つい最近、何気なくFBをのぞいていたら、チェスのトーナメント成績表が。
羽生善治氏らの上位に権田氏の名前を見付け、懐かしさと同世代の仲間が
現役で頑張っているのがとても嬉しかった。
時は1970年代、京都北区の金閣寺近く。
夕刻を過ぎて、立命大の学生の姿もまばらになった頃でした。
衣笠の弥生荘アパートのドアを叩く音が。
ヒゲがドアを開けると、権田源太郎君が靴を携えて立っていました。
後の日本チェスチャンピオンです。
ヒゲは、慌てて散らかし放題の部屋を片付けて、座布団一枚のスペースを確保。
権田君にすすめました。
しかし、ヒゲは困った。
いつも東京に行った時は、慶應の仲間がヒゲ達の世話をしてくれました。
今日は、その恩義を返す絶好の機会。
それなのに、此所は四畳の安アパート。 しかも、ヒゲには金も無い。
まあ金があっても、今みたいに便利なコンビニが在る時代ではありませんけど。
しょうがない。
「 酒は? 」 と見ると、日本酒の合成酒はある。 (笑)
「 肴は? 」 冷蔵庫に、プロセスチーズと安ウインナーと玉ねぎしかありません。
コレだけで、何か接待しないといけないのです。
折角ですから、今日は、学生ヒゲが思い付いた料理を、御紹介しましょう。
ヒゲは、五円玉を持って共同台所に向かいます。
ガス台に五円玉を入れ、お湯を沸かします。
ガス台は共用で、五円コインを挿入口に入れると、しばらく使えます。
お湯を沸かして、スパゲッティを固茹でします。
部屋の中央には、電気コタツ。
その上に、ニクロム線のクルクル巻いた電熱器をセットして、鍋を乗せます。
ほら、以前ブログでも登場の、カツオ出しの味がにじみ出る幻の土鍋!
勿論、卓上ガスコンロなど無い時代です。
♪♪ 窓の外には ~ 神田川 四畳一間の小さな下宿 ~ ♪♪
鍋には、トマト・ジュース、コンソメ、塩コショウを入れて温めます。
玉ねぎの荒千切り、刻みウインナー、そして拍子木に切ったプロセスチーズを入れて、
スパゲッティを少しずつ入れ、温め直しながらいただきます。
この場合、プロセスチーズが絶対の脇役でした!
当時、まるで石けんを食べてる様だと称された国産プロセスチーズ。
コレが鍋の中では半溶けしてコクを出し、スパゲッティに不思議な旨味を加えるのです。
こうして、熱々のスパ鍋と合成酒で、エコに酔っぱらった二人は、チェスを語らいながら
狭い四畳のアパートで、ごろ寝したのでした。
その後、一度も作って無い料理です。
簡単な献立ですから、もう一度再会したいもの。
今度は、質が良くなった国産プロセスチーズと、月桂樹&刻みパセリを加えて。
懐かしい思い出が駆け巡った、ひと時でした。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
羽生善治氏らの上位に権田氏の名前を見付け、懐かしさと同世代の仲間が
現役で頑張っているのがとても嬉しかった。
時は1970年代、京都北区の金閣寺近く。
夕刻を過ぎて、立命大の学生の姿もまばらになった頃でした。
衣笠の弥生荘アパートのドアを叩く音が。
ヒゲがドアを開けると、権田源太郎君が靴を携えて立っていました。
後の日本チェスチャンピオンです。
ヒゲは、慌てて散らかし放題の部屋を片付けて、座布団一枚のスペースを確保。
権田君にすすめました。
しかし、ヒゲは困った。
いつも東京に行った時は、慶應の仲間がヒゲ達の世話をしてくれました。
今日は、その恩義を返す絶好の機会。
それなのに、此所は四畳の安アパート。 しかも、ヒゲには金も無い。
まあ金があっても、今みたいに便利なコンビニが在る時代ではありませんけど。
しょうがない。
「 酒は? 」 と見ると、日本酒の合成酒はある。 (笑)
「 肴は? 」 冷蔵庫に、プロセスチーズと安ウインナーと玉ねぎしかありません。
コレだけで、何か接待しないといけないのです。
折角ですから、今日は、学生ヒゲが思い付いた料理を、御紹介しましょう。
ヒゲは、五円玉を持って共同台所に向かいます。
ガス台に五円玉を入れ、お湯を沸かします。
ガス台は共用で、五円コインを挿入口に入れると、しばらく使えます。
お湯を沸かして、スパゲッティを固茹でします。
部屋の中央には、電気コタツ。
その上に、ニクロム線のクルクル巻いた電熱器をセットして、鍋を乗せます。
ほら、以前ブログでも登場の、カツオ出しの味がにじみ出る幻の土鍋!
勿論、卓上ガスコンロなど無い時代です。
♪♪ 窓の外には ~ 神田川 四畳一間の小さな下宿 ~ ♪♪
鍋には、トマト・ジュース、コンソメ、塩コショウを入れて温めます。
玉ねぎの荒千切り、刻みウインナー、そして拍子木に切ったプロセスチーズを入れて、
スパゲッティを少しずつ入れ、温め直しながらいただきます。
この場合、プロセスチーズが絶対の脇役でした!
当時、まるで石けんを食べてる様だと称された国産プロセスチーズ。
コレが鍋の中では半溶けしてコクを出し、スパゲッティに不思議な旨味を加えるのです。
こうして、熱々のスパ鍋と合成酒で、エコに酔っぱらった二人は、チェスを語らいながら
狭い四畳のアパートで、ごろ寝したのでした。
その後、一度も作って無い料理です。
簡単な献立ですから、もう一度再会したいもの。
今度は、質が良くなった国産プロセスチーズと、月桂樹&刻みパセリを加えて。
懐かしい思い出が駆け巡った、ひと時でした。
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