NHKの再放送で、藤沢秀行先生の晩年が紹介された。
『 酒と女と博打 』 に明け暮れて、
まるでヒゲ自身を感じるような生涯だ !?
その中の1シーン ~
若手プロに指導していて、思わず 「 定石にとらわれるな!! 」 と叫んでいるのが ・・・
ある日の田園 ~
遅い時間に、県のO方さんがお一人で。
「 マスター、お酒を! それに、二次会だから、肴は何か “ 豆腐物 ” をいただこうか。 」
まだ倒れる前のヒゲ、酒を出しながら、一瞬考えました。
豆腐物?? まさか、冷奴という訳もいくまい。
じゃあ、小鍋で湯豆腐も暑苦しい。
何時もの揚出し豆腐も、酒飲みが大レンゲでしゃぶりつくのはオモロウない。
それでは、炒め豆腐をさせようか?
しかし、調理場の板場は、こう言い訳するだろう
“ 炒め豆腐は、予(あらかじ)め、水気を切ってするのが正しい定石ですよ!
だから間に合いません!? ”
そして、 「 解りました。 今日は、いい “ 渡部豆腐 ” が入っていますから。 」 と。
ヒゲは、 “ 信楽焼きの鉢 ” を酒燗器の上に乗せてから、調理場に豆腐と少量の肉を
取りに行きました。
O方さんの目の前で作られた、何の変哲もない手順は、次の通りです。
木綿タイプの渡部豆腐を、先ず切りましょう。
第一のポイントは大きさ(サイズ)! ~ 酒飲みの箸が伸びる、そんな微妙な加減に。
熱したフライパンに少量の油で、切った豆腐を軽く炒めましょう。
終わり際に、塩と一味唐辛子を振って。
炒めた豆腐は、一旦、横のザルに。 (しつこい様ですが、穴の空いた(?)ザルです。)
綺麗にしたフライパンで、肉を炒めて味をつけ、水気の切れた炒め豆腐を再び戻してあおり、
最後に、少量の濃口醤油を掛け回します。
温まった信楽の器に盛り、小口切りの小葱をパラリ。
酔っぱらいでも箸でつまめて、しかも、豆腐は軟らかく、汁気が殆んどたまってない炒め豆腐。
ヒゲが倒れた後でも、 “ あの豆腐、 ・・・ ” と、板場に言うのですが ??? 残念!?
こういう定石ハズレの料理こそ、料理人の色々な感性が試されるのですけどね。
せめて、OSMくらいが、横でじっと見ていてくれるだけでも良かったのですが ・・・ 。
そして、BGMは、P・カザルスの無伴奏組曲。
二人で酒飲みながら、チェロの話題で盛り上がったので御座いました。
『 酒と女と博打 』 に明け暮れて、
まるでヒゲ自身を感じるような生涯だ !?
その中の1シーン ~
若手プロに指導していて、思わず 「 定石にとらわれるな!! 」 と叫んでいるのが ・・・
ある日の田園 ~
遅い時間に、県のO方さんがお一人で。
「 マスター、お酒を! それに、二次会だから、肴は何か “ 豆腐物 ” をいただこうか。 」
まだ倒れる前のヒゲ、酒を出しながら、一瞬考えました。
豆腐物?? まさか、冷奴という訳もいくまい。
じゃあ、小鍋で湯豆腐も暑苦しい。
何時もの揚出し豆腐も、酒飲みが大レンゲでしゃぶりつくのはオモロウない。
それでは、炒め豆腐をさせようか?
しかし、調理場の板場は、こう言い訳するだろう
“ 炒め豆腐は、予(あらかじ)め、水気を切ってするのが正しい定石ですよ!
だから間に合いません!? ”
そして、 「 解りました。 今日は、いい “ 渡部豆腐 ” が入っていますから。 」 と。
ヒゲは、 “ 信楽焼きの鉢 ” を酒燗器の上に乗せてから、調理場に豆腐と少量の肉を
取りに行きました。
O方さんの目の前で作られた、何の変哲もない手順は、次の通りです。
木綿タイプの渡部豆腐を、先ず切りましょう。
第一のポイントは大きさ(サイズ)! ~ 酒飲みの箸が伸びる、そんな微妙な加減に。
熱したフライパンに少量の油で、切った豆腐を軽く炒めましょう。
終わり際に、塩と一味唐辛子を振って。
炒めた豆腐は、一旦、横のザルに。 (しつこい様ですが、穴の空いた(?)ザルです。)
綺麗にしたフライパンで、肉を炒めて味をつけ、水気の切れた炒め豆腐を再び戻してあおり、
最後に、少量の濃口醤油を掛け回します。
温まった信楽の器に盛り、小口切りの小葱をパラリ。
酔っぱらいでも箸でつまめて、しかも、豆腐は軟らかく、汁気が殆んどたまってない炒め豆腐。
ヒゲが倒れた後でも、 “ あの豆腐、 ・・・ ” と、板場に言うのですが ??? 残念!?
こういう定石ハズレの料理こそ、料理人の色々な感性が試されるのですけどね。
せめて、OSMくらいが、横でじっと見ていてくれるだけでも良かったのですが ・・・ 。
そして、BGMは、P・カザルスの無伴奏組曲。
二人で酒飲みながら、チェロの話題で盛り上がったので御座いました。