平成19年10月21日、ついに開通しました。日勝峠は標高が高くカーブがきつい交通の難所で且つ札幌から帯広(釧路方面含む)に来るには基本的にこの峠しか道がありません。従って大型も乗用もみなここを通り、特に冬場は死人が出る数字が多いです。また、あそこの事故は正面衝突が多いので、一旦起きると確実に悲惨な事故となります。天気の良い夏期間は運転していて楽しいところですが、霧がかかったり冬期間になると一転、運転手にものすごいプレッシャーをかけてきます。吹雪の日にここを通った経験がありますが、あんなの2度とごめんです。なので、冬の帰省は必ずJRを使っています。
開通区間は部分的ではありますが、日勝峠を通らなくて済むようになっただけでも相当楽になることはまちがいないでしょう。一度自分で走ってみたいです。とにかく次は、夕張まで全通するのを待つだけですが、それまで4年かかる予定です。そして交流人口が増えれば観光業界には多くの利益をもたらすでしょうし、物流業界もかなりの数がこの道路を使うことになるはずです。
JRもうかうかしていられなくなりました。2011年に道東道が帯広まで全通した後、今のままなら帯広札幌間の移動手段は相当数自動車へ流れていくでしょう。どのような作戦を考えているのでしょうね。
しかし、恐らく近い将来、自動車は限られた人しか乗れない時代が来るものと思ってますし、そうしなければならなくなるでしょう。それは環境問題しかり、化石燃料の残り年数しかり・・・。今のところ、物資の輸送のほとんどがトラックに頼っているのが現状ですが、ゆくゆくは鉄道や船にシフトしていく「モーダルシフト」に更に取り組んで行かなくてはならないでしょう(現状でも貨物列車に物流を移行している業者はありますが)。
そんな時代背景の中開通した道東道、将来は緑ナンバーの車や乗合自動車だけが通る道になっているかもしれません。
あと、警察の方に言いたいのですが、北海道の道路の速度制限をもっと上げてください。これは私だけでなく、各方面から意見が出ている話です。事故を起こさないためには速度制限を下げればよい、という考え方をやめて「自己責任」という考え方を道路交通法で示してみてはいかがでしょうか。