田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

桜桃忌

2009-06-20 14:44:04 | よもやま話・料理編
「 マスタァー、ここにあっとタイ。 」 夜中、S村所長と車を停めた所で ・・・
自衛隊の正門、左の一本目から数えて五番目の桜の樹。
その樹に、お目当ての 『 天然のサクランボ 』 がなるんです。
小躍りしながら、しかし、場所が場所だけに用心しながら、有難く頂きました。
明日、どの常連さんの前菜に使おうかと考えながら ・・・ 。

   味はマァ、甘くもなく酸っぱい、黄色いサクランボーか。
              我々日本人は、もう忘れかけている・・・
           登山の途中で見つけた野イチゴのほの甘さが嬉しかったことを。

京都 『 吉兆 』 の影響なのでしょうか、ヒゲは野性の果実を前菜に使いたがります。
桑の実やグミの実等、皆んな持って来てくれるようになりました。
ある日は、ママとゴルフ場に行っているのに、野イチゴを見つけた二人は、
懸命に収穫(?)しておりました。 (笑)

   { 枝ごとのグミは、しばらく花材として披露されます }

  { ママの実家の “ ゆすら梅 ” も活躍しました }

そんな時、 “ 黒潮市場 ” で “ 生の山桃 ” を見つけた時は、我が目を疑いました。
表面が少し傷んでいるけど、中身は大丈夫そうです。
三パック買って、そーっ (デリケートな果実です) と大事に大事に店に。
赤ワインと砂糖に漬けて ・・・
                           
「 マスター、今日は “ 山桃 ” の付いとったよ。 何処で手に入れたつね?  」
珍しさに客が喜び、ヒゲに伝わるのが、一番の楽しみでした。
甘くもない天然果実を、解らない方も結構多いのですが ・・・ 。
料理屋は、足を棒にして、山の中に幸を求めるのが本来の仕事だと考えていましたから。

「 メロスよ! 山桃はあったかい? 」       
                              
コメント (2)
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