320iクーペは、全国のディーラーでぼちぼち展示が始まっているようです。見た目で335iと比べて違う所は、速度計の表示が260km/hまでしかない所(320の最高速度は220km/hですが)、テールパイプが1本出しであること、革シートじゃないこと、などです。写真の展示車は、オプションのホイルと内装のウッドがグレーポプラウッドトリムでこれもオプションが付いてました。E92を見たのはこれが初めてですが、個人的にはとてもキレイなデザインだと感じました。10年前の私なら「スポーティじゃない!」とか言ってたでしょうが、今は「カッコいい」とハッキリ思いました。カッコとMTだというだけで車を選ぶなら、1年以内に買っていたでしょう。そのくらい私のツボにハマったデザインです。
しかし、実際に買うとすると気持ちの整理をつけなければならないポイントがあります。
(1)ヒトが感じる車との対話、という点ではE46とE36にはかなわない、ということに目をつぶることができるか
E90シリーズがどうも人工的感触が強いというか、やたらクイックなハンドリングに代表されるように全体的に深みが無いというか繊細さがないというか、ある意味ゲームセンター的なドライブフィール。日本車に比べればずっとマシなんですが、E46 323iを2年間所持していた経験からすると、手放しに喜べません。でも剛性感は新型の方が高く感じます。今現在でもE46の330i MTが第1希望であることに変わりありません。
(2)3.0Lの6気筒のような速さが無い事に我慢ができるか
E92のMT車は2.0Lの4気筒しかありません。MTであっても1,450kgあります。156psにチューンされたバルトロエンジンは決して遅くないはずのですが、これだけの車重になるとどうなんでしょう。試乗したATだと力不足を感じるギリギリのラインです。回せば結構速いんですけど。
(3)やたらでかいボディ
これはもう10年前の6シリーズでしょう。アストンやジャガーならともかく、3シリーズというには大き過ぎ。かといって1シリーズクーペのスパイフォトを見ても、そんなにカッコいいとは思えなかったです。
(4)直噴エンジンが入ってくるのを待たなくてよいか
ドイツ本国では2.0Lエンジンは直噴のみになっている(はず)。日本に入るタイミングは遅くなりそうですが、いずれか入るんでしょう。直噴エンジンの方が明らかにトルクが大きく、燃費が良いはず。ただ、エンジンの気持ち良さとは別ですが。
今度こそ長く乗る事を考え、今年の9月の車検を通すことについてほぼ決心しています。まだまだゆっくり考えますよ。今すぐ年内に車を買う事はまずないでしょう。もしかしたら年内に注文して、年明け納車、なんてことがあるかもしれませんが(笑)