2月から約2ヶ月ぶりのブログ更新となりました。書きたいことは色々あれど、あまりの仕事の多忙さに時間も気力も全く沸かず。激しい頭痛が突然来たり、極度の疲労で朝起きられなかったり、熱がないのに延々風邪の症状が続いたりしたので、心配で病院に行っても異常が見つからず。ともかく疲労がかなり蓄積された事による体調不良、のようです。50歳に近づいている私ですから、もうムリは利かないですね。とはいっても、その仕事を誰かがやってくれるわけではないんですけど(-.-#)
それと最近、右手でモノが掴みにくくなっていることに気づき、今度は脳神経外科で脳と脊髄の写真を撮ってきました。我ながら自分の体がボロボロな感じになってきましたね。。。右手の握力が60kgから35kgまで落ちまして、生活に支障が出るほどではないけれど、原因が解明されるのは来週以降なので、それまでは悶々とした日々が続きます。
さて、本題。急遽フォードフィエスタとお別れし、ルノートゥインゴに買い替えした件です。
ここ2年ほど、愛車フィエスタを使うたびに電車で1時間、実家に取りに行ってました。昨年夏に大枚はたいてコーティングを行い、乗り続ける気満々だったのですが、最近、多忙を極めてクルマを取りに行く時間が作れなくなったため、自宅マンションのガレージに置こうと画策。しかし、そこは5ナンバー以外車庫証明が取れないという超絶狭隘なところしか空きがないことがわかり、かといって青空駐車は自宅周辺の治安を考えると怖い。ならばまずは現場を見てみよう、ってことで見たらば、、、「こりゃ軽かそれに近い普通車しかムリだな、こりゃ。」ってくらいの狭さだったのです。
で、迷ったあげく現行トゥインゴインテンス(メタルトップ)に乗り換えと相成りました。4年間乗ったフィエスタ、楽しかったな。。。。
トゥインゴの納車日は3月24日。ボディカラーは黄色(下記画像と同じ)。本日現在、この色はカタログ落ちしています。てことでまず、トゥインゴの諸元などのご紹介。
画像はwebCGから拝借(写真はキャンバストップ)
ルノー・トゥインゴ インテンス
全長×全幅×全高=3620×1650×1545mm
ホイールベース:2490mm
車重:1010kg
駆動方式:RR
エンジン:0.9リッター直3 DOHC 12バルブ ターボ (ターボはボルグワーナー製)
トランスミッション:6段デュアルクラッチトランスミッション
最高出力:90ps(66kW)/5500rpm
最大トルク:13.8kgm(135Nm)/2500rpm
懸架方式 前 マクファーソン/ コイル
後 ド・デオン / コイル
ブレーキ 前 ベンチレーテッドディスク
後 ドラム
最小回転半径 4.3m
燃料タンク容量 L /使用燃料 35 / 無鉛プレミアムガソリン
タイヤ:(前)165/65R15 81T/(後)185/60R15 84T(ダンロップ・スポーツブルーレスポンス)
燃費:21.7km/リッター(JC08モード)
価格:189万円
オプション装備:フロアマット(1万9440円)/スマートフォンクレードル(5400円)
エンジンについて、モーターファン別冊の「ワールドエンジンデータブック」によると、
形式:H4Bt
外形×行程:72.2mm×73.1mm
圧縮比:9.5
燃料噴射機構:PFI(つまり直噴じゃない)
カム配置:DOHC(カムシャフト駆動方式はチェーン)
バルブ:直接駆動
ブロック材:アルミ合金
可変バルブタイミング:吸気側のみ
可変バルブリフト:なし ・・・とのことです。
納車から400kmほど走行してみての全般的な感想ですが、
フォード車から乗り換えても、違和感やイヤな感じはほぼ無く、そして「楽しい」です(特に中低速)。走るぞ!ってときも、疲れたな・・・というときも、ただ単に用事でボンヤリ使っている時も、「このクルマで良かったな」と思ってます。
「フォード車から乗り換えても」というのはどういうことか。VWを代表とする最近のドイツ車は「ボディがっちり、でも足もあまり動かない」がトレンドだと思ってますが、ルノー、ボルボ、フォードの場合、「ボディ剛性は日本車よりは高いが、ドイツ車のように死ぬほどガッチリしてる感覚はない。でも足はよく動く」というもの(車種によって例外あり)。性別年齢を問わず、こういうコンパクトカーを買わなくてはいけない方に自信を持っておすすめできます。
買い換え前は、BセグメントからAセグメントに落とすことについて、乗っていくうちにイヤになったり飽きたりしないかな、と不安を抱えつつ、事情が許さなかったので腹をくくっていくしかない、と少々ネガティブな感覚でいたのですが、これだったら飽きずにいけそうです。もしも事情が許すなら、本国の左ハンドルMTが欲しいくらい。
とにかく低速から高速まで楽しいんですよ。それは自己流チューンドカーのように、楽しく走りたくないのに無理矢理テンション上げられるといった類いのものとは別。どんな気分や体調であっても楽しい、というものです。
では、この車の詳細を自分なりに書いてみます。
(見た目)
女性から見れば「かわいい」となるんでしょう。自分が所有した歴代の車で、女性からかわいいと言われるクルマは初めて所有します。ていうか、見た目でクルマを買ったことって一度も無いですから、なんというか新鮮な気持ちですね。クルマは単なる機械、ではなく、若干愛玩動物的というか。よく自分の車を「○○くん」って言う方いますけど、それに似た気持ちかな?
(室内空間)
このサイズですから室内寸法はそれなりのはずなのに、狭いなぁとイヤな気持ちを抱くことは無いです。身長178cmでリーチは少々長め、座高は恐らく平均値の自分ですが、ドラポジはしっかり決まります。ハンドルはチルト調整のみで、テレスコ調整は無しですが、問題なしです。ペダル配置はアクセルとブレーキともに、少し左寄り。アクセルペダルの右にはタイヤハウスがせり出しています。そして、左足を休めるためのフットレストがありません。購入を検討している方は、自分が気にならないかどうか必ず確認したほうが良いですね。ウインカー、ワイパー、の各レバー。そしてその他ダッシュボードなどなどに付いている全てのボタンは、最近のドイツ製高級車のように大量のボタンが付いていてなんだかわからないのとは対照的な潔さ。一度覚えれば迷うこと無いです。
次にシートについて。一見安物シートですが、今のところ「良いシート」といって差し支えないと思ってます。最長1時間少々のドライブしかしていないので断言できません。後席にはほんの30分しか座ってませんが、まぁ基本長時間使わない方がいいでしょう。それでもまずまず姿勢が取れるのと、以前所有していたゴルフ5のようなに後席に座った途端、跳ねて揺すられて気分が悪くなったりといった、前席との落差が少ないのは間違いないです。これはルノー全般に言えることではあります。
フィエスタから乗り換えてまず最初に気づくのが、前窓が立っていることです。前窓が寝ているのが最近普通になってますが、前窓が立っていると室内から外が見やすいですね。こういうのは、今回のトゥインゴ、現行MINI、フィアット500くらいでしょうか?
(走ってみて)
エンジンをかけると、自動的にECOモードでスタートです。解除するにはボタンを都度都度押すしかないようです。
まずは市街地。Dに入れてアクセルを踏むと、クラッチが繋がるまでの間が長いのがわかります。動き出せば変速スピードはちょっと遅いかなといったところ。繋がる時、遮音がそれほどされていないせいか「ボン」といったレーシーな音がします。肝心な加速時のエンジンと変速機の仕事っぷりですが、トルクの出方が唐突ではないので速度管理が結構ラク、踏み込めばまぁまぁ速い感じ、エンジン音は3気筒独特の音質で且つエンジン音がまぁまぁ入ってくる、といったところでしょうか。これは大事なことですが、アイドルストップからの復帰が超絶遅いので右折待ちから右折に入る時は気をつけて下さい。直進車が途切れて右折しようとしてアクセルを踏み込んでもなかなかエンジンがかからず、かかってから動き出すまでの間に直進車に左側面から側突されそうな感覚になったことがあったので。同様に、バックする時もクラッチがなかなか繋がらずイライラすることがあるかも。
市街地を流していると気づくのが、タイヤノイズとエンジン音がそれなりの音量で入ってくるのがわかります。まぁ、このクラスだからこんなものでしょう。私はそんなにいやじゃないですが。足回りは当然ながらプレミアムDセグメントのような、かなり荒れた路面がちょっとした段差にしか感じないほどのとろけるような乗り心地ではないです。悪路の凹凸がしっかり「ガツン、バン」と入ってきます。でも、ボディ剛性が結構あるのでイヤな気分にはならないです。
ブレーキに関してなにか文句を付けたくなることはないです。効き、感触、いずれもです。効きに関してはフィエスタよりかえって効いているかもしれません。エンジンが後ろにあるせいか、減速時のノーズダイブ(前のめり)があまりないので結構快感です。
次に高速道路に行ってみましょう。
料金所をくぐって、加速レーンから本線に入り、巡航体制に入るまで、加速力にはなんの不満も無いです。日本の法定速度+αならまず文句は出ないと思います。ただ、巡航時に矢のような加速を期待すると、ちょっとマイナスイメージを感じるかも。これは高速道路に限らず一般道にも言えることですが、道路は常に微妙な傾斜や路面の凹凸があって、運転手側が常に修正をしなくちゃいけない。このトゥインゴは一般的なFF車から乗り換えると、なんかまっすぐ走らないような気分になるでしょう。でも「常に修正」の仕方をいったん掴めば慣れる種類のモノでしょう。トゥインゴは当然ながら今時の電動パワステなんです。しかし余計な制御があまりないせいか、こういった微妙な進路管理も割と簡単にできるはず。これも試乗で確認してみて下さい。
あと、エンジンマウントが緩いのか理由はわかりませんが、アクセルオンオフでエンジンがかなり揺れることがあります。これも気になるといえば気になるかな。
最後にワインディングに行きましょう。
加速に関しては上記のとおりですが、カーブに差し掛かって減速する時はハンドルの切り始めまでブレーキを残してから旋回すると、うまい具合にリヤが軽く前に出て(自転軸がクルマの中心に移動)、スローなハンドルもあって綺麗に曲がれます。そして早めにアクセルをオンしてカーブの出口手前で脱出開始すれば、特に意識せずクリアできます。非力で軽量で重量配分が良いRRってこんなに楽しく、妙なクセもなく楽しめるんですね。フォードフォーカスのようにゾーンに入るほど没頭できるコーナリングとまではいかないですけど、基本設計が良いRRなでなので(つまり簡単にスピンしない基本設計。足回りのセッティングはいじれても、前後の重量配分といった基本設計はあとからいじれない)、FFやFRになれた自分から見ると個性的というか独特な曲がり方をしますから、冷や汗をかかず楽しめます。飛び抜けが何かと言えばそれくらい。良い意味でわかりやすいところが少ないので、万人にお勧めできるAセグメントですね。トゥインゴは。
(まとめ)
Bセグメント(フィエスタ)からAセグメント(トゥインゴ)になったことからくる安物感は、もちろん色々あります。路面の衝撃がガツンときたり、遮音にそれほどカネがかかっていなかったり、内装の質感はそれほどないし、右に合図をしたときだけハンドルを戻したときのウインカーレバーの戻りが悪かったり、アイドルストップからの始動が遅くてイラッとするし、フットレストは無いし。あと、必要性は無いけどタコメーター無いし。
でも、
クルマとしてコストを削ってはいけないところは手抜きしてるとは思えません。ボディ、足回り、エンジン、変速機、シートなど。ボディ剛性感があり、足回りのセッティングがリヤエンジンリヤ駆動のクルマのいいところを引き出すようになっているので、公道を私の腕でぶっ飛ばしたくらいでは、クルマの動きについてイヤだなと思うことはまずないです。もちろんゆっくり走っていても、上記に細かいところ以外は違和感なし。加速、直進、減速、旋回、ハンドル戻しながら加速、直進・・・。やっぱり気になるところがないですね。あと、操作系がシンプルなのでドイツの高級車のようにボタンが大量にあって何を押したら良いのかわからないというのがないのも嬉しいところ。ナビは、純正オーディオ→Bluetooth経由でiPad mini+格安simの組み合わせで使用。電話のハンズフリーも使えますので、そこも助かってます。
強いて言えばVW系のような矢のような直進性はないけれど、トゥインゴの直進時は路面なりに車が微妙に向きがフーッと変わってしまう感触、また、両手から感じる重量感というか接地感は薄いのも納車直後は気になりました。「向きがフーッと変わる」に関しては単に修正舵を当てれば慣れるということがわかり、今は恐怖や疲労はないです。また、重量感等の感触の薄さも、乗り慣れていくとおかしな制御がほとんどないことに気づき、今はそれほど気になりません。前輪にエンジンという重量物が載っていない上にトルクステアとは無縁のRR。で、電動パワステに妙な制御をてんこ盛りにしてない(と思われる)のっていいんですね。
エンジンがボンネットに無いので、
ハンドルが異常に切れます。これがなかったら、きっと軽自動車を買っていたでしょう。
基本設計がよくできたRRのクルマってこんなに楽しいのかぁ、と思う日々が続いてます。エンジン後ろについてるからいつでもスピンしますよ、って感じだと、高速コーナーがどきどきものだと思うのですが、トゥインゴでドキッとしたことは今のところないです。最新のクルマ達との比較だと「スローなハンドル」なんでしょうか。
自転軸が車の中心で旋回が楽しいし、ブレーキが意外ときっちり効く上ノーズダイブは軽微だし、ハンドルから伝わってくる違和感はほぼないし、シートはこの価格帯にしてはよくできているし。お金と置き場所があればメガーヌが欲しかったし、置き場所の制約にせまられて急遽買った車ではあるけれど、結果いい買い物をしたと思ってます。次はフォーカスだ!と意気込んで買ったフィエスタからトゥインゴになっても、がっかりしてません。かえって違った景色が今見えているところです。
人生どんなことがあるかわかりませんね。次は同じトゥインゴで左ハンドルMT(且つ、本国にある2cm?シャコ高仕様)を乗ってみたいな、なんて妄想しています。