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*(映画)*「17アゲイン」「ビッグフィッシュ」

2010-05-03 07:42:00 | 徒然なるままに
4月26日(月)

先日帰省した長女が
「ママが見たがっていた映画と、お勧めの泣ける映画のDVD借りてきたから、よかったら見て。後、返却よろしく」
と置いていったDVDを見た。

1本目は、「17アゲイン」。2本目は「ビッグフィッシュ」だ。
「17アゲイン」は人生にやる気を失い、妻にも離婚を宣言された37歳の中年オヤジが、体だけ17歳になって人生やり直そうとする話。はたして彼が取り戻した人生とは…?
http://wwws.warnerbros.co.jp/17again/

見ながら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思い出していた。
偶然、両親のハイスクール時代にタイムスリップした主人公が、17歳の母に恋されたり、父の恋を応援したり、当時はまだ生まれていないロックを歌って注目されたり、黒人市長誕生の火付け役になったり、大活躍の末、現在に戻ってきたら、あのダサかった家族がおしゃれな家族になっていた・・・という話。

「17歳アゲイン」は、過去に戻ることはできない代わりに、17歳の体になった父親は、自分の子どもたちが通うハイスクールの同級生になって大活躍。娘に恋されたり、同級生の母としての妻に、かつての自分の姿でアタックしてみたり。

視点を変えるだけで、現在も未来も変えることができるんだなと思った。

さて、今、もし私が体だけ17歳に戻れたら・・・。このお話はまた後日。


『ビッグフィッシュ』は、父と子の物語。
空想好きで話好きの父親と断絶状態になっていた息子が、父が倒れて、余命わずかというときに父の死と向き合い、父の人生、生き方を知る話。
映画は、父親のおとぎ話のような思い出話で進行するのだが・・・。
http://bd-dvd.sonypictures.jp/bigfish/

人生の終わりをあらかじめ知ることができたら、大抵の人は嘆き悲しみ、その日が刻一刻と迫ってくるのを不安で恐ろしい気持ちで迎えることだろう。
でも、考え方を変えると、どんな事故でけがをしたって、大病したって、自分はその時(寿命)まで生きることができるのだ。
映画の中で、幼い頃に自分の最期を知った父親は、戦争で引き裂かれた妻のもとに早く帰還するために、命知らずな危険な任務を次々買って出て、その知恵と勇気で生き残り、無事妻のもとへ帰ってくるシーンが印象的だった。

私がもし自分の死ぬ時を知ったら・・・。
実は、私は72歳までの人生らしいのだ。
一昨年、私は即死でもおかしくないよう大きな交通事故に遭いながらも、奇跡的に無傷だった。(車は廃車)
その時、いろいろなことを考えた。
自分にはまだ為さねばならないことがあり、それを成し遂げないうちはまだ死ねないのではないか。とか、
一度死んだも同じ身ならば、もう怖いものはない。死ぬ気で何でも頑張ろう。とか、
死ぬ前にやっておきたいことは何でもやり、残された子どもたちが困らないようにちゃんと言い残しておくこと、私自身が片付けなくてはならないことは自分でやっておこう。とか、
生きとし生けるものがみんな愛おしい、毎日いろんなことが起きたり、四季の移り変わることを感じることが楽しかったりする。これも、あのとき死んでいたらなかった出会い、知らなかったこと、感情、景色なのだなあと思うと、心の底から感謝の気持ちが生まれてくる。

私のおまけの人生が、あと23年もあるなんて、なんて有難いことだろう。
1年1年大事に、出会いを大切に生きていこうと思った。
何の根拠で72歳か。単純に「天国の自分からの手紙」というゲームの結果からなのだけれど。
もしも、現実的にはその死期が早まったり、遅くなったりしたとしても、「志」と「覚悟」を忘れずに、「なりたい自分」になれるように日々精進して生きていきたいと思う。

「ビッグフィッシュ」の父親の最期は、本当に素敵だった。
今度、長女にあったら、一緒に映画の話をするのが楽しみだ。