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拝啓、15歳の私へ~私の場合~

2008-08-11 19:11:00 | 徒然なるままに
もしも、この手紙が15歳の私に届くことがあったなら・・・・。

拝啓、15歳の私。

中3の夏。中体連が終わり、卓球部を引退。毎日あった部活がなくなって、気が抜けている場合じゃないよ。そろそろ高校受験に向かって、本気モードに気持ちを切り替えないとね。

それなのに、あなたは今、『中三時代』の文通欄にのって、日本中から届いたたくさん(100通以上)の文通希望のお手紙の返事書きに追われているのでしょう。
『古代文明に興味のある人。お友達になりませんか?』
今の中学校にはそういう話を真剣に語り合える友達がいないんだもんね。
今回のこの機会は、、あなたにとって、生涯の宝物となる出会いがたくさんあるんだよ。友人、夢、目標・・・。本当に貴重なチャンスなの。おっくうがらずに大切にしてね。

T君には告白せずじまいでこのまま卒業しちゃうの?
それも一つの選択だけど、だからこその違う未来も待っているかもしれないけれど、『あの時、もし・・・』と後悔し続ける未来もあることも考えてほしい。
15歳では、人を好きになっても、それをどう自分で認め、相手に伝えればいいかなんて、大人でも難しいこと、わかんないもんね。
でも、もっと、自分に素直になっていいんだよ。いろんなことを考えすぎて、板ばさみになって苦しいでしょう。その反面、傷つくのが怖くて、自分で壁を作っていたり、最初から諦めたりしていない?
人を好きになることは、とても素敵で、大切なことだよ。ちゃんと好きだって気持ちを相手に伝えることも、相手にとっては思いやりなんだよ。『以心伝心』て言うけれど、向こうだって悩んでいるかもしれないじゃない。
自分で自己完結して、一人で一喜一憂して。恋に恋しているだけなのかな?本当に好きな人を大切に思うことって、どういうことなのか、ちゃんと自分の心と向き合ってごらん。
彼とのことを、『片思いで叶わぬ初恋のきれいな思い出』として一生引きずっていくかどうかは、あなた次第だと思うよ。なぜなら、『恋愛』は一人でするものではなく、二人でするものなんだから。

勉強はそれなりにがんばって、結果は出しているようだけど、今のそれは、ただの受験勉強だよ。ちゃんと定着しているかな?大人になったら、半分以上は忘れてしまうものだけど、中学3年間の勉強は、すべての基礎になるから、ちゃんと覚えておいてね。将来子どもが大きくなったとき、『中学生の問題も解けない』ようではカッコつかないから。特に、中学校の教師なんかやることになったら、たとえ専門外の教科でもわからないでは済まされないよ~。

あなたは、今、NHKの『ヒロシマの被爆者が描いた絵』を見て、すごく衝撃を受けているよね。苗字の影響もあって、意識的に第2次世界大戦については避けているでしょう。お父さんから聞いた話もショックだったよね。だからって、じいちゃんに冷たくしないで。じいちゃんは好きで戦争に行ったんじゃないよ。それにおじいちゃんは戦地では誰一人殺していないんだから。じいちゃんが元気でいるうちにしっかり戦争の話を聴いてあげて。ばあちゃんがアメリカやチョコレートや、飛行機とか花火の音を嫌う気持ちをわかってあげて。戦争は、じいちゃん、ばあちゃん、お父さんたち疎開体験者にとっては、本当につい最近のことなんだから。

今、あなたは、自分の進路、恋や友達関係の悩みとか、自分のことだけでいっぱいいっぱいなんだよね。いいよ。いっぱい悩みなね。それはけして無駄なことじゃないから。でもね、時々、自分を支えてくれている家族の様子も気にしてあげてね。今、お父さんが抱えている仕事、とっても大変なんだよ、今、私にはそれがすごく良くわかる。お母さんも、家事をやりながら仕事もして、本当にえらいと思うよ、『早く早く』って口うるさいのは、本当にあなたのことを大事に思っているからなんだよ。弟は、今、反抗期でろくに口を利いてくれないかもしれないけれど、あいつは生涯頼りになるやつだよ。仲良く喧嘩しなね。妹はまだ2年生だけど、大きくなったら、7歳違いなんて関係ないよ、あなたの良き相談相手になってくれるから、うんとかわいがってね。

今の私の歳になるまで、本当にいろんなことがあなたを待っています。
うれしいことやワクワクすることばかりではありません。
苦しくて辛いこと、悲しくて心と身体と頭がばらばらになりそうなこと、後悔で夜も眠れなくなること、悔しくて憎しみや絶望に苛まれることだってあるかもしれない。

でもね、大丈夫。あなたなら、どんな壁でも乗り越えられるから。いつも、あなたはたくさんの人に支えられていることを忘れないで。けして一人じゃないから。そして、それは、あなたが自分よりもまず、相手や人の輪・和・縁を大切に考える人だから。
そして、人生は何一つ無駄な事は起こらないの。
それはどんなことでも、『私が私になるために必要なこと』なの。

今、あなたはどんな未来も選べる、築き上げていける自由な時を生きているの。1日1日を大切に、一期一会を大切に、家族や友達を大切に、自分の気持ちに素直に、最後の中学校生活を充実させて行ってね。

私は、15歳のときのあなたが一番好きです。

半年後の私へ

2008-08-11 17:51:00 | 徒然なるままに
拝啓、半年後の私。
今日は8月11日。朝から猛暑です。
半年後は2月11日。雪なんか降っていたりして・・・。風邪は引いていませんか?子ども達は元気ですか?

仕事は順調ですか?
3年生は特色選抜の発表の頃ですね。
毎日が緊張と悲喜交々で慌しく過ごしていることでしょうね。
この時期はインフルエンザが怖いよね。ちゃんと予防接種は受けましたか?
母親として、3年生の職員として体調管理は必須ですよ。離任まで、後50日を切りましたね。1日1日を大切に過ごしてください。

長男は、春休みに入った頃かな?今年は大学3年生。成人式も終えて、今年は就職をそろそろ意識したり、一人暮らしの話も具体的になっているかな?単位・進級はもちろんだけど、ちゃんと将来を見据えて、自立できるようにしていかなくちゃ。

長女は卒業認定試験に向けてがんばっていますか?進路はどうなっているかな?あなたも忙しいだろうけれど、わが子のことを最優先に、しっかり向き合うべきときに向き合う時間は自分から作らなくちゃ。明るい春がやってきますように。

末娘は部活に勉強にがんばっていますか?あの子はがんばりすぎて、たくさん我慢しているんだから、しっかり抱きしめて不安にさせないこと。ほめるときはいっぱいほめてあげて、叱る時はちゃんと叱ってあげて。

去年の今頃は、それからの半年が、あれほど大変で、貴重で、生涯忘れ得ない出来事や思い出がたくさんできるとは思ってもいませんでした。
自分の健康や時間、家族を犠牲にする程のハードさだったけれど、よくがんばったよね。家族をはじめ、たくさんの人たち、生徒達が支え、励まし、協力してくれたおかげだよね。
でも、お正月に帰省したとき、お父さんに言われたことは、忘れていないよね。ここで120%出し切って、燃え尽きないこと。また、春が来て、新しく出会うまだ見ぬ生徒達のために、『余力』を残しておくこと。
そのためにも、発つ鳥後を濁さずに離任し、次のところではまっさらな状態で新しい環境に専念できるように、早め早めに準備をしながらも、1時間1時間を大切に授業をしてほしい。

まずは、健康第一で。そして、3年生副担任として、今までで最高の卒業式を迎えることができますように・・・。健闘を祈る。

『拝啓、十五の君へ』を見て

2008-08-11 11:12:00 | 徒然なるままに
NHKの『拝啓、十五の君へ』と言う番組を見た。

合唱コンクールにかける中学生たちの姿を追いながら、アンジェラ・アキと、彼女の歌を歌う音楽部との交流を紹介していた。

平成20年度NHK全国学校音楽コンクールの中学生部門の課題曲『手紙』は、アンジェラ・アキが30才の誕生日にお母様から贈られてきた一通の手紙が切欠となって生れた曲で、それは15才の時の彼女が30才の自分自身へ宛てて書いた手紙だったとか。
番組の中でアンジェラが中学生達のためにピアノで弾き語るシーンが印象的だった。



手紙

アンジェラアキ 作詞 作曲

拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう

十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです

未来の自分に宛てて書く手紙なら
きっと素直に打ち明けられるだろう

今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ひとつしかないこと胸が何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
今を生きている

拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです

自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる

荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうなときは
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている

人生のすべてに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
Keep on beliebing

負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうなときは
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう
今を生きていこう

拝啓 この手紙読んでいるあなたが
幸せなことを願います



番組の中で、アンジェラが中学生達に「三学期の自分に手紙を書いてみよう。きっと三学期になってこの手紙を読むときはその時の自分をすごく励ましてくれるはずだよ。」と呼びかけていた。
―自分とは何でどこに向かうべきか
誰にも話せない悩みがある―自分が
大人の自分に向けて問いかける
―未来の自分に宛てて書く手紙ならきっと素直に打ち明けられる―

―負けないで泣かないで消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの―

― 自分とは何でどこに向かうべきか・・・
問い続ければ見えてくる ―


― 人生のすべてに意味があるから ―


私が15歳のとき、私を励ましてくれた歌は、中島みゆきの『時代』だった。

40歳を過ぎてSMAPの『夜空のムコウ』にグッと来た。

子育てで一番苦しかったとき、『スマイル・アゲイン』を聴いて、泣きながらわが子と向き合った。

去年、馬場俊英の『スタートライン~新しい風~』に励まされた。

人生には、まさにタイムリーに出会う『応援歌』がある。

アンジェラの『手紙』もそこに新たに加わった。


私も、書いてみよう。半年後の自分、1年後の自分、未来の自分への手紙を。