全長×全幅×全高=3900×1695×1475mm/ホイールベース=2490mm/
車重=1010kg/駆動方式=FF/
1.3リッター直4DOHC16バルブ(84ps/5400rpm、11.4kgm/4000rpm)/
価格=140万円
結論から言うと、この価格でこの内容、スンゲー良いです。
トヨタのビッツは単なる安物にしか見えません。
唯一の弱点は、ミッションがCVTであることで、
これが出来の良いエンジンの良さをスポイルしてしまっている。
とても残念。
マニュアルミッションかVWのようなツインクラッチ、百歩譲って普通のオートマにしてほしかった。
でも、それ以外の、
ボディ剛性、足回り、クイックでもスローでもない適切なハンドリング、
ドライビングポジション、ブレーキの剛性感、
エンジンの静粛性、トルクの出方、手のひら感の小さなボディサイズ、
タイヤがどれだけ切れているかをきっちり伝えるステアリング、
価格の安さ、燃費(実際の燃費がどれくらいなのかは不明)などなど、、、
140万円の売価で精一杯カネをかけようとしているのがわかります。
特にスカイアクティブテクノロジーを使ったエンジンには、特にかかっているはずです。
これで140万円とは信じられませんでした。
マツダは、今後
「スカイアクティブ」技術で、
他の日本車メーカーを引き離そうとしてますね。
実際、次の「アクセラ」では、この技術を使ったエンジンと更にオートマチックトランスミッションも載せるそうです。
特にこのオートマは、発進と停止以外はロックアップさせるらしいので、
まさしく欧州車がDCTで普通にやっていることを、通常のオートマでやろうとしている。
コレはスゴい事です。
トヨタのオートマのように、変速ショックをなくためだけにズルズルに滑らせ、
アクセル踏んでるのに全然加速しないという、アホみたいなミッションとはまるっきり正反対のことです
技術では明らかにマツダはトヨタの上を行こうとしています。
そしてマツダはもともと実験部隊がトヨタより強いので、
運転していて楽しい車を既にたくさん輩出しています。
(ロードスター、アテンザなど)
だからといって、この素晴らしい「スカイアクティブ」で売り上げにすぐ繋がるかどうかは疑問。
トヨタ信者はなかなか技術の良さで車を買わないですから。
買った理由が「トヨタ車だから」という理由だけで買っている人がスゴく多い。
なので、ブランド力でいきなりマツダに抜かれる事は無いと思います。
ここが自動車ビジネスの難しいところ。
でも、輸入車が今たくさん売れているのは、震災の影響だけではないと思います。
結局価格が高くても、出来の良い、そして魅力的な車は輸入車の方が多いという事ではないでしょうか。
日本車でセカンドカー買うなら、デミオのスカイアクティブかフィットのハイブリッドですね。
そう思った、今回の試乗でした。