パルコ劇場で稲垣吾郎ちゃん主演の『恋と音楽』を観てきました。ゴローちゃん初のミュージカル作品です。
ゴローちゃんが演じるのは人気ミュージカル作家田代。自分のイメージどおりの女優がいないため、新作のヒロインがなかなか決まらない。そんな時に田代のイメージどおりの謎の女「エリコ」が現れる。田代は彼女をヒロインにしたいが、田代以外の人間にはエリコが見えない。エリコは一体何者なのか?そして、新作ミュージカルはどうなるのか?
舞台モノの中で「ミュージカル」って、好き嫌いが見事にわかれると思います。「なぜ、突然歌って踊る?」「観てる方が恥ずかしくなる。」などなど、ミュージカルがダメな人の言い分はわからなくもない。なんで私はミュージカルが好きなのか?それは、舞台上で繰り広げられることが現実の世界とは違う世界だということがわかりやすいから。ミュージカル鑑賞は日常から私を切り離してくれるからです。
河原雅彦さんの演出はミュージカルの楽しさや魅力がおもいっきり感じられるものでした。
こういう時に思わず歌いたくなる気持ちはわかる・・・でも、現実に歌っちゃう人っている?現実にはいないけど、ミュージカルなら有りなのさ
ってところが、テンポの良い歌と可愛いダンスとクスっと笑えるストーリーで展開されていきます。
鈴木聡さん脚本のゴローちゃん作品は今回で4作目だけど、どの作品も心がホッコリするような素敵なセリフがあるんですよねぇ。今回は「未来で過去は変えられる」という台詞が1番心に残っています。哀しくてツラい思い出も、これからの生き方で楽しい思い出に変わるっていうことですね。前向きになれる素敵な言葉だなぁ
河原さんが言うところの「その存在自体に多分にファンタジーを感じさせる」ゴローちゃんだからこそ、今回の作品は成立します。ミュージカルに必要なのは歌と踊りのスキルだけではないのです。恋も音楽も存在が目に見えるものではなくて、心で感じるもの。「幸せ」を心でたくさん感じることが出来る人が幸せになれるのです。多くの人に幸せなきゅんきゅん気分をもたらすためにも、今後もゴローちゃんのミュージカル出演に期待しちゃいます