地元の販売店が、アウディジャパンから借りてきたS3。
偶然にも試乗車を置いているのを発見したので、試乗させていただくことにしました。
基本情報です。
全長×全幅×全高=4300×1765×1450mm/ホイールベース=2575mm
車重=1540kg
駆動方式=4WD/2リッター直列4気筒DOHC16バルブ・ターボインタークーラー付き(256ps/6000rpm、33.7kgm/2400-5200rpm)
価格=515.0万円
派手なオレンジ色の車体に、18インチの225/40R18の薄っぺらいタイヤ、
若干落ちぎみの車高。色だけではなく、普通のA3とは違った雰囲気がすぐに感じ取れる外観です。
早速乗り込むと、ホールド性の高い専用シートを電動で調整し、適切なドラポジを探します。テレスコを調整すると、比較的簡単にポジションが見つかります。内装は、いかにもアウディらしい品質の高そうな内装。ただ、狭いところでの取り回しを考えると、円形ではないハンドルはあまり使いやすくはなかったです。
早速エンジン始動。スターターを回すと、タコメーターと速度計が一瞬振り切った後所定の位置に戻るという、最近他メーカーもよくやっている演出の後、アイドリングが始まります。アクセルをあおると、ややこもり気味の「ブオーン」という音が室内に響きます。
では、早速出動です。
極低速では、電動パワステが大きめのアシストをかけるので、かなりハンドルが軽いです。駐車場内での取り回しはすんごく楽ちんです。
道に出て普通通りアクセルを踏んでいくと、マフラー付近から「ブオー」という音が響いてきます。音のチューンをしているのででしょうが、ややうるさめ。これは私の車もそうなので、人のこと言えないんですが。ハイチューンの2Lとしては、トルク感はそこそこです。
次に、メインストリートで、Sトロニックをマニュアルシフトしながらアクセルを深めに踏んでいくことにしました。4千回転から人が変わったようにブーストが強烈に立ち上がり、タービンの音が「ヒュイーン」と盛大に室内に入ってきます。
うお~、速ぇー。
これは公道で全開にするのは2速までしかできないわ。3千回転付近からパーシャル~徐々に踏み込み、といったシーンでも、ほぼきっちり答えてくれます。「ほぼ」というのは、1.4Lのシングルターボやツインチャージャーには、繊細なアクセルワークでのフィーリングでは劣るからです。
次にちょっとしたつづら道を走ってみると。。。「うーん手応えが希薄だなぁ」
やっぱりその辺はクワトロ(4WD)ですね。VW・audi全般的に、手から伝わってくるのはそこそこの量の情報しか伝えませんので、あるいみ想定通りではありますが。ブレーキは見た目は対抗ピストンのブレーキシステムですが、チョイ乗りでは踏み始めのカックン感しか印象に残りませんでした。残念ながら、ブレーキが暖まったあとの感触は確認できませんでした。
段差を乗り越えたときは、18インチのバネ下が重い感触は残りますが、それでも通常の道ならすごく快適です。
普段あまりにもビビットな操舵感を持つ車に乗っているからなのか、S3のエンジンとミッションが素晴らしいだけに、なんだか「速いけど楽ちんな車」に感じて仕方ありません。ただ、ものすごい品質感が高いのは痛いほどわかります。
もう少しじっくり乗りたかったのですが、時間切れのため途中で終了。もっとゆっくり乗りたかったなぁ。
でも、VWとAUDIってバランス重視のメーカーである事は疑いのない事実だと思います。
(追伸)
これ、サーキットで走ると全く印象が変わる可能性がありそうな気がしますよ。