田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

差別主義者の設計③~効率

2019-11-10 18:48:31 | 田園ものがたり
前ブログで、 “ 離れ個室 ” をあきらめたヒゲ夫婦。
名より実を取る事を選んだという理由もありますが ・・・ 。
先ず、厨房を通りに面した側にすれば、広さもある立派な調理場が造れるんです。
栄通りの店で、まるでボロ雑巾みたいな調理場をあてがわれていたヒゲ。
こんな働きにくい場所には、仕事が出来る職人を誘うことも出来ません。
設備も整った動きやすい厨房なら、胸を張って料理人を呼べるでしょう。
              

次の問題は、個室と言う名の客室がどうなるか(?)です。
昼間の営業はしない。
夕方の開店時には、予約のみで満席状態で運営すると云う目標の新しい店。
売上げと云う至上命題があるから、とどのつまりは “ 客数 ” の確保。
ヒゲ達は、 “ 一人五千円 ” の大人数宴会で稼ぐのが一番効率的なのを、
前の店の経験から知っていました。
“ 五千円 ” という客単価は、貴重なものです。
単品注文で5000円挙げるのは、大変な努力が要ります。
少人数の客に料理を薦め酒を飲ませ、追加料理まで漕ぎつけて単品価格を拾っても、
四人掛けのテーブルで二万円稼ぐのは、容易ではありません。

そんな苦い体験をしてるヒゲ夫婦は、栄通り時代の後半に成功体験をしました。
そう、まとまった人数の宴会予約を受ける事です。
二階の客席は、6人部屋が続きで2室・4人席が離れて2席。
それと、細長いスペースを固定の衝立で仕切った4人席が4席ありました。
ある時、この衝立を可動式にしたらどうだろう?
これが、マッポシの大当たり!!
予約の人数に合わせて、仕切りを移動すれば良いのです。
最大20名の宴会迄、出来るではないですか!
6人部屋の襖を外して15人弱の宴会も受けると、カァちゃんは俄然張り切りました。
               
今でこそ、 “ パーティション ” なる専門用語が普通です。
が、当時はまだそんな間仕切りの概念は、あまりありませんでした。
そこでヒゲ夫婦は、新しい店では、最高の効率的な間仕切りをと、熟慮を重ねるです。

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