日の夜に新宿発新潟行きの夜行快速「ムーンライトえちご」にのって終点新潟迄行き、越後線を南下する予定だ。今年は極端に雪が少ないようで、雪国新潟でさえ雪が積もっていないという情報だ。その点は残念だが、足元が安全なのはむしろ旅では歓迎だ。今回の旅は僕(副部長)と息子、宇宙局長とあ~る君の4人旅だ。局長&あ~る君は始発駅新宿から、僕と息子は大宮から乗車して合流する。



 大宮駅のホームで見つけた信号。4個並んでなかなか楽しい。



 夜行快速MLえちごが入線してきた。おっ!特急型車両ではないか。乗り心地が良さそうだ。今回の指定席は1号車。通常は東京から離れる下りなら先頭が1号車だと思っていたが、ホーム上の号車表示によると最後尾が1号車らしい。念の為に局長にメールで確認すると、確かに最後尾が1号車だということだ。しかも最後尾車両の後ろ半分がグリーン車だから、2号車寄りの出入り口から乗るようにとの指示付きだった。



 言われたとおり2号車側の入口から乗って、1号車に移動すると、局長とあ~る君が乗っていた。車内は満員ではない。ざっと見で8割弱の座席埋まり率だろうか?18切符の時期でこの程度とは、同じ夜行快速でもMLながらの方が人気があるということだ。
 確かの車両の後ろ半分より少し少ないエリアが壁で区切られて、グリーン席になっていた。一般席よりシートが豪華かつ広い。



 前後の距離もゆったりあるし、フットレストもついている。さすがにグリーン席だ。
青春18切符では乗れない・・と言うより、この18切符の使える時期に、あえて夜行快速に乗車料金を全額払って乗るブルジョアな人がいることに驚く。



 外から見るとこんな感じです。車内に壁があるのがよく分かるでしょ。壁の左側は平民席、右側は貴族席です。



 新潟に着きました。着いてすぐヘッドマークが「回送」になる。もう少し撮影のためのサービスしてくれても・・。
 まだ早朝であたりは真っ暗。特に急ぎの旅ではないので、時間調整であと1時間遅い到着でもよかった。情報通り新潟には全く雪がない。が、この日は風が強くかなり寒かった。実はこの風が後々問題になるのだった。



 普通列車はほぼ全部がこのタイプの塗色違い。普段見ない色の車両に出会うと、遠くに来たという気がする。



 まだ、薄暗い新潟駅のホームの先端部。レトロな電灯(ガス灯のような形だが電球を使用)とベンチが並び、ちょっと感じがいい。
 ここで少し休憩時間を取って朝食にする。

む~みんラストラン

2009-01-17 20:30:55 | その他
 最近鉄道の話題をUPすると、さよならネタばかりになるが、今回もまた「さよならEF55」です。長いこと故障でドック入りしていて、やっと出てきたと思ったらすぐに引退・・・・。電気機関車としてはかなり古い機種で、デザイン的に「流線型」が流行った時分に製造されたもの。一応先頭形状は流線型っぽいので、正面が真っ平らな機種よりは空気抵抗が少ないだろう。現在の技術水準でみるとそれほど役に立つとは思えないし、ましてそれが必要な程スピードを出せるとも思えないんだが、つまりはそういったものが先端だった時代の産物なのだ。鉄道上のスペック等は、例によって専門系の鉄道サイトを参照して下さい。

 今日、明日の横川までの運行が最終ということで、走っている状態を見るのもいよいよ最後になりそう。近くの大宮駅に1分停車するらしいので、ホームまで見に行ってきた。全席指定、快速、客車列車6両編成、横川行きだ。



 下回りがよく見えるように、お隣の7番線先端付近に陣取る。到着の40分も前だったが、すでに先端のいい場所はカメラを持った鉄道ファンで埋まっている。まあ、こんな最後のお祭り騒ぎ、しかもホームの端でいい写真が撮れる訳もない。撮れるのは「記念写真」だなんて事は十分承知の上なので、行列の最後尾に陣取る。



 EF55に牽引された客車列車が入ってきた。一斉にカメラのシャッター音が響く。
安全対策で多数の駅員が配置してロープが張られ、黄色い線から出ないようにとアナウンスが繰り返された。それでも乗り出す撮影者が後を絶たず、ちょっと騒然とした雰囲気になる。



 この日のために綺麗に化粧直しされた機体。汚れもなくワックスでテカテカだ。
この状態だけ見ると、まだまだ現役で活躍できそうなんだけどね~。 



 問題の、流線型の先ちょ部分。愛嬌があって可愛い。人気があるのも良く分かる。



 到着番線のホーム先端では、安全確保のため駅員さんが頑張っている。少しでもいい写真を撮りたいのは分かるが、それならこんなホームで陣取ってはだめだ。駅を出て沿線の撮影ポイントに行きなさいってーの!



 対面のホームでやたら目立っていた「おねーさん」おおよそ鉄道ファンには見えない出で立ちで、ヒールの高いハーフブーツに、フリルとレースのいっぱい付いたワンピースだった。こういった華やかなファンがもっと増加すれば、殺伐とした鉄道趣味界も潤うと言うものだ。



 停車時間わずかに1分強、短い騒ぎを残してムーミンは出ていった。
すぐに新幹線で高崎に追いかけた人も結構いたようだ。
 明日は本当に最後の旅客輸送です。