田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

悪レシ ~ 上海万博

2010-05-09 15:08:25 | ヒゲの毒舌
1970年、ヒゲが上洛した年  ・ ・ ・     
大阪に居る同級生達から、万博に誘われた。
“ アメリカ館 ” に、蟻の行列様に並んでいるのを見て、我々は “ アフリカ館 ” に向かった。
そこには、不思議なゲームがあって、それなりに面白いものだった。

      

上海万博のテレビで、食堂が紹介してあった。
中華料理とアフリカ諸国の融合と称して、オリジナル(?)物が出してある。
ダチョウの卵のチャーハンという、取って付けた様な料理でした。
資源大国 ・アフリカを手なずける作戦、見え見えだ。(笑)

ヒゲ退院して三年目ぐらいの、田園カウンター。
某製薬会社のMさんが、 「 マスター、今日は鹿児島の珍しい土産を持ってきたよ。 」 と。
大きな袋を覗き込むと、ナント “ ダチョウの卵 ” が入っています。
ヒゲ 「 うわぁー! 生まれて初めて見ます!! 」
         
そして、飲みながら 「 折角だけん、今から料理しましょうよ。 これを! 」 と盛り上がります。
「 ほんなら、今日は、塩味だけの目玉焼きにして、味見をしましょう。 」
調理場も、卵を覗きに来ます。
「 それで、 ・・・ 誰がするや ?? 」 と、ヒゲが問いかけます。
しかしながら、勿論、生まれて初めて見るダチョウの卵を前に、皆尻込みするばかりでした。
第一、固そうな殻の割り方さえ解りません。
「 ほな、俺がしようか!? 」 と、ヒゲが椅子から立ち上がりました。
板場も浪ヤンも、お客も唖然としています。 無理もないことです。
脊髄損傷で左半身不随はおろか、右手もやっと箸が持てる程度のヒゲですから。
普通の鶏卵さえ割れない奴が、何をするんだ! と、皆が思ったに違いありません。

カウンターに立ったヒゲは、なんと先ず “ サントリーのアイスペール ” を用意しました。
そして、氷入れの底に布巾を敷いたのです。
次に、ダチョウの卵の尖っている方を、アイスペールの底にピタリと差し入れました。
上になっている卵の底の方に、合出刃包丁の手元の切っ先を当てました。
その包丁の角(カド)を、コツンと当てると、1cm程の割れ目が ・・・ 。
卵を回しながら、飛びカンナの要領で、次々と当ててていきます。
一周すると、パカリと卵の上が蓋の様に取れました。
                                   
用意のテフロン・フライパンに、オリーブ油を入れて、卵を注ぎ入れます。
しばらくして、蓋をすれば、目玉焼きの出来上がり!
カマンベール・チーズ風に切って、塩だけで味見です。
                                  
他のお客様や板場にも、楽しんでもらいましたが、
「 ちょっと旨味の濃いソースか何か欲しいね。 」 との声が聞こえました。

 《 ホット・プレートで挑戦中の目玉焼き 》

目玉焼きが入ったままのフライパンは、両手でも持てなかったカァちゃんでした。
コメント (1)
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