田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

見識~焼き魚とレモン

2012-07-07 19:47:38 | よもやま話・料理編
ここに、鯵の塩焼きとレモンが皿に乗っているとしましょう。
和食系で、極く普通にお目に掛かる光景です。

  《 これには、ハジカミと卸しも 》

貴方は、どうしますか?
「 アジの塩焼きに、レモンは合うのか? 」 と云う究極的な話はさて置きにします。

さて、焼き魚なんですが ・・・
特に皮をパリッと焼き上げるのは、存外難しいモノです。
皮ごと楽しめる魚として、スズキ ・ アジ ・ 鮭 ・ イサキ ・ アユ等々あります。
鮎を焼く時は、普通、串打って表を焼き、次に裏を焼いて終了。
直ぐに皿の上ですが、心ある板前は、再びほんの少し表をあぶるのです。
裏を焼いている間に、どうしても表側が蒸れてしまいます。
しっとりなった表側の塩 ・ 皮にもう一度火を見せて、表面をパリッとさせようと云う訳です。

そんなパリッと焼き上げられた、アジの姿塩焼き。
どうぞアツアツの内に、皮ごとかぶりついて下さい。
きっと、縄文人の頃の野生味が引き起こされる事でしょう。 (笑)



今の現代人は、常に腹は満たされているから、焼き物が来ても、おしゃべりとかケータイに
夢中で、急いで食べる必要もないンですね。
しかし、腹を空かした縄文人は、焼きたてアツアツの焼き魚をかぶりついたハズです。
そして、パリッと焼けた皮身の旨味を、現代人以上に、楽しんだことでしょう。
さて、表を皮ごと頂くと、その皿にレモンが付いているのに気づきます。
何すんねん? これ  ?
どうぞ、残り片身のアジに絞り掛けて楽しんで下さい。
裏側の身は、皿に直に接触する関係から、どうしても時間を置くと、
身も皮もしっとりしてしまいます。

焼きたての魚にレモンを絞ると、たちまちパリッとはなくなります。
だから先ず、表の片身を、そのままの焼きたてで味わって!
残りの下身は、どうせ少ししっとりしているから、レモンを絞って複合の味わいを。
“ 一粒で二度美味しい ! ” は、極く身近にあるのかもしれませんよ。

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コメント (2)
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