田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

救世主〜小ヒラメ

2020-04-14 17:02:28 | 田園ものがたり
80年代、ヒゲが小峯の自宅から店に向かっていた時です。
競輪場通りと東バイパスとの交差点辺りに生け簀屋が出来ていました。
“ 九一屋 ” と云うその店をのぞくと、天然の平目が揃っています。
大・中・小に、分けられています。
          
そのサイズで、価格が大きく変わるシステムのようです。
小ヒラメは、グラム300円。 中は、400円。 大は、500円。
つまり、大ヒラメは、重量に加え、グラム単価が高いので結構な値段になる。
で、ヒゲが目を付けたのが、小サイズ!
小さいが、肉付きはなかなかのもんです。
当時、養殖鯛がグラム300円位でしたから、この小ヒラメは良いコスパです。
試しに、五枚ほど求めて店に運んだ。
直ぐに、活き造りに使ってみると、状態はバッチリ。
なによりも、活き造りの為の時間がかからないのが有り難い。

コチの場合、活き造りに仕上げるのに、締めを入れたり尾っぽの抵抗を受けたり。
その後、骨抜き作業や皮引きで、6分は要る。
しかし、ヒラメの活き造りの場合は、3分あれば事足りる。
なんと、半分の時間でイイのだ。

その頃には、客が少し増え始めて、店が随分と活気付いてきていました。
ワンオペのヒゲも忙しくなっていたので、時短はとてもありがたいものでした。
価格は、なる程一本300円のコチの五倍ぐらいだが、天然ヒラメと称するなら
一人前1300円でも売れるから、バランスは取れている。
天然ヒラメには、やはりステータスがあるのでした。
               
                 ≪ ヒゲ作品ではありません。 ≫

なによりも、店への通勤途中に仕入れられるのが良かった。
天草まで取りに行くのと、天地ほど違う!!
先ず、仕入れの為の疲労度がない。
それで、浮いた時間に、仕込み(!)の時間が取れる。
仕事が出来るようになるのです。
そんな有り難い小ヒラメでしたが、後に思いもよらない出来事が起きるのです。
シャバの難しさを思い知ったヒゲです。

                      ~~~ つづく ~~~

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