田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

タイム・マシーンとインターネット

2010-05-27 18:18:17 | ヒゲの盤上の世界
ヒゲが高校三年生の時で御座います。
授業は、 “ 倫理・社会 ” の真っ最中 ・・・ 一生懸命(?)教科書を見つめています。
“ ま~た、教科書の下には、将棋かポルノの本でも隠しているんだろう? ” と
思われたでしょうが、今回は違ったのです。

その当時、やっと “ 情報 ” を手に入れたヒゲ。
             
           【 1755年に江戸幕府に献上された詰め将棋本 】

伊藤看寿の “ 裸玉 ” と云う、非常にマニアックな世界の詰め将棋の図面なんです。
指し将棋とは切り離された “ 詰め物 ” というアンダーグラウンドなワールドの説明は、
今日は省きますが、結構多くのマニアがいるのです ・・・ 。

その “ 裸玉の詰め将棋 ” を頭の盤に拡げて、いま授業に臨んでいるのです!?

       
    【 1707年 伊藤看寿作 : 持ち駒 ( 金×2 銀×1 飛×1 ) 】

そして、50分の時間いっぱい使って、やっと解答と全ての変化手順が解ったので御座いました。
詰め上げて、“ なんと素晴らしい! ” 作品を、しかも、あの江戸時代に作り上げていたとは! 
と愕然としたものでした。
   ( 倫理の先生、授業中に失礼致しました。 オクラバセながら御免なさい。 笑 )

それから、40年の時が流れ、リタイアして時間を持てるようになったヒゲ。
そういえば、あの頃の ・・・ あんな物が ・・・ と思い出しては見たものの ・・・
今度は、その図面を覚えていないのです。
昔の蔵書を探しますが、どうも逸失しています。
「 ゲェーツ 」 となりますが、どうにもなりません ・・・ 。
諦めて、Wiiのインターネットチャンネルを色々のぞいていますと ・・・
M・マウンテン先生からの情報も参考になって、あったんです!
裸玉の詰め物が!! 「 スゴイ! 」 
Iネットは大したものだと、感心しきりでした。

40年ぶりの再会。
「 さて、解いてみるか。 」 と気楽に向かうと、なかなか手ごわい。
再び呆然となります。
一日、二日 ・・・ 一週間経っても、解けません。
めげずに粘ります。
そして、二週間目、やっと解けたのです。
これが “ とし (齢) ” と言うものかと、思い知らされました。
高校生の時は50分、59歳の時は二週間。 この差!

Iネットにも、解答は載っていなかっので、ゲーム・ソフトを相棒に確認しました。
やる気のない(?)ソフトを騙し騙し利用して、解を求めていったのです。
この作業も、それなりに楽しいもので御座いました。  
コメント (1)
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