田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

食 育

2009-06-16 13:47:03 | ヒゲの毒舌
最近の新聞 ・・・ 『 子供は、 (魚に) 骨があるから苦手 』 だとか。
まさに 『 魚離れは、世界の非常識 (小松教授) 』 が加速され、
水産国・ニッポンはどうなる?

我が家の事で恐縮だが、二人の子供は、他に取り得は無いものの、
魚の骨をむしって食べるのだけは、ピカイチです。
暇で貧乏だった栄通り田園の時、仕方なく、食べにくい為売り物にならない
平目のアラを持って帰り、親子で食べる有様でした。
子供もそれしか喰い物がないから必死です。
いつの間にか、アラしゃぶりの達人になったのでした。 (笑)

                               
マスメディアも少し考えるべきだ。
制作費が安いからと言って、まるで馬鹿のひとつ覚えみたいに、
ラーメンと焼肉番組ばかり作って。
イージー・フード (喰いやすい物) のオン・パレードではないか。
もっと、 “ 骨のある ” 番組を作るディレクターはいないのか。
料理を教える番組も同じだ。
魚は上身になってからスタートしている。 頭も骨もウロコもない!
こんなんで、若い奥さん達に何が伝えられるんや (怒)
ジミで汚らしい部分を省いて、ハデで華やかな所だけ画にして何になる? (怒)

              

子育てから10年程経って、我が家にネコが来ました。
刺し身とか切り身の焼魚ばかりエサにやっていたところ ・・・
ある日、ヒゲが骨付きの小イワシの焼いたのをやると、口にくわえた後、
ペッと吐き出したのです。 骨があるから食べないんです(!?)
人間もネコも小さい時の “ 食育 ” が大事なんですね。
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ヒゲが目の前にいない時 

2009-06-16 12:14:44 | カァちゃんのたわ言
最近の私の右端に常設されている本は、 辻留 二代目 ・ 辻 嘉一 著の
『 献立帳 』 です。
料理の献立が連ねてあるのではなく、雑誌とか新聞等に掲載されたエッセー風な
物を集めた本。
復刻版もあるようですが、手元にあるのは、昭和42年初版発行もの。

暇(?)な時に拾い読みする位なのですが、なかなか乙な物です。
料理界で超一流な方ですが、それだけではなく、奥行きも幅も高さも深さも、
何事にも視点が違うように思われます。
読んでいて、楽しさもいっぱいです。
特に、料理人を目指す若者達、勿論、現職の方にも読んで欲しい一冊です。

      ~~  “ 口許 (くちもと) ” が タイトルの項  ~~
     『 トム・ジョーンズの華麗な冒険 』 の映画を観に行った話。

アカデミー賞に輝く洒落た傑作だから・・・
それに、飲んだり食べたりの場面が多く、商売柄、きっと参考になるだろう・・・
「 食べながらの演技は、役柄をよほどしっかり摑んでいないと、
      生地のペースに陥りがちで、セリフがのりにくいものですよ 」 との
女優・高峰秀子さんの話を思いだし、興味津々で・・・

とある田舎の安宿の食堂の相対した初対面の男女の、食事中に湧き起こる
心理の起伏を克明に捉える ・・・ 場面が印象的
空腹を満たすべく始められた食事が ・・・ ゆきずりの恋へ ・・・ 
                        食べっぷりの口許の表情による ・・・
食に託して、人間本能の葛藤をかくまでに的確に表現した演技力のすばらしさに
驚きました。
約10分余り、食べることにのみ終始する映画を、少しの泥臭さも感じさせずに
スマートにまとめあげた監督の非凡な手腕にも敬服しました。
                           《 昭和39年 記 》

   
        ある日の拾い読みの後の作品 ~~ 胡瓜の雷干し

辻さんが、 「 雷干しは、朝瓜や白瓜で作りますが、
         胡瓜では一度も作った事なかったので試作しました。 」 と。
私も同じだ、挑戦しよう! 三日後、ヒゲの肴になりました。
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