火ノ国銀行？

ある日の田園カウンター　・・・
ヒゲの同級生・Ｓが絶好調！　ヒゲを相手に燗酒が進みます。
　　ヒゲ　「　浪ヤン、Ｓに蓮根の天プラば、サービスせんね　（笑）　」
　　Ｓ　　「　要らん、要らん、オラ、一生、レンコンは喰わんでよかつバイ　（笑）　」
やがて、ＧＳの歌まで飛び出します。
　　Ｓ　　「　ヌシャ、熊本をダメにした三企業って知っとるや！？　」
　　ヒゲ　「　？？？　」
　　Ｓ　　「　○○放送局、　○○新聞、　マル三銀行タイ！　」
余りの声の大きさに、ヒゲは周りを見渡しました。
　　　　（　・・・　関係者が誰か来ちゃおらんよね？　）
　　Ｓ　　「　よーと、あれは地方銀行じゃなかもん　（怒）　
　　　　　　　　　　　　　　　熊本の為にはいっちょんナッとらん！　」

そして、別のある日　・・・
小上がり席のＵ先輩、珍しく少し荒れてます。
　　　　　「　アソコの支店長ん奴が、ちぃーとの融資額ば、一人じゃ判断出来んで、
　　　　　　　本店伺いだもん。　情けんにゃーコツばい。　」
ウイスキーが、又進みます。　　　　
　　　　　「　マル三の男どもは、金峰山　（６６５ｍ）　が　“　山　”　ぐらい思うとっとばかり。
　　　　　　　Ｓ高出て、Ｋ大に行って、マル三に入って、エリート気取り。
　　　　　　　“　関門海峡　”　をくぐった事もない男は、つまらんバイ。
　　　　　　　男の子は、関門海峡を渡って、他所の飯喰うて、ちょっとぐらい冷飯喰わされて
　　　　　　　苦労せんと、役に立たん。　」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　 「　オイ、後輩、お前の所の息子は、どうしたかい？　」
　　ヒゲ　「　ハイ、ウチも男の子は、否でも海峡を越えさせるつもりでした。
　　　　　　　まぁ、何も言わんでも勝手に飛び出していきましたが　・・・　。
　　　　　　　娘は、熊本に置いときたかったんですが、出たがったもんですから、
　　　　　　　仕方なく送り出しました。　（苦笑）　」

そして、数日前、友達から電話　・・・
　　　　　「　火ノ国銀行って、知っとるね？　
　　　　　　　今、話題の本で、面白いって云うか、興味深く読めるよ。
　　　　　　　読み終わったけん、持って来てやろうか？　」

熊本の書店での売れ高ベスト１０に載っていたのは知っていたが、内容までは　？？？
ネット検索で、あらましは理解。　読むのを、楽しみにしている。