栄通りの田園でのヤクザや酔っ払い・無銭飲食やらで、散々苦杯を舐めさせられたヒゲ夫婦。
しかし、この臥薪嘗胆のストーリーも、良い肥やしになるから人生は面白い。
将棋でもチェスでも、敗局こそ最高の教材です。
負けた原因を、とことん追求するからです。
やがて、田園ビル建設の話が持ち上がります。
ビルの設計と平行して、和食店の内装の設計も考える必要が出てきました。
勿論、ビル本体とテナントにする各フロアーの設計は、プロに依頼します。
しかし、和食店舗の田園として営業するフロアーは、人任せには出来ません。
先ず、ビル全体の概略見取り図を見ながら、和食店が占めるフロアーの選定です。
ビル一階のスペースは、初めて独立する店舗には、ちょうど良い広さや形でした。
通りにも面してないし、店舗平面図が長方形という使い勝手の良さ。
しかし、ヒゲ達には一階と云うと、どうしても、ふら~っとの一見客が入ってくる
嫌悪感がありました。
つまり、もうこの時分には、客を選別・区別する意識があったようです。
で、二階をチョイスしたのでした。
二階までなら、旧田園の常連さんは、階段を上って来てくれるだろうと。
ビルの一階の奥、階段が始まる所に一工夫を考えます。
( 階段の手前には、エレベーターも設置されるのですが。 )
此所のコーナーに、小笹か南天みたいな鉢物を置こう。
何となく、店がある事を示せる筈だ。
当然ながら、通りすがりの人にアピールするみたいな “ 看板 ” は無しに。
そして、ビルの二階部分のスペースを見て、思わずため息がでます。
それは、クランク型だったのです。
設計のプロならいざ知らず、設計初心者ヒゲ夫婦には超難問です。
まぁ、初心者が挑みやすいのは、長方形型でしょう。
それがいきなり、変化球と云うべきクランク型です。
「 車の教習所じゃあ あるマーニ。 」 ヒゲ夫婦は頭を抱えた。
しかし、待てよ!?
このキテレツな形を活かした店舗設計が出来ないか ・・・・ !!
この欠点(?)を長所にすると云う発想にたどり着くのでした。
しかし、それからが大変でした。
一般の店舗設計のお手本にあるような造り・サイズ・位置関係・厨房用品などで、
気に入るヒゲ夫婦ではありませんから。
スタッフや客の動線を描きながら、効率の良いオリジナルを目ざすのです。
先ずは、何処に行っても計測出来る様に、常時メジャーを帯同しておきました。
行く先々(!)で、テーブルや座卓・座椅子(座布団も)・照明機具・建具、
挙げ句は灰皿等のスリーサイズを測ってメモします。
このプロセスで、頭の中に物のサイズの感覚をたたき込む事が出来るのです。
≪ カァちゃんは、三角スケールもバッグに入れてました。 ≫
~~~ つづく ~~~
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
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将棋でもチェスでも、敗局こそ最高の教材です。
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ビルの設計と平行して、和食店の内装の設計も考える必要が出てきました。
勿論、ビル本体とテナントにする各フロアーの設計は、プロに依頼します。
しかし、和食店舗の田園として営業するフロアーは、人任せには出来ません。
先ず、ビル全体の概略見取り図を見ながら、和食店が占めるフロアーの選定です。
ビル一階のスペースは、初めて独立する店舗には、ちょうど良い広さや形でした。
通りにも面してないし、店舗平面図が長方形という使い勝手の良さ。
しかし、ヒゲ達には一階と云うと、どうしても、ふら~っとの一見客が入ってくる
嫌悪感がありました。
つまり、もうこの時分には、客を選別・区別する意識があったようです。
で、二階をチョイスしたのでした。
二階までなら、旧田園の常連さんは、階段を上って来てくれるだろうと。
ビルの一階の奥、階段が始まる所に一工夫を考えます。
( 階段の手前には、エレベーターも設置されるのですが。 )
此所のコーナーに、小笹か南天みたいな鉢物を置こう。
何となく、店がある事を示せる筈だ。
当然ながら、通りすがりの人にアピールするみたいな “ 看板 ” は無しに。
そして、ビルの二階部分のスペースを見て、思わずため息がでます。
それは、クランク型だったのです。
設計のプロならいざ知らず、設計初心者ヒゲ夫婦には超難問です。
まぁ、初心者が挑みやすいのは、長方形型でしょう。
それがいきなり、変化球と云うべきクランク型です。
「 車の教習所じゃあ あるマーニ。 」 ヒゲ夫婦は頭を抱えた。
しかし、待てよ!?
このキテレツな形を活かした店舗設計が出来ないか ・・・・ !!
この欠点(?)を長所にすると云う発想にたどり着くのでした。
しかし、それからが大変でした。
一般の店舗設計のお手本にあるような造り・サイズ・位置関係・厨房用品などで、
気に入るヒゲ夫婦ではありませんから。
スタッフや客の動線を描きながら、効率の良いオリジナルを目ざすのです。
先ずは、何処に行っても計測出来る様に、常時メジャーを帯同しておきました。
行く先々(!)で、テーブルや座卓・座椅子(座布団も)・照明機具・建具、
挙げ句は灰皿等のスリーサイズを測ってメモします。
このプロセスで、頭の中に物のサイズの感覚をたたき込む事が出来るのです。
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