とみぞうのお気楽ブログ

クルマ、日本、北海道を愛する生粋の道産子50歳♂です。カバー画像は、PC版は増毛駅、スマホ版は733系電車の大谷ver.

ポルシェ968(6MT)試乗

2009-04-26 22:37:02 | クルマ

(画像はwikiからお借りしました)

ポルシェ968、商売上は成功とは言えなかった車ですが、これを今日少しだけ運転させてもらうことができました(超希少な右HのMT)。仕事上おつきあいのある方がこの中古を購入したので、それを運転させてもらうことになったのです。

やっぱ、このころのドイツ車ってすんごい過剰とも言えるくらいの品質を誇っていることがよくわかりました。15年経ったとは思えない、金庫のようなボディ剛性、これでもかというくらい効くブレーキ、バランサーシャフトの入ったきれいに回るトルクフルな3Lエンジン、車の動きが手に取るように分かるシャシ、足もボディも固いのに乗っていても「跳ねる」感じがない(この前乗った135iは跳ねてたなぁ)。「跳ねない」感じは、車はどうでも良いと常日頃に言っている嫁さんがそのことを的確に指摘してました。

今日は道路が大雪でざくざくだったのですが、車の動きが手に取るようにわかるので、ゆっくり走っていても「車を操っている充実感」があってすごく楽しいです。

メルセデスのW124を初めて乗ったときくらいの衝撃を受けたなぁ。

AUDI S3

2009-04-19 16:18:12 | クルマ
地元の販売店が、アウディジャパンから借りてきたS3。


偶然にも試乗車を置いているのを発見したので、試乗させていただくことにしました。

基本情報です。
全長×全幅×全高=4300×1765×1450mm/ホイールベース=2575mm
車重=1540kg
駆動方式=4WD/2リッター直列4気筒DOHC16バルブ・ターボインタークーラー付き(256ps/6000rpm、33.7kgm/2400-5200rpm)
価格=515.0万円

派手なオレンジ色の車体に、18インチの225/40R18の薄っぺらいタイヤ、
若干落ちぎみの車高。色だけではなく、普通のA3とは違った雰囲気がすぐに感じ取れる外観です。

早速乗り込むと、ホールド性の高い専用シートを電動で調整し、適切なドラポジを探します。テレスコを調整すると、比較的簡単にポジションが見つかります。内装は、いかにもアウディらしい品質の高そうな内装。ただ、狭いところでの取り回しを考えると、円形ではないハンドルはあまり使いやすくはなかったです。

早速エンジン始動。スターターを回すと、タコメーターと速度計が一瞬振り切った後所定の位置に戻るという、最近他メーカーもよくやっている演出の後、アイドリングが始まります。アクセルをあおると、ややこもり気味の「ブオーン」という音が室内に響きます。

では、早速出動です。

極低速では、電動パワステが大きめのアシストをかけるので、かなりハンドルが軽いです。駐車場内での取り回しはすんごく楽ちんです。
道に出て普通通りアクセルを踏んでいくと、マフラー付近から「ブオー」という音が響いてきます。音のチューンをしているのででしょうが、ややうるさめ。これは私の車もそうなので、人のこと言えないんですが。ハイチューンの2Lとしては、トルク感はそこそこです。

次に、メインストリートで、Sトロニックをマニュアルシフトしながらアクセルを深めに踏んでいくことにしました。4千回転から人が変わったようにブーストが強烈に立ち上がり、タービンの音が「ヒュイーン」と盛大に室内に入ってきます。

うお~、速ぇー。

これは公道で全開にするのは2速までしかできないわ。3千回転付近からパーシャル~徐々に踏み込み、といったシーンでも、ほぼきっちり答えてくれます。「ほぼ」というのは、1.4Lのシングルターボやツインチャージャーには、繊細なアクセルワークでのフィーリングでは劣るからです。

次にちょっとしたつづら道を走ってみると。。。「うーん手応えが希薄だなぁ」
やっぱりその辺はクワトロ(4WD)ですね。VW・audi全般的に、手から伝わってくるのはそこそこの量の情報しか伝えませんので、あるいみ想定通りではありますが。ブレーキは見た目は対抗ピストンのブレーキシステムですが、チョイ乗りでは踏み始めのカックン感しか印象に残りませんでした。残念ながら、ブレーキが暖まったあとの感触は確認できませんでした。

段差を乗り越えたときは、18インチのバネ下が重い感触は残りますが、それでも通常の道ならすごく快適です。

普段あまりにもビビットな操舵感を持つ車に乗っているからなのか、S3のエンジンとミッションが素晴らしいだけに、なんだか「速いけど楽ちんな車」に感じて仕方ありません。ただ、ものすごい品質感が高いのは痛いほどわかります。

もう少しじっくり乗りたかったのですが、時間切れのため途中で終了。もっとゆっくり乗りたかったなぁ。
でも、VWとAUDIってバランス重視のメーカーである事は疑いのない事実だと思います。

(追伸)
これ、サーキットで走ると全く印象が変わる可能性がありそうな気がしますよ。


BMW135i(6AT)試乗記

2009-04-11 13:57:49 | クルマ


30分程度の試乗でした。
感想は、、、「夏タイヤになる頃、もう一度乗りたいっす。終わり。」

ってんじゃ、感想にならないので簡潔に。。。

(基本スペック)
全長×全幅×全高=4370×1750×1410mm/ホイールベース=2660mm/車重=1550kg/駆動方式=FR/3リッター直6DOHC24バルブターボ・インタークーラー付き(306ps/5800rpm、40.8kgm/1300-5000rpm) 価格/538万円

(インプレ)
車内に乗り込み、ドラポジを合わせるまでピタッと決まるのは、やはりビーエム。シートは、体を「カポッ」とはめてくれる、非常に良い、剛性感のあるシートです。

内装は、決して安っぽくはないけど「BMWで一番下のグレードであること」を感じてしまうのが辛い、、、

早速走り出してみると、直噴ターボエンジンはトルクの出方が素晴らしいしパワーも凄まじいものの、バルトロに比べると音や振動の滑らかさについてはいまいちな感じがあります。正直、つい最近乗った325iのエンジン(N52B25A)が好みです。私の感覚だと、これは結構無視できない差があると感じました。

ブレーキはブレンボ製。効きは素晴らしいです。市販車用であることもあり、温まらないと効かないってことはないです。十分普通に使えます。

最近のBMWの1や3に共通する「足回りのグニャ感」「ストロークしない足」はマイナーチェンジで薄れたと言え、やはり感じてしまいます。この時点で、私はこのクルマを購入する事はほぼないことになります。将来、BMWがE36やE46のようなシャシーを出して来たら別ですけど。また、これだけの車重があるので、不整路面を通過したときやコーナリング中は鼻の重さも感じます。ただ、嫌になるほどのレベルではないので、実際に購入しても後悔するほどのものではありません。

嫁さんが最後に言ってました。
「BMWにしては、意外と美点がない」

うーん、ボディ剛性のすごさや、ブレーキの素晴らしさはあるけど、それって的確かも。
ただ、このサイズで、この内容にかなうクルマはあまり思いつかないのも事実です。

結局、自分のクルマの評価基準は、
メルセデスのW124(初めてこれの300E 4MATICを乗ったときは衝撃的だった)やW201であり、
BMWのE36(特に318iを初めて乗ったときは衝撃的だった)や、手前味噌ですがE46であり、
フォルクスワーゲンゴルフ3であり、、、

今のように、マーケティングではなく、走りやパッケージングを考えて自動車が作られていたころのドイツ車なんですね。これはもう、私の中でなかなか変えられない部分です。