日産ノート(写真はcarviewから拝借しました)
札幌市内は湿っぽい雪がじゃんじゃん降っております(T_T) 皆さんの街はいかがでしょうか?
さて、この度発売されたばかりの、日産ノート(e-POWER)に20分ほど試乗させていただきました。乗る前は「大したことないんだろうなと思っていたけどこれが意外とそうでもなかったのです。とにかく乗る前は「盛大な違和感」や「日本の小型車にありがちな安物感満載」を想定していたのですが、それがあまり無かったからです。なお、長時間運転したら体のあちこちに疲労や痛みが出るかもしれませんが、短時間の試乗では分かりませんでした。
(クルマの寸法と見た目)
見てのとおり、小さいです。クルマのデザインに対するハードルが低い(美的センスが無いともいうw)私ですから、カッコの善し悪しはあまりよくわかりません。
(ドラポジ)
トヨタやスバルにありがちな「ハンドルが膝に迫ってきて且つ体に近づけることができない」が無く(最新のインプレッサは若干解消)、ステアリングは胸に正対しています。左右の足も楽に座った状態でペダルを踏めた、、、はずです(そういえばあまり覚えてない)。
(室内空間と内装の見た目)
当方178cmの身長ですが、全後席ともかなり広いです。荷室はそんなに広大ではありませんが、クルマの寸法自体が小さいので個人的には気になりません。私自身そんなに荷物を積む生活をしていませんし。
内装のデザインですが、ダッシュボードやドアの内張の上半分が黒一色で選択不可というのは寂しいかな。試乗車が「ホワイトプレミアムインテリア」だったのですが、白い座席と黒いダッシュボード等とハンドルのホイル部分だけ茶色でステアリングスポークが黒のままで、、、という組み合わせに若干違和感を感じましたがどうなんでしょう。私にデザイン論を振られると厳しいのでw、これは皆さんの判断におまかせします。
(運転してみて)
エンジンはあくまで充電するためにしか動きません。スタートボタンを押すとエンジンが動きますが、普段は1200回転で常に回っていまするので、クルマが止まっている時は少々エンジン音が大きいかなと思います。しかし、加速してもエンジン回転はそのままで速度が上がっていきますので、エンジン音はほとんど聞こえなくなります。CVT独特のエンジン音が高まるのに加速していかない違和感、あるいはそれとも違う違和感、いずれも感じなかったです。アクセルを踏む量、加速G、あらゆる音(エンジン音、モーター音、タイヤノイズ)、これらを総合しての違和感は正直あまり感じられなかった。強いて言えば、通常のエンジン車でかつ変速機がMTのクルマと比べると、私の「体内物差し」では違和感がある、といったところです。
市街地では少しキツメのカーブを曲がると、FF車独特のアンダーステアではなく、ハンドル切り始めから少し間を置いて後輪にスリップアングルがつきます。自転軸が車の中心に近いという。前席下にある駆動用バッテリーがいい塩梅で後輪に荷重をかけているからでしょう。私の尺度から言えば「楽しい」となります。峠道も試したいけれど、今回はムリでした。
そしてなにより驚いたのがボディ剛性。先代よりプラットフォームは格下になっているはずなのですが、なぜなんでしょう? 荒れた舗装路面を走っても、ボディがヘナヘナグニャグニャしません。また、アコードやクラウンといった高額車ですら発生する、荒れた路面での「ビシッ、ビリッ」といった尖った衝撃がかなり少なく、当たりがかなり丸みを帯びたものなのです。これは驚きました。VWの技術力で力尽くで押さえ込む、あるいは手前味噌ですがフォードのようにしなやかにいなす、ともまた違う。どうしてもと言えばVWに若干近い雰囲気だとは思います(そこまでコストがかかっている感触では無いけれど)が、車重の重さも効いてるんでしょう。ちなみに、e-POWERメダリストとガソリンスーパーチャージャーメダリスト比だと、e-POWERが130kg重いです。
SモードやECOモードでは、アクセルを全閉した時に強めな回生ブレーキをかける仕掛けを発動できます。これは短時間使っている分には面白いと思いましたが、ずっと使っているとどうでしょうか。なんとも言えません。私はほぼ通常モードで試乗してました。
(結論)
試乗時間20分、速度は法定速度+α、という試乗ではどうにも欠点を探せませんでした。↑で書いた「ガソリンMT車と比べると〜」の部分を除けば良い感じ。ていうか、結構楽しかったです。日本の小型車では「割と思った通りに動かせる」希有な車かもしれません。買うかどうかと言われると今なら買わないでしょう。エンジンで駆動輪を回す車から離れるのが非常に怖いというか寂しいというか。エンジンの振動や音(使い古された表現を使えば「鼓動」となるんでしょう)から離れるのを、脳が拒否しているからです。いったんクルマを買ってしまえば、よほどのことがない限り3年あるいは5年は乗り続けなくてはいけないと考えると、私としてはなかなか厳しいです。とはいっても「楽しいな」と思ってしまったのも事実です。
気になる方は是非一度、お近くの日産で試乗してみて下さい。
【今回試乗した車】日産ノートe-POWERメダリスト(ホワイトプレミアムインテリア)
(全長、全幅、全高):4100mm 1695mm 1520mm
(車重):1220kg
(ホイールベース):2600mm
(駆動方式):FF
モーター最高出力=80kW(109ps)/3008-10000rpm
モーター最大トルク=254Nm(25.9kg-m)/0-3008rpm
バッテリー=リチウムイオン
エンジン(発電用)=1.2L 直列3気筒DOHC
最高出力=58kW(79ps)/5400rpm
最大トルク=103Nm(10.5kg-m)/3600-5200rpm
使用燃料=レギュラーガソリン
JC08モード燃費=34km/L
サスペンション=前:ストラット式、後:トーションビーム式
タイヤサイズ=前後:185/65R15
札幌市内は湿っぽい雪がじゃんじゃん降っております(T_T) 皆さんの街はいかがでしょうか?
さて、この度発売されたばかりの、日産ノート(e-POWER)に20分ほど試乗させていただきました。乗る前は「大したことないんだろうなと思っていたけどこれが意外とそうでもなかったのです。とにかく乗る前は「盛大な違和感」や「日本の小型車にありがちな安物感満載」を想定していたのですが、それがあまり無かったからです。なお、長時間運転したら体のあちこちに疲労や痛みが出るかもしれませんが、短時間の試乗では分かりませんでした。
(クルマの寸法と見た目)
見てのとおり、小さいです。クルマのデザインに対するハードルが低い(美的センスが無いともいうw)私ですから、カッコの善し悪しはあまりよくわかりません。
(ドラポジ)
トヨタやスバルにありがちな「ハンドルが膝に迫ってきて且つ体に近づけることができない」が無く(最新のインプレッサは若干解消)、ステアリングは胸に正対しています。左右の足も楽に座った状態でペダルを踏めた、、、はずです(そういえばあまり覚えてない)。
(室内空間と内装の見た目)
当方178cmの身長ですが、全後席ともかなり広いです。荷室はそんなに広大ではありませんが、クルマの寸法自体が小さいので個人的には気になりません。私自身そんなに荷物を積む生活をしていませんし。
内装のデザインですが、ダッシュボードやドアの内張の上半分が黒一色で選択不可というのは寂しいかな。試乗車が「ホワイトプレミアムインテリア」だったのですが、白い座席と黒いダッシュボード等とハンドルのホイル部分だけ茶色でステアリングスポークが黒のままで、、、という組み合わせに若干違和感を感じましたがどうなんでしょう。私にデザイン論を振られると厳しいのでw、これは皆さんの判断におまかせします。
(運転してみて)
エンジンはあくまで充電するためにしか動きません。スタートボタンを押すとエンジンが動きますが、普段は1200回転で常に回っていまするので、クルマが止まっている時は少々エンジン音が大きいかなと思います。しかし、加速してもエンジン回転はそのままで速度が上がっていきますので、エンジン音はほとんど聞こえなくなります。CVT独特のエンジン音が高まるのに加速していかない違和感、あるいはそれとも違う違和感、いずれも感じなかったです。アクセルを踏む量、加速G、あらゆる音(エンジン音、モーター音、タイヤノイズ)、これらを総合しての違和感は正直あまり感じられなかった。強いて言えば、通常のエンジン車でかつ変速機がMTのクルマと比べると、私の「体内物差し」では違和感がある、といったところです。
市街地では少しキツメのカーブを曲がると、FF車独特のアンダーステアではなく、ハンドル切り始めから少し間を置いて後輪にスリップアングルがつきます。自転軸が車の中心に近いという。前席下にある駆動用バッテリーがいい塩梅で後輪に荷重をかけているからでしょう。私の尺度から言えば「楽しい」となります。峠道も試したいけれど、今回はムリでした。
そしてなにより驚いたのがボディ剛性。先代よりプラットフォームは格下になっているはずなのですが、なぜなんでしょう? 荒れた舗装路面を走っても、ボディがヘナヘナグニャグニャしません。また、アコードやクラウンといった高額車ですら発生する、荒れた路面での「ビシッ、ビリッ」といった尖った衝撃がかなり少なく、当たりがかなり丸みを帯びたものなのです。これは驚きました。VWの技術力で力尽くで押さえ込む、あるいは手前味噌ですがフォードのようにしなやかにいなす、ともまた違う。どうしてもと言えばVWに若干近い雰囲気だとは思います(そこまでコストがかかっている感触では無いけれど)が、車重の重さも効いてるんでしょう。ちなみに、e-POWERメダリストとガソリンスーパーチャージャーメダリスト比だと、e-POWERが130kg重いです。
SモードやECOモードでは、アクセルを全閉した時に強めな回生ブレーキをかける仕掛けを発動できます。これは短時間使っている分には面白いと思いましたが、ずっと使っているとどうでしょうか。なんとも言えません。私はほぼ通常モードで試乗してました。
(結論)
試乗時間20分、速度は法定速度+α、という試乗ではどうにも欠点を探せませんでした。↑で書いた「ガソリンMT車と比べると〜」の部分を除けば良い感じ。ていうか、結構楽しかったです。日本の小型車では「割と思った通りに動かせる」希有な車かもしれません。買うかどうかと言われると今なら買わないでしょう。エンジンで駆動輪を回す車から離れるのが非常に怖いというか寂しいというか。エンジンの振動や音(使い古された表現を使えば「鼓動」となるんでしょう)から離れるのを、脳が拒否しているからです。いったんクルマを買ってしまえば、よほどのことがない限り3年あるいは5年は乗り続けなくてはいけないと考えると、私としてはなかなか厳しいです。とはいっても「楽しいな」と思ってしまったのも事実です。
気になる方は是非一度、お近くの日産で試乗してみて下さい。
【今回試乗した車】日産ノートe-POWERメダリスト(ホワイトプレミアムインテリア)
(全長、全幅、全高):4100mm 1695mm 1520mm
(車重):1220kg
(ホイールベース):2600mm
(駆動方式):FF
モーター最高出力=80kW(109ps)/3008-10000rpm
モーター最大トルク=254Nm(25.9kg-m)/0-3008rpm
バッテリー=リチウムイオン
エンジン(発電用)=1.2L 直列3気筒DOHC
最高出力=58kW(79ps)/5400rpm
最大トルク=103Nm(10.5kg-m)/3600-5200rpm
使用燃料=レギュラーガソリン
JC08モード燃費=34km/L
サスペンション=前:ストラット式、後:トーションビーム式
タイヤサイズ=前後:185/65R15