田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

鬼門は、伊達じゃあない

2013-12-20 22:32:18 | 2人3脚チンタラ道中
先週の木曜日、ほうほうの体で退院したヒゲ。
その日から、ひたすら安全第一とばかりの生活に徹しておりました。
勿論、大好きなコーヒーや酒さえ止めて、ジョー校長の教え通り(?)御祈りの日々を。
傷口にダメージがない様に、達磨さんの様に動かないヒゲを、カァちゃんが罵倒します。
「 少しぐらい動かんと、寝たきり爺さんになるバイ 」
そんな冷たい悪態に耐え忍んだ日々。
そんな用心の訳は、先日のポリープ切除した跡から出血しないなら、完全完治なんです。
関門は、排便時の刺激で傷口が開かないかですが。
当分して、やっと初グソ!
出血も無く、ヤッターマン。
これで、何年かぶりのクリスマスには、山下達郎でも聴きながら、シャンパンがいけるはず。
正月には、幾つかのおせち料理で、お屠蘇も頂けるかなと。

所がどっこい、その二日後、昼のウンチの時、少量の出血が。
おや、切れ痔か? おかしいな~?
やはり、十二月は鬼門!
今年も、鬼ちくしょうの如く立ちはだかってきたか。
                                 
そして、夜、三火会から戻って来たカァちゃんと、軽く食事していた時です。
ヒゲは、慌ててトイレに駆け込みました。
なんと、尻からは、スプリンクラーの如く下血が。
凝固したのも混じりながら、鮮血が広がっています。     
青ざめるカァちゃん。
しょうがない、とりあえず病院に行こう。
先ずは、血まみれの身体を整えることから、大変です。
外は雨。 タクシーに乗るにも、マンションの玄関まで歩けない。
もう、車椅子で行くしかないか。
長いジャンバーを羽織って、車椅子での相合傘で雨の中を進みます。
夜の10時半過ぎのことです。
雨と寒さで体力が尽きようとする寸前、地域医療センターにたどり着きました。
夜間なのに、けっこう客(笑)が多い。
顔色が悪いせいか、すぐにストレッチャーに横にさせられた。
病院は暖かくて、ヒゲ的にはありがたい。
こんな時でも、カァちゃんとバカ話し出来る位落ち着いていた。
「 これだけ出血するなら、普通の男性は倒れるヨ。 」
「 俺はけっこう出血慣れしとるけん、耐えられるとバイ。 ハハハー 」

カーテン越しに、隣に患者が運ばれてきた。
若い女性みたいだが、まるで駅伝走直後なみに、ハアハアとあえいでいる。
そんなにキツいのか?  付添いの母親は、オロオロしてる。
ナースが質問 「 先月の生理は何日? 」 とかどうの。
なるほどナ、女性患者の問診は、こんな所から始めるんだ。

ヒゲは再びトイレに向かうが、やはり大量出血だ。
看護婦さんがその便器を確認すると、ヒゲを奥の滞在用病室の広いベッドに移らせる。
このままお泊りらしい。
今日から、又、絶食と点滴の日々が続くのか。
あーあ~、なんて事だ。
あれ程用心して、つつがなく過したハズなのに。
コレで、またしてもシャンパンの無いクリスマスなのか。
これって、ヒゲが昔、多くのスッポンの生き血を獲りまくった祟りかしら?

点滴漬けの日々の中、再度処置が施され、出血も治まったようだ。
今日(20日)の夕食から、口から栄養補給が始まった。
このまま順調なら、明日にも退院できるか?
切除したポーリープには癌が潜んでいたのだが、全摘してあるので、当面の処置は不要のようだ。
取り敢えずは、安堵もの。

鬼は、ヒゲだけに襲い掛かったのではなかった。
家のリフォーム、弟との別れ、孫達との逢瀬で忙しかったカァちゃんは、自分の検診を後回しにしていた。
ヒゲの術後も安心だろうと、病院に出掛けたのは、ヒゲが下血した日だったのだ。
浮かぬ顔で帰って来て、発した言葉は 「 MRIで再検査だって。 大したことじゃなさそうだが? 」
気丈なカァちゃんも、予期せぬ事態だったようで、 「 面白くな~い! 」 と愚痴った。
そこに、ヒゲの様態の悪化。
食うのも投げ出し、寝ずの看病をする羽目に。

今日は、英会話・筋トレ・買い物と出かけて行った。
明るく振る舞ってくれるのが、病人には助かる。
看護師さんから、「 仲が良さそうですね。 何時も笑顔で! 」 と言われ、
「 見掛けだけですよ。 」 とヒゲ。 
オシドリ夫婦気取りで、鬼と戦うことにしよう。


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