釧路駅1番ホームでの、JRスーパーおおぞらの写真 ↑
画像はwikipediaから拝借。
私は、クルマはもちろん好きですが、鉄道も大好きです。
時刻表やそれに載っている路線図などを見ているだけで、あっという間に時間が経ちます。
「脳内鉄道旅行」っていうやつですね~。
先週の木曜から今週の月曜にかけて、札幌に出張ついでに実家に帰ってました。
出張の時にはJRを利用する必要があるので、今回はクルマを自宅に置いていったわけです。
札幌までの移動は、もちろん「スーパーおおぞら」を使いました。
JRでの札幌移動はホント久々だったので、鉄オタな私はちょっと楽しみにしてました。
ですが、片道4時間弱の旅で
「腰と尻(尾てい骨の辺り)が痛いし、体全体の疲労がキツかった」
数年前までは、スーパーおおぞらを頻繁に使っていたのに、こんなに疲れた記憶がないのはなぜだろう??
鉄道ファンな私としては、とても複雑な気分になりました。
飛行機や自動車に比べて、環境負荷が小さいと言われている鉄道。
ホントはできるだけ利用したいところなのですが、これだけ体への負荷が大きいと、乗る気が失せてしまいます。
しかも、首都圏のように電車(モーター)ではなく気動車(ディーゼルエンジン)なので、
移動中4時間の間ずーっとディーゼルエンジンの「グォーーー」というこもり音が脳みそを振動させ続けるので、
こらまた、すんげー疲れるのです。
かといって、釧路~札幌間の電化は、コストがかかるだけで何のメリットもありませんが、、、
道東自動車道の夕張インターと十勝清水インターの間が未開通だった頃であれば、
釧路~札幌の移動時間は、クルマだと5時間半少々、JRだと4時間。
現在この区間をクルマで移動すると、高速道路をできる限り利用すれば4時間半少々で着いてしまいます。
(札幌のどこに行くかにもよりますが)。
かかる料金は、、、
JRだと片道8000円くらい。
クルマだと、高速道路料金とガソリン代で、
同じく片道8000円くらい。
私と嫁さんで移動すれば、JRの半額で移動できる計算です。
(ただ、クルマに400万円近く払ってるし、使うほど維持費がかかるから、厳密には半額とは言えないけど)
そして決定的なのは、我が家のティグアンは長時間移動で疲れたり痛くなったりしない。
これはでかいです。
ちなみに、E46系BMW3シリーズに乗っていた時は、もう少し疲れました。
安楽長距離移動ツールである、フォルクスワーゲン社のクルマ(ティグアン)ということもあり、
「痛い、疲れる」がほとんどありません。
JR九州は、単に大量輸送手段としての鉄道ではなく、
リゾート列車を作ったりして地域全般の観光産業のツールとして、とてもうまく商売をしています。
あと2年で、浦幌インターから白糠インターまで、
更にもう1年で、白糠インターから阿寒インターまで、高速道路が開通します。
そうなるとますます鉄道で移動する人が少なくなるかもしれません。
JR北海道も、北海道外からお客さんがわざわざJR北海道の列車を乗りにくる仕掛けを考えた方が良さそうですね。
ということで、今日の日記はおしまい、、、
【以下、JR九州の記事を抜粋】
「ななつ星」JR九州が専門部署 アジア、そして世界へ
産経新聞 9月4日(火)7時55分配信
九州を周遊する豪華寝台列車「ななつ星in九州」の専門部署「クルーズトレイン本部」が開設され、来年10月の運行に向けた第一歩を踏み出した。鉄道利用者の大幅増が見込みにくい中、観光に活路を見いだそうと、ユニークな「観光列車」を打ち出してきたJR九州の観光戦略の集大成。上場を目指す同社と九州全体の観光を、力強く引っ張っていくと期待されている。
◆観光戦略の集大成
「ななつ星の売上高は年間でも数億円程度。小さくみえるかもしれないが、鉄道収入を1億円増やすのは大変なことだ。ななつ星はわが社の増収の基盤となる」。唐池恒二社長は3日の記者会見で、ななつ星がJR九州の社業に与えるインパクトについてこう語った。
分割民営化後、JR九州は険しい道のりをたどってきた。九州最大のターミナルJR博多駅でさえ、一日の乗降客数は平均約10万人。東京・JR新宿駅の73万人と比べると市場は比較にもならない。九州新幹線の全線開業に沸いた平成23年度決算も、鉄道事業の赤字を前年122億円から104億円に圧縮しただけだった。
JR九州では「列車を走らせれば勝手にお客さまが乗ってくれる大都市とは違い、列車に人を呼び込む工夫が必要だ」(唐池社長)との姿勢で、人を観光地に運ぶだけでなく、列車そのものが旅行の売りとなるようなユニークな観光列車を次々と投入。覆面調査員を使って駅や列車のサービス・ランキングを作るなどの手法で、社内の「おもてなし意識」を高めてきた。
ななつ星はその観光重視戦略の集大成となる。
鉄道事業の強化は、JR九州が最重要課題とする平成28年度までの上場、完全民営化にも欠かせない。クルーズトレイン本部の発足式で唐池社長は「社内で最も大きな期待が寄せられる組織だ」と奮起を促した。
また、ななつ星は九州新幹線に続く、九州全体の観光振興の起爆剤としての役割も期待される。
雇用を支えてきた製造業が次々と撤退し、個人消費も低迷する九州で、昨年3月の九州新幹線全線開業は、沿線に関西や中部圏から観光客を引き寄せた。震災の自粛ムードもある中、鹿児島県内では、23年の宿泊者数が644万人と前年比5・6%増を記録した。
ななつ星の乗客は最大で年間1400人にとどまるが、世界一の豪華列車のブランドが確立されれば、観光地九州のステータスもあがり、さらに観光客も集まる。ななつ星のルートを半年ごとにJRが見直すのも、新たな観光地の発掘・開拓を目指したものだ。
「まずは国内の認知度を高め、アジア、そして世界へ」(唐池社長)。「九州版オリエント急行」はさらなる高みを目指す。(小路克明)