田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

うっかり八兵衛物語

2012-05-08 17:35:31 | よもやま話・料理編
つい最近あった事件?
八兵衛、こいつぁつい “ うっかり ” を紹介させて下さい。
熊本市内の寿司・割烹店での話 ~~~ 
ショーケースには、新鮮なキスの姿がありました。
それじゃア、それを天ぷらで頂こうと云う事に。
早速揚がってきた天ぷらを食べると、あれ? ナマ臭い。
板場からすると、卸したての鮮度の良いキスをサッと揚げて、悪いハズが無いのだが?

さて、天ぷらと云う調理法は、基本は脱水作業なんです。
“ 水分をどこまで抜くか? ” と云う非常にデリケートな料理だ。
田園での天ぷら種は、数をこなす為、予め三枚に卸しといて、クッキング・ペーパーに並べて
準備されて居りました。
このプロセスを経て、程よく水分が抜けるのです。
下に敷いたCペーパーは、シットリと水分を吸って役目を果たして。

さてさて、くだんの割烹店のキス天ぷら。
注文してから卸し、水々しい身をCペーパーで包んで水分を抜く暇はありません。
当然ながら、ちょっとした頭の切り替えが必要です。
そう! 油の中に居る時間で調整すれば良いンです。
いつもの卸し身を、心持ち長く揚げてみましょう。

ある日、カカァが買い物からご機嫌で帰ってきました。
ヒゲ好みの酒肴が手に入ったからです。
鶴屋Dの魚屋さんからだから、結構高額な肴でした。
さて、日本酒も用意して頂いたのですが ・・・

大枚をはたいたカカァは、頭にきました。 「 なんね? コレーッ? 」
『 天然ヒラメの、茹で胆・胃袋 』 なんですが、味が抜けているのです。
原因は簡単です。
先ず、茹で方が長過ぎたのです。
しかもその後、水に漬けている時間も長過ぎた。
茹で方が長過ぎて、胃袋はコリコリ感を無くし、水にさらし過ぎて、胆の旨味も抜けて
しまったのです。
よくある、誰もが一度は間違える失敗ですが、内臓を食べない者は、この失敗を繰り返す事があります。
心したい所です。
              
           こんな感じで、美味しく飲めるはずだったんですが ・・・
           

前述の話も後の話も、仕事のプロセスは同じでも、微妙な時間の違いで、結果は大違い。
天然の魚を扱うのは、大変な事なのかも。

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コメント (2)
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