田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

利き酒 (その三)

2009-05-17 11:48:17 | よもやま話・酒編
さあ、先輩、先ず前回の復習ばして見ましょうかね?
ここに、(+5) と (-5) の酒があります。 どっちの酒が辛口でしょうか?
 「 そらァ、辛口て言うけん、 甘味を引く (抜く) とだけん、 (-5) たい。 」
ビビビー! そるがですタイ、マニアの人も良く勘違いして記憶する、ウッカリですよ。
 「 あァー、 そうか! 」
                        

今日は、甘辛判定の更なる注意点を少し補足しましょう。
先ず、いつもの 『 立山 』 を飲んで頂きましょう。
 「 あッ? いつもんとより、ちぃーと “ 旨口 ” に感じるバイ? 」
ハイ、今日は、冷蔵庫より少し高い温度の立山です。
ちょっと温度が変わるだけで “ 味わい ” が変わるでしょう?


この冷蔵庫は、ビールと同居している関係で、やや低い温度に設定してあります。
熊本では、 “ ビールをキンキーンに冷して飲むのを好む習慣 ” があるので、
日本酒には、 “ 少し冷た過ぎる ” 温度になっています。
まァ、業務用なら仕方ない所で ・・・ 。
日本酒は、ガラスのお銚子に移して、少し間を置けば良い事だし。

注意すべきは ~~~
田園では “ 冷たい酒 ” を味わいますが、利き酒会や品評会では、“ 常温の酒 ” を
味わう事が多いのです。
好みは別として、必要なら、その場での温度コンディションも考えて飲む練習もいるでしょう。

さて ・・・
先輩が飲まれて、酒自身の温度変化で味わいが変わるように、季節やその日の温度に
よっても注意を払う必要があります。
なにしろ、生身の人間の 『 舌 』 ですることですから ・・・
例えば、昼間に汗たらして仕事する方とそうでない方のステーキの塩加減を考えれば、
お解かりでしょう。
体内の水分をフラットに保つことは大事なのです。
                               
と、ここで突然、奥の宴会の客がやって来た ~~~
 「 マスター、 このビールの銘柄は な~んショ? 」
もう三時間ばかり前の、完全常温 ( 抜け切った) ビールを持って来たのです。
ヒゲは黙って飲み、ちょっと考えて 「 ○○○ です。 」 と答えた。
そして、この日からヒゲに対してのビール銘柄当てゴッコは終わったので御座います。
コメント
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