田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ルイ・ロペスにお気を付けて!

2014-10-12 19:59:37 | ヒゲの盤上の世界
先日、BSで放送の 『 名探偵ポワロ ~ ビッグ・フォー 』
チェスのシーンが出るからと、わざわざ録画です。 (笑)

          
探偵ポワロが招待された、上流階級のパーティー会場。
当日メインの呼び物は、チェスの名手の公開対局です。
見事に繊細な細工のチェス・ピースが、中央にセットされています。
やがて、高名なロシアのグランドマスターが紹介されて、対戦が始まります。
会場では、一手ごとにチェスの符号がアナウンスされています。
「 白  ナイト    キング・ビショップ  スリー 」
あーっ! 懐かしい。
英米式表示だ。 (チェスの棋譜の表記法のひとつです。)
アガサ・クリスティーの時代だから、当然なんでしょう。
そして、Gマスターが、 『 クイーン・ナイトのファイブ 』 の位置に

  

ビショップを置いた途端に、事件が起きた。
Gマスターが、急死したのです。
居合わせたドクターの見立ては、心不全とか。
ポワロは、左右のビショップの重さの違いに気付いた。
右ビショップに、伝導金属が仕込まれていたのです。
その駒が有名な 『 b5 』 の位置に来ると、ボード下からの電線に接続して感電し、
心臓マヒに到ると。
Gマスターが、有名なオープニング 『 ルイ・ロペス 』 を選ぶ(!)と、
解っていた人間の犯行です。

  

70年代のヒゲが学んでいた時代、チェス・ボードの表示は、英米式が殆どでした。
やがて、国際式(座標式)が普及していきます。
コレには、ほろ苦い記憶がよみがえります。
2000年代、東公平さんから、箱いっぱいのチェス本を送って頂きました。
現役でもないヒゲが、蔵書しといてもしょうがない。
熊本チェスの例会で、チェス本を賞品の副賞にでも使って貰おうと思い付いた。
さて、表彰式になります。
が、参加者の方々、本を有り難がらない。
それどころか、迷惑顔でした。
ヒゲ夫婦は、茫然自失です。 何故? ヒゲは首をひねった。
  
  

ひょっとしたら、昔の表記法である英米式で書いてあるから、今の人達には嫌われたのか?
或いは、現代日本のプレーヤーには、カパブランカ時代の戦法なんて古過ぎて、
かえりみる必要もないのか?
理由は、わからないまま、ジェネレーション・ギャップを感じた出来事でした。

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