娘の結婚に因んで

娘の結婚話が進むにつれ、色々な段取りが始まった。
楽しみ、悩み、時には苛立ちが絡み合って試行錯誤していると、
実母の事がよく思い出された。
あの時の母は、こういう思いだったんだろうなぁ？
ああいう言い方は、良くなかったなぁ。　腹を立てただろうなぁ？
同じ立場になった頃に解ってあげても遅いけど、お墓参りして、語り合ってきました。
「　あんたも、そういう年になったかい。　今からまだまだタイ。　」　と言われたような。

お墓参りのついでに、山椒と空豆を頂きに立ち寄った叔父の家での、受けた話。
なんと、　“　遺影　”　・・・
「　結婚式では、皆んな良い顔していたから、“　遺影候補　”　が更新されるよ。　」
「　うう？　ふうん？　」　不可解な顔つきに。
「　私ね、誰でも解る様に、パソコンに登録してるの。
　　急に来るわけだから、慌てるし、祖父母の時は探すのに大変だったでしょう。
　　まして、自分のは、気に入った写真にして欲しいしね。
　　実家に来た時、親の写真を眺めて話しかけると、何となく落ち着くし。
　　遺影って、元気な時から準備しておくのも、悪くないと思うよ。　」

ヒゲの　「　俺の遺影は、これがよか！　」　から始まった我が家の遺影候補登録。
良い顔（自分が満足）の写真が出来る度に、もう何度も、更新されました。
喜ばしい、楽しい事が多いと、更新回数はどんどん増えていきます。
この話題が、近所の奥様も交えた茶飲み話で、大いに盛り上がったのでした。


式当日の花嫁支度を眺めながら　・・・
着付けの先生の段取りに感心しました。　
コンテスト、ショー等でも活躍なさっている方ですが、荷解きをする時から準備が
始まっています。
何の仕事も同じですけど、出来る人は、準備も片付けも早くて綺麗なんですよね。
そつが無いし、動きに流れがあります。

第一陣の写真の整理が出来ました。
久し振りに顔見せ致します。　懐かしいトヨポンの顔も。

　　　　　　　

母の日に、ヒゲの両親と結婚式の御苦労さん会も兼ねて食事会をしました。
残った食べ物を持ち帰えると、お留守番のトンが
「　待ってたニャン、早～ちょうだい！　」　と。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




　　

ホタル狩り

熊日（５/９）　・　新生面に　『　ホタルを愛した橋口先生急逝される　』　の記事。
お客でもあった　橋口Ｄｒ.　に懺悔することから、今日は始めたいと思います。


「　マスター、場所の見つかったよ！　どぎゃんすっね？　」　とＳ村さんから電話が入りました。
「　ハイ、じゃ　今夜取りに行きましょう？！　」
店が終わって、田舎の方に車は向かい、ある小川のあたりで止まりました　・・・
用意した虫かごを持って、草むらをじっと見ていると、　“　ポーッ　ポーッ　”　と光り物を発見。
あわてて、両手で草をはさんでゲット。
一時間程かかって、やっと　そこそこ集まりました。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　次の日、ちょっと贅沢な木製の大きな虫（？鳥か）籠を手に入れて、
　　　　　　　　　　　　　 　　草と共にホタルを移して店へ。
入口には、次の案内が　・・・
　　　　　　　　　　　～～　　２Ｆ　田園のお客様へ　　～～　　　　
　【　本日は、エレベーターが故障しております。　恐れ入りますが、階段をお使い下さい！　】

そして、何故か電灯が消えている階段を上ると、中段には木のホタル箱が　・・・

夕刻の宴会時間帯が落ち着く頃、ヒゲはホタル箱を　“　吉兆　”　の間に。
部屋の電灯を消して、ホタルを放すと同時に、お客様達に声を掛けます。
「　皆様、こちらの方で、　“　ホタル酒　”　をお楽しみになりませんか！？　」

知らない者同志なのに、酒仙の会なみに盛り上がったのは
言うまでもない事で御座いました。
その時、現・パナソニックにお勤めだった　Ｍさんが　“　ホタル電飾　”　の話題も。

　　　　　　　　　　　　　　

それから数年後、橋口先生の弟　（ヒゲの同級生）　が、一人の客を連れて来ました。
どうやら、仕事の話みたいでしたが、しばらくの後、橋口君からお声が。
「　片山く～ん、将棋盤を持って来てね！　」
お相手は、Ｙ村五段。　ヒゲと対局のご所望でした。

駒を並べ終わった所で、Ｙ村さんが正座されました。
ヒゲは慌てて　「　いや、それはいけません。　足をくずしてやりましょうよ！　」
Ｙ村さん　「　熊大時代、Ｋ田さんから、伝説の将棋指しがおったという話を聞いておりました。
　　　　　　　 そして今日、まさにその方と対局させて頂くのです。　正座は当たり前です。　」
こうして、ヒゲも久々の正座対局。
局面は　“　やぐら　”　になり、ヒゲが　“　歩　”　の仕掛けをかけた時でした。
Ｙ村五段は急に立ち上がり、トイレに駆け込んで　「　ゲェーツ　」　
対局はそのまま、指し掛けで終わったので御座いました。